終わらない辱め――複数人撮影への呼び出し、ホテルへの道
夜の闇は、一度も晴れることがなかった
寿子の心には、
あの日のライブ配信の痕跡が今も深く刻み込まれている
中に熱く注がれ、
膣の奥から流れ出る絶望を味わいながら
泣き顔をカメラに晒し、
コメントの渦に飲み込まれるだけだった夜
その録画は、何度も何度も
警備員の手でスマートフォンに再生され
“もし逆らえば”
“もし誰かに話したら”
“もし今日来なければ”
――全てが社内や家族に送られる
その脅しは
寿子の心を静かに蝕んでいった
ある日、メッセージが届く
『次は抽選で選ばれたお客様と、複数人で撮影だ。
ホテル集合。
お前の顔も、身体も、全部ちゃんと見せろ。
逆らえば、わかってるな?』
画面の中で赤い録画ランプが脅しのように光る
心臓が冷たい水に浸されるように
全身が強ばる
拒みたくても
全ての証拠は彼のスマホに握られている
会社にバラされる
家族に知られる
課長の耳に届く――
どれも寿子には、死ぬほど怖かった
それでも、断れない
時間指定
場所指定
寿子は指示通りの日時に、
震える手でスマートフォンを握りしめ
クローゼットの奥から、なるべく露出の少ない服を選んだ
けれど
どんな服で行こうと、
自分が“商品”として呼び出されている現実が変わることはない
胸の奥で、心が何度も叫ぶ
「やだ……こんなこと、したくない……」
けれど口には出せない
メッセージには
『下着も、必ずセクシーなものを。
外で脱がせてすぐに撮れるように準備して来い。』
『言うことを聞かなければ全部流す。
配信も追加するかもな。』
冷たい言葉がスマートフォンの画面を埋める
涙が滲む
膣の奥はまだ前回の中出しの痕跡が残っている気がして、
下腹がずっしりと重い
カメラの前で晒された自分の顔
膣の奥を貫かれ、
泣きながら喘ぐあの姿がフラッシュバックする
寿子は膝を抱えて、ベッドの隅でしばらく動けなかった
気が付けば、
もう外は夕闇
カーテンの隙間から
ホテルのネオンがぼんやりと街を照らしている
集合時間はもうすぐ
重い身体を起こし
鏡の前に立つ
目の下には隠しきれないクマ
頬には泣き腫らした痕
それでも
セクシーな下着を身につけ、
露出を隠すためのカーディガンを羽織る
手が震え、何度も鞄の中身を確認する
スマートフォンの通知音が鳴る
警備員からの確認
『もう出発したか?
遅れるなよ。』
時計を見れば
そろそろ家を出る時間
マンションのエントランスを出て
夜の街を歩く
道の途中、
足元が何度も震える
ホテルの名前を指でなぞるだけで
心臓が跳ね上がる
“抽選で選ばれた客”
どんな人たちなのか
想像しただけで
全身に鳥肌が立つ
コンビニの明かり
車のヘッドライト
どんな光にも晒される気がして
うつむきながら歩く
“ホテルで撮影”
“複数人で”
“自分の全てを見せる”
“誰かに脱がされ、カメラの前で喘がされる”
その現実が
寿子の胸を何度も抉る
ホテルの前に着く
息を呑んでドアの前に立つ
扉の向こうには、
自分を待ち構える複数の男たち
彼らは寿子のことを
“配信で見ていた”“抽選で選ばれた”“あの中出しの女”
そんな目でしか見てこない
胸の奥で、もう何も感じなくなりそうになる
警備員からの指示
『部屋番号は305。
時間ぴったりに入ってこい。』
スマートフォンを握りしめ
寿子はホテルのドアをゆっくりと開ける
――ここから、
新たな絶望の撮影が始まるのだと
彼女は静かに覚悟するしかなかった
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