独りきりの絶頂――命じられず、好きなように壊れていく夜
部屋には奇妙な静寂が流れ始めていた
今まで、
「指示」や「命令」の声が途切れた
警備員も、男たちも
寿子の裸の身体と、バイブと、
カメラの向こうから覗き込む赤いランプを
ただ黙って見つめている
「いくまで、好きなようにやれ」
ただ、それだけ
男たちの視線も、
カメラの赤い点滅も、
今までになく重く、息苦しく感じる
寿子はベッドの上で膝を抱え、
涙に濡れたまま、バイブを握りしめる
何も指示がなければ、
何もせずに終わることは許されない
“いくまで”とだけ言われ、
自分の全てを好きなように見せ続けるしかない
自分で自分を責め、
自分で自分を壊していくしかない
寿子はそっと膝を開いた
ベッドの上、
白いシーツの上に
涙のしみと愛液の跡が広がっている
バイブはまだ、
ずっと震えている
ヴヴヴヴヴヴヴ……
低い振動音が、指先から
手首、二の腕、肩、
そして膣の奥へと
身体の芯を貫いていく
「……どうして、こんなことに……」
小さな声が、
部屋の中に消えていく
涙が一筋、また一筋
頬を伝い、首筋に沿って消えていく
寿子はバイブの先端を
膣口にあてがった
冷たいはずだったシリコンは
もう、自分の体温と愛液でぬるりと温もっている
ほんの少し、先端を押し込む
内壁がきゅうっと締めつけ、
拒絶しようとする
だが、自分の手で
ゆっくりと押し広げていく
「……やだ、こんなの、見ないで……」
誰にも命じられていないはずなのに、
全ての視線が痛いほど突き刺さる
バイブをゆっくり奥へと
挿し込んでいく
ヴヴヴヴヴヴ……
膣の中で、
振動が生々しく響く
「んっ……あっ……く、ああ……」
痛みと、奥の方にくすぐったいような快感が広がる
寿子は目を閉じ、
頭をベッドのシーツに押しつける
手探りでバイブを引き抜き、
また、奥まで押し込む
くちゅ、くちゅっ……
自分の愛液とバイブの振動音が混じり合う
男たちは黙って
寿子の顔と、脚の間を
何度もカメラで切り替えて撮影している
もう、命じられずとも
自分から喘ぎ声がこぼれてしまう
「……やだ、だめ、壊れそう……」
涙が止まらない
指でクリトリスを軽く擦ってみる
振動が膣の奥で響いているのに、
クリに触れると、
全身が痙攣するような刺激が押し寄せる
「んっ……く、あぁ……」
腰が勝手に跳ねる
喉の奥で声を噛み殺しきれない
膣の奥までバイブを沈め、
少し角度を変えて内壁をこする
ヴヴヴヴヴヴ……
くちゅ、ずぷ、くちゅ――
耳に届くのは
自分の体の内側の生々しい音だけ
男たちの息遣いが、
どこか遠くから聞こえてくる
カメラの赤いランプだけが、
寿子をこの部屋に縛りつけている
「……お願い、誰か、やめてって言って……」
本当は命令されていた方が、
まだ“自分のせいじゃない”と
思えたのかもしれない
今は、
自分の手で、
自分の身体を弄って
誰のせいにもできないまま
絶頂へと追い詰められていく
クリトリスを指で円を描くように撫で
バイブを膣の奥で上下に動かす
身体の奥から
熱いものがどろりと滲み出てくる
シーツが濡れ、
バイブの根元も指先も愛液にまみれていく
「……気持ちいいの、かな……」
「いやだ、いやだ……」
嗚咽と喘ぎが重なる
バイブを少しだけ引き抜いて
また深く挿し入れる
角度を変えるたび、
膣の奥の敏感な部分に
振動が直撃する
「んっ、んんっ、あっ……」
首筋が熱い
額に汗がにじみ、
背中もじっとりと湿る
「……イきたくない、けど……」
「止まらない……」
指先が勝手に動く
クリトリスをさらに強く擦りながら
バイブを膣の奥まで何度も何度も出し入れする
目の奥が白く霞み、
全身が小刻みに震え始める
男たちは何も言わず、
ただその姿を記録し続けている
「んっ、んんっ、くぅ……」
喉の奥から
嗚咽と喘ぎ声がもれ
涙が頬に伝う
腰がベッドの上で勝手に跳ねる
膣の奥が、
振動に溺れて締めつけを強くする
「……だめ、だめ、もう……」
快感が、身体の中心から一気に噴き上がる
シーツを握る手が震える
腰が痙攣し
膣の奥がきゅうっと収縮する
絶頂が、
もう、すぐそこまできている
「んっ……あああっ……やだ、イく、イっちゃう……」
バイブが膣の奥で、
振動しながらぐちゅぐちゅと愛液をかき回す
指はクリトリスを必死に擦り
涙と嗚咽と喘ぎが混じって
声が部屋中に響き渡る
全身が火照り、
頭の奥で真っ白な光が爆発する
「イく、イく、だめ、止まらない……!」
腰が大きく跳ね
膣が、奥から強く痙攣する
バイブが締めつけられ
全身が小刻みに震える
涙が止まらず、
嗚咽が混じる絶頂の声だけが
この部屋に響き渡る
男たちの視線も、
カメラの赤いランプも、
何もかもが霞む
全身が痙攣し、
熱い液体が太ももを伝って流れていく
「んっ、んんっ……あっ……ああ……」
絶頂は、長く、深く、
寿子の身体を貫いていく
ベッドの上で
息も絶え絶えになりながら
寿子は、もう何も考えられなかった
ただ、
バイブと指と涙と喘ぎ声――
自分の手だけで、
自分の身体を壊し尽くすしかない
孤独で淫らな絶頂だった


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