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【初めての自慰】秘めた欲望:vol.4(震える唇で奉仕する)
ひろしの手には、大学のグループへ送る画面が残っていた。もう片方の手が支える陰茎は、命令を受けた遥の閉じた唇から手の幅ほどしか離れていない。遥は壁際まで首を引き、口元を掌で覆った。
「そんなの、聞いてない」
「さっきの条件は終わった。送らないでほしいなら、次の条件も聞いて」
ひろしは端末を遥の目の前へ寄せた。録音ファイルの横には共有を示す印があり、その下に同級生たちの名前が並んでいる。遥が端末へ手を伸ばすと、男は腕を上げた。指は空をつかみ、身体だけが前へ傾いた。
「取ろうとしたら送る。ベッドの端へ来て」
遥は下着を探した。足元へ投げられた布は、ひろしの踵の近くにある。拾うためには男の横へ近づかなければならない。遥は胸元まで下ろしていた上着の裾を引き、せめて腹を隠してから、膝で布団の上を移動した。
ベッドの縁まで来ると、汗と衣服の匂いが濃くなった。遥は顔を横へ向け、片手で口元を覆う。下着へ伸ばした足を男の踵に阻まれ、膝で後ろへ戻ろうとした。
「無理……したことない」
「口を開けるだけだよ。分からなければ教える」
送信確認が開かれる。遥は俯いたまま両手で膝を押さえ、脚を閉じた。顎へ力を入れて唇を結び、男が数え始めても、鼻から浅い息だけを繰り返した。
「十秒待つ」
数字が五まで進むと、遥は端末を持つ手首へ両手を伸ばした。親指を画面から離そうと掴み、男が腕を上げても指先を離さない。膝立ちの身体が前へ崩れ、額が男の腕へ触れた。
「じゃあ、口を」
遥は目を閉じ、顔を近づけさせられた。熱を帯びた先端が唇へ触れる直前に首を引き、男の腿へ両手をつく。端末を目の前へ下ろされ、唇が触れた瞬間、すぐ顔を外して咳き込んだ。
「それじゃ足りない。舌で触って」
遥は顎を引き、両手でひろしの腰を押した。顔を横へ向け、閉じた唇を肩へ押しつける。
返事の代わりに端末が持ち上がった。遥はもう一度唇を開き、舌先を皮膚へ当てた。ざらつきと体温を確かめる間もなく、ひろしが腰を少し前へ出す。遥の前歯に触れ、男は「歯を当てないで」と命じた。
遥は顎を下げ、唇で歯を覆った。先端だけを口へ含む。口内へ入った重みと熱に、喉が反射して狭くなった。遥は鼻から息を吸い、すぐ離れようとしたが、ひろしの手が顎の下へ添えられた。
「そのまま。舌を動かす」
遥は床へ視線を落とし、男の腿を押して浅い位置を保った。匂いが鼻へ入るたび喉が狭まり、顔を外そうと首に力を込める。顎の付け根が痛んでも、手の位置を下げなかった。
ひろしの手が後頭部へ回ると、遥はすぐその手首を掴んだ。髪へ触れた指を剥がそうと引き、もう片方の手で男の腿を押して距離を取った。
「押さないで、息が……」
「じゃあ、自分で動いて。止まったら押す」
遥は浅い位置から顔を動かさず、両手で男の腿を押した。後頭部を押されると横へ逃げ、息を吸える間だけ顔を離す。口角を拭おうとした手まで下ろされると、指を布団へ立てて身体を後ろへ支えた。
目を閉じれば端末の位置を見失う。遥は片目だけを開け、青白い画面を追った。レンズらしい黒い点がこちらへ向くたび、空いた手を頬へ上げて顔を隠した。
「舌を下へ。そう、戻して」
ひろしの呼吸が速くなると、遥は両手で腿を押し、顔をさらに浅い位置へ戻した。腰が前へ出るたび肘を伸ばし、喉へ近づかない距離を守ろうとした。
だが、ひろしは後頭部の手に力を入れた。遥の鼻先が男の腹へ近づき、口内へ入る長さが増える。喉の手前へ先端が触れ、強い吐き気が起きた。遥は肩で男の腿を押し、顔を横へ外した。
遥は腿を強く押して顔を外し、咳き込みながら首を横へ振った。
唾液を飲み込み、何度か咳をすると、ひろしが端末の画面を見せた。送信確認は消えていない。遥は目元を手で拭い、ベッドの端へ膝を戻した。
「休憩は終わり。今度は手も使って」
触れろと命じられると、遥は両手を胸元へ引いた。ひろしが手を重ね、指を閉じさせる。遥はすぐ開こうと指を反らし、端末を持つ腕が上がるたび手首を引いた。
汗で湿った掌は力が入らず、男の手に上から握り直された。遥は指が離れた瞬間に手を引き、端末へ伸ばす。画面を遠ざけられると、男の身体へ戻された手を何度も開こうとした。
「消して、帰って。誰にも言わないから」
「条件を出すのは俺だ。今は手を動かして」
遥は唇を噛み、握られた手を外側へ捻った。ひろしが上から押さえるため肘だけが往復する。顔は反対側へ向け、空いた手で上着の裾を握りしめた。
端末のレンズが濡れた口元へ向くと、遥は袖で顔を覆った。隠したら撮ると言われても腕を下ろさず、ひろしに手首を掴まれて初めて顔が露わになった。
「口も戻して。今度は目を開けたまま」
遥は顎の痛む場所を指で押さえた。開閉するだけで関節が重く、舌の根元にも疲れが残る。もう一度口を開くまでに時間がかかると、ひろしは録音の音量を一段上げた。スピーカーから過去の自分の声が漏れ、遥はすぐ先端へ唇を寄せた。
浅く含んでから、鼻で息を吸う。さっきより唾液が増え、皮膚が口内で滑る。滑るほど深く入りやすくなるため、遥は手で根元を押さえて距離を決めた。ひろしの腹が近づくたび、その手に力を込めた。
「怖がりすぎ。もっと力を抜けばいい」
力を抜けと言われるほど、遥は肩を固くし、両手で距離を作った。男の腹が近づくたび肘を伸ばし、脚の指を布団へ立てて身体を後ろへ押した。
壁の向こうで水道管が鳴る。遥はすぐそちらへ顔を向け、喉から声を出そうと息を吸った。その瞬間に後頭部を押され、男の腿を両手で叩く。手が緩むまで叩くのをやめなかった。
遥は男の手を後頭部から払い、乱れた息を整えようとした。
「声が大きい。隣に聞かれてもいいの?」
遥は口元へタオルを当てながら、水道管の音がした壁を見た。助けを呼ぼうと息を吸うたび端末を示され、声は咳に変わる。音が消えても、指先で壁を二度叩いた。
ひろしはタオルを奪わず、端をつかんで遥の顎から外した。再開を促すように、自分の身体を近づける。遥は片手でタオルを握ったまま、もう片方で距離を測り、先端へ唇を触れさせた。
遥は一往復ごとに顔を外し、息を吸った。ひろしが急かすと腿を押して間隔を広げる。顔を近づけるより、離して呼吸する時間の方を長く保とうとした。
言われた位置へ置かされた手とは別の手で、遥は男の腰を押した。浅く触れてはすぐ離れ、後頭部へ手が伸びるたび首を横へ逃がした。
時間の感覚が薄れ、顎の痛みだけがはっきりしていった。枕元の時計が二時二十七分を示している。額の汗が前髪へ染み、膝の下ではシーツが皺になった。遥は一度離れ、口元を腕で覆って呼吸を整えた。
「勝手に止めない」
遥は顎を押さえたまま首を振り、口を開こうとしなかった。
ひろしが顎へ指を伸ばすと、遥はその手を払い、首を横へ振った。端末を近づけられ、口を開かされる前に浅く触れる。視線は男ではなく送信ボタンへ固定された。
腰が近づくたび、遥は両手で腿を押し返した。顎を引き、喉へ触れる前に顔を外す。咳で腕の力が抜けても、息を吸うとすぐ同じ位置へ手を戻した。
「もう少し」
ひろしが自分で腰を動かすと、遥は片手で腹を押し、もう片方で後頭部へ回る手を掴んだ。喉へ触れて咳き込み、三度目が来る前に顔を横へ向けた。
「中には出さないで」
ひろしの身体が離れると、遥はすぐタオルで口元を覆い、男から背を向けた。咳が収まらないまま下着へ手を伸ばし、胸元と脚を隠そうと布を引き寄せた。
遥が下着へ触れるより先に、ひろしが拾って椅子へ掛けた。遥はベッドから降りようと片足を床へ伸ばし、端末を持つ手と玄関の間へ視線を走らせた。
「口だけじゃ足りない。次は下を使わせて」
「嫌。終わりって言ったのに」
「避妊はする。断るなら、録音に今の写真もつける」
カメラの一覧に自分らしい輪郭が映ると、遥は端末を奪おうと両手を伸ばした。画面は閉じられ、共有先が表示される。遥は口元を袖で覆い、壁へ背中をぶつけるまで後ずさった。
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