残業の夜、ふたりの秘密と気まずい沈黙
静まり返ったオフィスの蛍光灯の下、
既婚課長ひろしは、資料の山に視線を落としながらも、心はどこか落ち着かなかった。
隣では、頑張り屋で天然な寿子が、赤くなった顔を隠すように机に向かっている。
先ほど、寿子がペンを拾おうと身を屈めた拍子に、スカートの奥、下着の淡い色がほんの一瞬だけひろしの視界に映った。
その一瞬に、既婚者である自分がどうしようもなく昂ぶり、股間が熱く膨らむ。
そして、その様子を、寿子にそっと見られてしまった――
恥ずかしさで震えそうな空気のなか、寿子はしばらく俯いていたが、
ふいに、冗談めかして顔を上げる。
「……課長って、また見たいんですか?」
その言葉は、ほんの少しだけ強がりを含んでいた。
だけど、瞳は羞恥と緊張で揺れている。
ひろしは、咄嗟に言葉を飲み込もうとしたが、
抑えきれない心のまま、
「……うん」
と、小さく答えてしまう。
その瞬間、空気がピンと張り詰める。
寿子は目を丸くし、頬をさらに赤く染めて視線を外す。
「……え、本当に……?」
声は震え、笑ってごまかそうとするが、
その笑みには明らかな動揺が混じっている。
ふたりの間に気まずい沈黙が落ちる。
机の下で、寿子は両手でスカートの裾をぎゅっと掴み、
ひろしはどうしても目を合わせることができない。
自分が既婚者であること、越えてはならないはずの一線――
それが、いまはひどく遠く感じられる。
「……ごめんなさい、変なこと言っちゃって」
寿子はうつむいたまま、かすれた声でつぶやく。
ひろしは何も言えず、
ただ、喉の奥で小さく息を呑むだけ。
静かなオフィスの夜。
罪悪感と、抑えきれない興奮、そして気まずさ。
ふたりの距離は、見えない緊張で満たされていた。
それでも寿子は、
「……課長、今日はもう少しだけ、一緒に残ってもいいですか?」
と、ほんの少しだけ期待を込めてそっと囁く。
ひろしは、その声に導かれるように、静かにうなずいた。
ふたりきりのオフィスに流れる、甘く気まずい夜の空気――
「……変な雰囲気ですね、なんだか……」
寿子はぽつりとつぶやく。
けれど、その瞳はひろしの反応を密かに観察している。
「……ごめん」
ひろしはようやく小さく答える。
それだけで、
ふたりの距離に、もはや言い訳の効かない気配が漂いはじめた。
気まずさ、興奮、そしてお互いの体温。
静かなオフィスの夜に、
隠せない昂ぶりと、背徳の空気が満ちていく――
時間が止まったような、長い沈黙が流れた。
寿子は、ひろしの横顔をそっと盗み見る。
膨らみが収まる気配はなく、ひろしは手で机の端を強く握りしめている。
しばらくして、寿子は小さなため息をひとつこぼし、
それから意を決したように椅子を引き、ひろしの正面に立った。
「……課長」
その声は、ふだんよりも低く、けれど震えている。
寿子は両手でスカートの裾をそっとつまむと、
ためらいがちに膝上まで少しだけ上げた。
淡いピンクの下着が、今度ははっきりと視界に入る。
ひろしは息を止めたまま、
その無垢で大胆な仕草に、心も身体も硬直した。
寿子は、顔を真っ赤にしながらも、
「……課長にだけ、見せてあげます」
と、かすかな声で囁いた。
その言葉に、
ひろしの股間はさらに熱く、
スーツの下で膨らみが押さえきれなくなる。
寿子は、ひろしの反応を確かめるように、
ちらりと膝元を見て、また自分の下着を見せる。
「こんなこと……したこと、ないのに」
恥ずかしさと戸惑い、それでもどこか嬉しそうな響き。
ひろしは受け身のまま、声も出せずに寿子の足元を見つめる。
寿子はしばらくスカートを持ち上げたまま、
何度も、ひろしの目と自分の下着の間を行き来する。
「……課長、どうしても見たいんですか?」
その問いかけには、責めるよりも、どこか甘える色がにじんでいた。
「……うん」
ひろしは、声にならないほど小さな声で答えた。
寿子は、はにかみながらもさらにスカートを引き上げ、
淡い下着と柔らかな太ももを、今度は自分の意思で――
じっくり、ゆっくり、ひろしの前に差し出す。
ふたりきりのオフィスに、
静かで甘い背徳感が満ちていく。
やがて寿子は、スカートの裾をもとに戻し、
「……もう、課長だけですよ、こんなの」
と、そっと呟いた。
ひろしは息を詰め、
スーツの下で膨らみを隠せないまま、
ただ寿子の動きを見守るだけだった。
ふたりの間には、
誰にも触れられない秘密の空気が広がる。
寿子は、なおも恥じらいを隠しきれず、
「課長、……私、もっと見てもらったら、変でしょうか」
と、震える声で続けた。
「変じゃないよ」
と、ひろしは小さく答え、
その言葉に寿子は、ほっとしたようにまたスカートの裾を少しだけ持ち上げる。
「こんなふうに、見られるの、初めてです……」
時間がゆっくりと流れていく。
ふたりだけの世界、
寿子の無垢で危うい好奇心、
ひろしの隠しきれない昂ぶり――
それがオフィスの静寂の中で、
熱く、淡く、重なりあっていった。
寿子は、しばらくのあいだ下着を見せたまま、
「課長、これって……ヘンな感じですね」
と、微笑む。
ひろしは、静かにうなずき、
「でも、すごく……きれいだよ」
と、心からの言葉を絞り出す。
寿子は驚き、そして嬉しそうに、
「……また、見せてもいいですか?」
と、そっと囁いた。
夜のオフィス、ふたりだけの秘密が増えていく。
ひろしは、受け身のまま、
寿子が見せてくれるすべてを、静かに受け止めるしかできなかった。
彼女のスカートの奥、淡い下着と恥じらい、
そして自分の股間の昂ぶり――
それは誰にも見せられない、
ただふたりだけの、濃密で甘い夜の記憶となっていく。


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