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オフィスレディーが堕ちる夜―純愛か絶望か・・・(征服したくなってきた)vol.19

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オフィスレディーが堕ちる夜―純愛か絶望か・・・(征服したくなってきた)vol.19

残業の夜、ひとつの秘密と揺れる視線

精液と愛液で膝の上を濡らし、
ふたりは静かなオフィスの闇に、いまだ解け合ったまま身を沈めていた。
ひろしは寿子の背中に手を回し、その華奢な身体を強く抱きしめている。

寿子の髪に顔を埋めながら、ひろしは今さらのように自分の鼓動の速さに気づく。
背徳の悦び、征服欲――
どこまでも彼女を自分のものにしたい。
膝の上で愛液と精液にまみれ、喘ぐ姿は、
既婚者であることさえ、すべてを霞ませるほどに美しい。

ふと、ひろしは携帯を手に取り、
深夜のオフィスの静寂のなかで、自宅に連絡した。
「今日は会社に泊まるから、帰れそうにない」と
短く、静かに。

画面越しに妻と子の姿を思い浮かべる。
だがそのイメージは、
寿子の生々しい体温、汗ばんだ肌、甘い香りにすぐに塗り潰されていく。

(もう後戻りできない。
寿子を――すべて、征服したい……)

オフィスの静けさのなか、寿子は未だに汗を浮かべたまま
机の影で小さく膝を抱えていた。
下着もなく、太ももにはまだ精液が残る。

「……課長」
小さな声が夜の空間を震わせる。

ひろしは静かに立ち上がり、
寿子のもとへと歩み寄る。
その瞳は、もはや理性よりも欲望に満ちている。

「寿子、今日はもう遅いし、このまま会社に泊まることにしたよ」
柔らかく、しかしどこか男の決意を帯びた声。

寿子はその言葉に一瞬戸惑い、
小さく首を傾げる。

「……課長、私も……?」

ひろしは、そっと寿子の手を取った。
「……よかったら、一緒にどう?」

寿子の瞳が、不安と期待で大きく揺れる。
「会社に泊まる……二人で……?」
その呟きは、今までのどんな官能よりも幼く、純粋だった。

だが、ひろしは寿子の手を強く握った。
そのまま、優しく引き寄せ、耳元で静かに囁く。

「今夜は、もっと君と一緒にいたいんだ」
その声の低さ、吐息の熱さ、
全てが寿子の心を震わせた。

寿子は小さくうなずき、しかし、その頬には明らかな困惑が滲む。

(課長と……このまま、どこかへ……
本当に……?)

ふたりは身支度もそこそこに、
夜の街へと足を踏み出した。
深夜の雨上がり、
薄暗いネオンに濡れた歩道を、寿子はひろしの後ろを小さくついていく。

ホテル街の入口、
ピンク色の光が、
寿子の頬をさらに赤く染めた。

「……ここ……ですか?」

寿子は自分の唇をかみしめて、
立ち止まる。

これまでオフィスで官能のすべてを見せ、
むしろ自分から誘ってきたくせに、
初めて「ホテル」という非日常の場に足を踏み入れる瞬間、
怖さと戸惑いが心の中をざわつかせる。

「課長……あの……」
言葉が喉で途切れる。

これ以上進めば、本当に戻れなくなる。
会社という日常のバリアが、
ホテルの自動ドア一枚で完全に消え失せてしまう。

だが、ひろしはもう寿子の手を離さない。

「大丈夫、無理はしなくていい」
その言葉はやさしく、しかし男の本能で満ちていた。

寿子はしばらく下を向いていたが、
やがて小さくうなずき、
静かにホテルの中へと、課長と共に足を踏み入れる。

部屋のドアが閉まる音。
オフィスの冷たい光とは違う、柔らかな間接照明。
シーツの香り、ホテル独特の静寂――

寿子は壁際で立ち尽くす。

「……課長……」
小さく自分の指先を見つめ、困惑と不安で胸がいっぱいになる。

(私、どうして自分から……誘ったのかな……
本当に、課長のものになってもいいのかな……)

ひろしはベッドの縁に座り、
寿子をそっと呼ぶ。

「おいで」

寿子は、少し震える足取りでひろしのもとに近づく。
さっきまでの大胆さが嘘のように、
その背中は小さく、か細い。

だが、その瞳の奥には確かな火が灯っていた。

ひろしは寿子の手を取り、
ゆっくりとベッドに座らせる。
そのまま肩を抱き寄せ、静かに髪を撫でる。

寿子の身体は、恥じらいと困惑でかすかに震えていた。

それでも、ひろしの手が、
寿子の頬に触れ、唇を重ねると、
緊張の糸がほんの少しほどけていく。

やがてふたりの吐息が混じり合い、
静かな夜のホテルの一室で、
ふたりの身体はもう一度、ゆっくりと求め合い始める。

寿子は、初めて知る本当の「大人の世界」へと足を踏み入れた自分を、
その心の奥で何度も確かめる。

困惑と恥じらい、
だけど止められない欲望と憧れ――

この一夜が、
もう戻れない背徳の扉を、
静かに、確かに、開き始めていた。

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