▶ 名前変換:入力フォームを開く
【閉院日の生贄】田舎の産婦人科で診察:vol.1(白衣一枚の羞恥)
過疎化が進む田舎町。その町外れにひっそりと建つ古びた産婦人科医院は、今日、数十年にわたる長い歴史に完全に幕を下ろそうとしていた。
年老いた医師であるひろしは、色褪せた診察室で、少しずつ荷物の整理を進めていた。
長年使ってきたカルテの棚を片付け、古い医療器具を一つ一つ箱に詰めながら、彼の心には一抹の寂しさと、どうしようもない虚無感が広がっていた。
「……結局、私の人生は、この埃っぽい田舎町で終わっていくのか」
深い溜息をつき、最後に残った聴診器を箱にしまおうとしたその時だった。
カラン、と。待合室の入り口のドアベルが、遠慮がちに、しかし確かに鳴った。
もう新規の患者など来るはずもない閉院日の夕暮れ時。
いぶかしく思いながらひろしが待合室へ顔を出すと、そこには一人の少女が立っていた。
地元の高校の制服に身を包んだ、まだあどけなさの残る少女――遥だった。
彼女は極度に緊張しているのか、華奢な肩をびくびくと震わせ、うつむきがちに立っている。
「あ、あの……すみません……まだ、診てもらえますか……?」
消え入りそうな、か細い声。
遥は元々、極端に気が弱く、他人に「嫌」と言えない性格だった。
それに加えて、重度の男性恐怖症気味であり、見知らぬ大人の男と話すだけでも、極度の緊張と恐怖で声が出なくなり、その場に固まってしまうほど臆病なのだ。
今日は朝から下腹部に重い痛みがあり、仕事で忙しい母親から「近所の産婦人科に行ってきなさい。今日で閉まっちゃうから急ぎなさい」と強く言いつけられ、一人でやってきたのである。
彼女の身体は、高校生という年齢に反してひどく幼い。
制服のブラウスの下の胸のふくらみはまだささやかで、手足は折れそうなほど細く、全体的に未成熟な純潔そのものだった。
もちろん、男性経験など一切ない正真正銘の処女である。
ひろしは、震える小動物のような遥の姿を上から下まで舐め回すようにじっくりと見つめた。
その瞬間、ひろしの心の奥底で、どす黒い欲望が音を立てて鎌首をもたげた。
(……どうせ今日で、この病院は終わりだ。もう二度と、患者を診ることもないし、医者としての看板も下ろす……)
彼の濁った瞳の奥に、狂気を孕んだ光が宿る。
(……最後くらい、いいじゃないか。こんな無防備で、何も知らないうぶな少女が、自ら生贄のように飛び込んできたんだ。誰にも知られることはない。私の、最後の『診察』の相手として……たっぷりと味見をしてやろう)
ひろしは努めて穏やかな、しかし底知れぬ威圧感を孕んだ声で微笑みかけた。
「ええ、大丈夫ですよ。さあ、中へお入りなさい」
案内された診察室は、すでに半分ほど片付けられており、異様なほど殺風景だった。
部屋の中央には、冷たい金属の光を放つ産婦人科特有の診察台だけが、まるで処刑台のように鎮座している。
薬品のツンとした匂いと、閉め切られた空間の淀んだ空気が、遥の不安をさらに掻き立てた。
(……なんだか、すごく怖い……男のお医者さんと二人きりなんて……帰りたい……っ)
遥は怯えた視線を宙に泳がせながら、指示された丸椅子にちょこんと腰掛けた。
膝の上で強く握りしめられた小さな手は、白く血の気が引いている。
今にも泣き出しそうなほど大きな瞳には、恐怖の色が濃く浮かんでいたが、声を出して助けを求めることもできず、ただ固まっていた。
大人の男性に見つめられているというだけで、彼女の羞恥心は限界に達しようとしていた。
「今日は……どうされましたか」
ひろしの低くねっとりとした声が、静寂の診察室に響く。
その視線は、カルテではなく、遥の白い首筋や、制服のスカートから伸びる細く幼い太ももにじっとりと絡みついていた。
「……あの、お腹の、下のほうが……ずっと痛くて……少し熱も、あるみたいで……」
遥は視線を膝に落としたまま、震える声で答えた。
「嫌と言えない」彼女は、医師の質問を無視することもできず、ただ従順に答えることしかできない。
そんな彼女の絶対的な弱さが、ひろしの嗜虐心をさらに燃え上がらせた。
「なるほど……最近、生理の状態はどうですか? 周期が乱れているとか、経血の量が多いとか、そういったことは?」
「……っ」
見知らぬ大人の男性から、自分のデリケートな部分について直接尋ねられる屈辱。
遥の顔は一瞬にして真っ赤に染まり、羞恥と恐怖で声が喉の奥で引きつった。
彼女は極度の緊張で、言葉を発することさえままならなくなっていく。
「……ふ、ふつう、です……ただ、痛みが、いつもより、ひどくて……」
「ふむ……。しかし、これだけでは原因がわかりませんね。痛みのある箇所は、具体的にどのあたりですか?」
ひろしの分厚いレンズ越しの視線が、まるで衣服を透かして彼女の秘部を覗き込んでいるかのように、鋭くいやらしく光る。
遥は本能的な恐怖に全身を粟立たせながらも、ここから逃げ出す勇気を持つことができない。
(……どうしよう……怖い……っ、誰か、お母さん……助けて……っ)
心の中でいくら助けを求めても、ここは今日で閉院する廃病院。
外から人が来る可能性は皆無であり、完全に外部から遮断された密室だった。
ひろしは、遥が絶対に自分に逆らえないことを確信し、ゆっくりと立ち上がった。
獲物を前にした肉食獣のような、絶対的な捕食者の余裕がそこにあった。
「それでは……言葉だけでは正確な状態が分かりませんから、これから直接、患部を診察させていただきます」
ひろしは、あえて「診察」という言葉に重みを持たせて宣告した。
遥の肩がビクッと跳ね上がる。
「え……あ、あの……直接、って……?」
「ええ。そちらのカーテンの裏で、下着も制服も、すべて脱いでください」
「……えっ?」
その言葉は、遥にとって絶望の死刑宣告に等しかった。
産婦人科とはいえ、すべて脱ぐなどおかしい。
しかし、ひろしはその疑問を封じ込めるように、ハンガーに掛かっていた長めの白衣を一枚手に取り、遥の前に突き出した。
「お腹の下をしっかりと診る必要がありますし、身体全体の熱感やバランスも診ますからね。
……すべて脱いで、この白衣だけを羽織りなさい。前は開けたままでいいですよ」
「い、いや……です……そんなの、恥ずかしくて……むり、です……っ」
初めて口にした、ささやかな抵抗。
しかし、ひろしはその抵抗すらも楽しむように、冷たく威圧的な声を落とした。
「遥さん。私は医者として、あなたの身体を治すために言っているんですよ。それとも、このまま痛みを我慢して、将来子供が産めない身体になってもいいんですか?
……さあ、大人しく言うことを聞きなさい。あなたはただ、医師の指示に従えばいいんです」
「子供が産めない」という脅し文句と、大人の男性の強い命令口調。
気が弱く、恐怖で固まってしまう遥にとって、それに逆らうことなど不可能だった。
彼女の心は完全に折れ、絶望に顔を歪ませながら、ゆっくりと立ち上がることしかできなかった。
(……嫌だ……誰か……助けて……っ)
カチャリ、と。
ひろしが背後で、診察室の鍵を静かに内側から閉める音が響いた。
これで、彼女の逃げ道は完全に断たれた。
カーテンの裏で、震える手で制服のボタンを外し、幼い胸と下腹部を覆う小さな下着を脱ぎ捨てる遥。
素肌に直接羽織った男物の白衣は彼女には大きすぎ、動くたびに未成熟な身体のラインが卑猥に透けて見える。
今日で役目を終えるはずだったこの閉院日の診察室は、無抵抗な高校生の少女をなぶりものにするための、淫らな密室へと姿を変えた。
遥の幼い身体が、決して抗えない絶対的な権力と、老医師の狂気じみた欲望の前に、為す術なく生贄として捧げられようとしていたのである。
もう誰の声も届かないこの場所で、白衣一枚の羞恥に震える彼女のうぶな処女は無残に散らされる運命にあった。


コメント