都市の熱狂と官能 ― イベント広場で堕ちる少女
- アイドルライブの熱気あふれるイベント広場
- 観客に紛れ、密かに与えられる最大出力の振動
- 誰にも気付かれないまま、絶頂と寸止めを繰り返す
- 公衆の場でイキたくてイケない、背徳の快楽
- 終わらない刺激とともに、壊れていく心
白いワンピースにデニムジャケット。
頬は紅潮していたが、それは興奮や熱気のせいではなかった。
彼女の内腿を撫でていたのは、熱ではない。
——震え。
秘部を直接撫でるような、強烈な振動。
それが今、最大出力で、彼女の下着の中に鳴り響いている。
(やだっ……だめ……くる、くるっ……!)
全身が小刻みに震えているのに、周囲の誰もそれに気づかない。
なぜなら、音楽が、叫びが、世界を呑み込んでいるから。
とおるの声が、彼女の耳にだけ届いた。
「大丈夫。こんな騒音の中じゃ、少しくらい声を出しても……誰も気づかないよ」
その一言が、遥の中にある最後の理性を砕こうとする。
——「声を出していい」
なんて、そんな。
だめ、だめ、そんなことされたら——
「んっ……ぅ、あ、は……ぁ……っ」
口元を手で覆っていても、喉の奥から湧き出る震えた喘ぎは、押さえきれなかった。
足元がふらつく。
膝が笑って、立っているのがやっと。
股間から伝わってくるのは、もはやローターの“振動”ではなかった。
熱い渦。奥へ奥へと広がるうねり。
(イく……イっちゃう……っ、やだ……!)
でも、イってしまったら終わりだ。
ここで達してしまえば——誰にもバレないとしても、自分の中で何かが壊れてしまう。
人混みの中で。
誰にも気づかれずに。
ひとりだけ、密やかに絶頂してしまうという、取り返しのつかない崩壊。
《やめて……お願い、わたし……こんなところで……っ》
脚を閉じて逃げようとする。
けれど、振動はそのたびに深く秘肉を擦り上げる。
膝を閉じるたびに、肉が震えて擦れ、刺激が増す。
指が震える。
肩が揺れる。
口元からは甘く濡れた吐息が漏れる。
「……あっ、あっ……んっ……ぅ……っ!」
音楽が爆音で鳴る中、遥の声は小鳥の囁きのようだった。
それでも彼女にとっては、叫びにも等しい快楽の声だった。
とおるは隣で、ただ笑っている。
何もしていないふりで、ただ観客の熱気を楽しむ顔をして。
遥の肩に軽く触れ、まるでライブを楽しんでいる恋人のように寄り添う。
でも、遥の内側では、全身の神経が焼かれていた。
腰が震える。
太ももにぬるりとした熱が伝い始める。
(イく……っ、だめっ、イっちゃ……やだぁ……!)
喉の奥が、痙攣する。
腹筋が硬直する。
目の焦点が合わなくなってきた。
あと少し。
ほんのひと押しで、落ちる。
——その瞬間、振動がぴたりと止まった。
「……っ……あぁ……っ」
遥はその場で崩れ落ちそうになった。
絶頂寸前で、止められた。
まるで引き絞られた弓の弦だけが残って、矢は放たれなかったような苦しさ。
呼吸が浅く、胸が上下している。
手は汗で湿り、脚は粘ついた感触があった。
——何も終わっていない。
むしろ、これが“始まり”であることを、遥は理解した。
とおるが耳元でささやいた。
「……我慢、できたんだね。えらいよ、遥くん」
その言葉が、何よりも快楽より残酷だった。
我慢させられた。
公衆の場で、快楽の縁まで導かれ、
だれにもバレずに耐え続けるという、最も淫らで背徳的な地獄に置かれて。
遥は、音楽の渦の中、誰にも気づかれないまま、
ただひとり、イキたくてイケないまま燃え尽きていた。
足元がふらついていた。
ステージの照明が、まぶしすぎて見えなかった。
遥は立ったまま、震えていた。
腰が、膝が、震えて止まらない。
さっきの寸止め。
振動が消えたその瞬間、全身の神経が宙に浮いたような感覚に陥った。
イけなかった。
イキたいのに。
(あのまま、壊してほしかった……)
そんな思考すら、どこかでよぎった。
けれど、まだ終わっていなかった。
次の瞬間、太ももに何かが触れた。
——始まった。
「っ……く、ぅ……ぅあ……っ」
下着の中で、再びローターが唸りを上げる。
だが、さっきまでとは違った。
限界寸前まで張り詰めたままの神経に、突然放り込まれた強烈な振動。
それはもはや“刺激”ではなかった。
——暴力だった。
「ぅあ……っ、は……っ」
遥の口から、か細い喘ぎが漏れた。
音楽が、歓声が、すべてを包んでくれている。
誰にも聞こえない。
誰にも見られていない。
——でも、自分は、今、明確に“犯されている”。
足の付け根から、痙攣が始まる。
太ももが引きつり、背筋が反り、胸が上下する。
口元に手を当てても、息は漏れた。
(やばいっ、イっちゃう、こんな場所でっ……!)
逃げたい。
でも足が動かない。
むしろ、とおるの手が腰を支え、逃がさない。
「いいよ……今度は、止めないからね」
耳元で囁かれたその声が、トリガーになった。
指先がしびれる。
喉の奥がきゅっと締まり、世界が白く滲む。
——そして。
「ぁ……ん……んっっ……ぅあ……っっ……!!」
耐えきれなかった。
足元から熱が這い上がり、腹の奥で弾けた。
目の裏が真っ白になり、喉から甘く湿った息がほとばしる。
絶頂。
肉体が、自分の意志を裏切った瞬間。
遥は、人混みの中で、声を殺して絶頂した。
脚が震え、膝が抜けそうになる。
手すりに縋らなければ、崩れ落ちていただろう。
ローターはまだ動いている。
絶頂の波を追い打ちするように、断続的に震え続ける。
腰が揺れ、脚が絡む。
太ももには、確かに伝った。
とろりとした感触。
下着の内側で溢れた蜜が、生暖かく肌を這っていく。
(嘘……だめ、これ……バレる……っ)
視線を逸らし、近くの人の表情を盗み見る。
誰も気づいていない。
彼女の脚が濡れていることも、今イったことも、誰一人知らない。
でも、自分は——
誰よりも“淫らな女”になってしまった。
自分の意思で。
誰にも見られていないという安心の中で。
背徳の影に甘えて、達してしまった。
《わたし……壊れてる……》
そう思った瞬間、涙が出た。
泣いているのに、膣はまだ痙攣していた。
絶頂の名残が、波のように身体を揺らしていた。
「……綺麗だったよ。ちゃんとイケて、偉い」
とおるが、優しく肩を抱く。
まるで恋人をねぎらうように。
その優しさが、恐ろしかった。
——誰にも見られていない
——でも、確かに記録された
——そして、自分だけが、もう元の自分ではない
音楽が終わり、歓声が沸いた。
遥は、その歓声の中で、崩れそうな脚を必死に支えて立っていた。
絶頂後の熱と羞恥と後悔に包まれて、
静かに、静かに、壊れていく心を感じながら。
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隷辱ノ戦巫女
385円


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