操りが解けた朝、涙の選択――絶望と初めての痛みの中で
白んだカーテン越しの朝光が、寿子の身体を静かに照らしていた。
今朝まで、夢のように――いや、悪夢のように繰り返された背徳の宴。
操りの力で抗えなかった夜。
だけど今、寿子の身体は確かに自分のものに戻っていた。
指先に力を込める。膝を折る。息を吸い、吐く。
全て、自分の意志で動いている。
本来なら、これほどの安堵はないはずだった。
けれど、彼女は、もう涙を止めることができなかった。
ベッドの上、膝を抱えて縮こまり、
昨日の出来事を繰り返し反芻しては、
唇を噛みしめ、嗚咽を堪える。
ひろし課長が隣でスマートフォンをいじる音が、現実を冷たく叩きつけてくる。
寿子は震えながら、その姿を盗み見た。
課長の顔には、昨夜までのあの優しさも、罪悪感も浮かんでいない。
「寿子、ちょっとこれ、見てごらん」
ぞっとした。
差し出されたスマホの画面には、
見覚えのある、だらしなく開かれた自分の脚――
膣を自分の指で広げ、内側まで丸見えにしている、
先ほど撮影されたばかりの動画だった。
音が流れる。
ベッドの上、羞恥に震えながら、「見て……全部課長のもの……」と甘く囁く自分の声。
脚を大きく開いて、濡れた膣口から精液がとろとろと零れる様子まで、
細部まで残酷に、鮮明に。
その後は――
今度は泣き顔でひろし課長のモノを喉奥まで咥え、
涙と唾液を垂らしながら必死に舐め上げる自分。
「美味しい」「もっと欲しい」と口にしている。
最後には精液を舌で舐めとり、ぴちゃぴちゃと音を立てて飲み干す表情まで、
全て、記録されていた。
寿子の身体が、心が、
ズタズタに裂かれるようだった。
「……消してください……おねがい……消してください……」
涙が止まらない。
顔を覆い、膝の間にうずくまるしかない。
だが、課長は容赦なく画面をこちらに突きつける。
「これ、ネットにばらまかれたら……どうなるかな?
いや、うちの会社に回しても面白いかも。寿子の同僚、みんな見るんじゃない?」
ぞっとするような悪意。
全身が凍りつく。
「いや……やだ……やめてください、お願い……!」
声は涙で震えていた。
課長は動画を止め、
にやりと口元を歪める。
「じゃあさ、試してみようか――アナル。
操りはもう解けたから、自分でやってもらうよ。
嫌なら、動画どうするか分かるよね?」
絶望と屈辱で、寿子の脳が真っ白になる。
「そんな……私……できない……」
身体を抱えて震えるしかなかった。
でも――
自分のすべてが詰まった動画。
こんなもの、絶対に誰にも見られたくない。
その恐怖に勝てず、寿子は泣きながら小さく頷いた。
「……やります……やりますから……どうか、それだけは……」
喉の奥が熱く締めつけられる。
課長はその様子を、じっと眺めていた。
「まずは、うつ伏せになって、お尻を突き出してみな」
言われるがまま、寿子はベッドの上でうつ伏せになり、
震える指先でスカートをたくし上げる。
羞恥で顔が熱い。
パンティも下ろされ、お尻が丸出しになる。
(やだ……やだ、どうして私が……!)
今まで操られていた時とは違い、
全て自分の意志でやらされている。
手は震え、思うように広げられない。
「ちゃんと、手でお尻を開いてごらん。見せてよ」
涙がぼろぼろと流れる。
でも、動画のことが脳裏をよぎるたび、
逆らえずに、お尻の肉を左右に広げていく。
太腿の付け根、
淡い色の肛門――
全て課長の目の前に晒してしまう。
「よし、いいね……。自分の指で、アナルを優しく触ってごらん」
寿子は震える手で、恐る恐る自分の肛門に指を当てた。
操りの時と違って、身体は思うように言うことを聞かない。
膣を弄る時のような濡れもなく、
ただひたすらに怖くて、痛そうで、惨めだった。
「ほら、指でくるくる、円を描くんだ。ゆっくり、ゆっくり……」
課長の冷たい視線が突き刺さる。
寿子は泣きながら、自分の指で肛門を円を描くように撫でる。
ざらざらとした感触。
今まで一度も触れたことのない、自分の知らない部分。
「中に、ゆっくり入れてみようか」
寿子は、涙で濡れた顔のまま、
恐る恐る、指先を肛門に押し当てる。
少しずつ力を込めると、きつく閉じた筋肉がわずかに開き、
強い痛みが襲ってきた。
「う、うっ……」
小さく声が漏れる。
操りの時のように、スムーズに受け入れられない。
自分の意志で、痛みと屈辱に耐えながら、
指をゆっくりと押し込む。
「そう、そのまま、奥まで……。
俺が入れやすいように、しっかりほぐしておけよ」
寿子は泣きながら、指を中で少しずつ動かす。
痛みと異物感、全身が強張り、涙がとまらない。
「やだ……やだ……」
呟いても、誰も助けてくれない。
「じゃあ、こっちに向かって四つん這いになって」
課長はコンドームを手に取り、
ベッドに膝を立てて寿子の後ろに座る。
寿子は、顔を背けて床に額をつけ、
腰だけを突き出す。
「自分の手でお尻を開いて」
再びお尻を広げさせられる。
課長の視線がじっと肛門に注がれているのが分かる。
羞恥で身体が震える。
「挿れるぞ、力抜けよ」
冷たいゴムの感触が肛門に押し当てられる。
寿子は身体を強張らせた。
「や、やだ……怖い……」
でも課長は構わず、
ぐいと腰を突き出してくる。
「あっ……!」
強い痛み。
粘膜が引き裂かれるような異物感。
膣の時とはまるで違う、
ただひたすらに苦しくて、耐えることしかできなかった。
「ううっ……やめて……やめてください……」
涙が頬を伝い落ちる。
けれど課長は容赦なく、ゆっくりと腰を押し込んでくる。
肛門がぎゅうっと締め付け、
中が異常なほどきつくて、
課長のものが少しずつ奥へ奥へと入ってくる。
「すごいな、寿子……きつい……」
嗚咽と、痛みに歪んだ吐息。
自分でお尻を押さえながら、
屈辱と痛みに耐えるしかなかった。
「少しずつ、慣れてきたら、俺が動くからな」
寿子の肛門に圧迫感と熱が広がる。
課長が浅く抜き差しを始めるたび、
痛みと屈辱の涙が止まらなかった。
「……大丈夫、入ったからな。少しずつ動くぞ」
腰がゆっくりと前後に動く。
肉が擦れる感触、粘膜が引き攣れる痛み。
羞恥と恐怖で、全身が震える。
「やめて、やめて、やめて……」
心の奥で何度も叫ぶ。
もう操りではない。
すべて自分の意思で、恐怖に耐えながら受け入れてしまっている。
「寿子、ちゃんと感じてるか?」
その言葉に絶望しかなかった。
「感じるわけない……痛いだけ……お願い、もうやめて……」
でも課長は無情に腰を突き続ける。
やがて痛みが鈍いしびれに変わり、
違和感と屈辱の中で、寿子は何度も涙を流した。
頭の中で、必死に祈る。
(早く終わって、早く……もう、どうか、誰か助けて――)
課長の動きが少しずつ速くなり、
苦しさと羞恥、絶望だけが寿子を包み込む。
やがて課長が大きく息を吐き、
腰を強く打ち付けると、
身体の奥で精液の温もりだけが広がった。
寿子は、肛門の奥まで満たされる感覚に、
ただ呆然と涙を流し続けるしかなかった。
膣からも、肛門からも、
自分の意思ではないもので満たされ、
壊れてしまった心と身体――
その朝、寿子は
二度と戻れない深い闇の中に沈められていった。
プロナント・シンフォニー
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