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オフィスレディーが堕ちる夜:vol.30(止めるな、もう一度いくまで続けろ)
一度目の痙攣が収まったあとも、遥の身体には力が戻ってこなかった。ベッドに沈み込んだまま、荒い呼吸だけが胸を上下させている。
汗と涙、そして自らが噴き出した液体でぐっしょりと濡れたシーツが、火照った背中に冷たく張り付いていた。視界の端がぼやけ、天井の照明がやけに眩しく感じられる。
「おい、まだ終わりだと思ってんのか?」
ひろしの声に続いて、周りを取り囲む男たちの下卑た笑い声が重なる。誰かがスマートフォンのライトを、遥の濡れた下腹部に容赦なく向けていた。冷たいレンズの視線が、無防備に晒された肌の上を這い回る。
「もう一回だ。今度は自分で、最後まで見せてみろ」
震える指先はぴくりとも動かず、力の抜けた身体はベッドの上に重く沈み込んだままだった。
「……む、りです……もう……」
震える声で遥は訴えるが、誰も耳を貸さない。カメラの赤いランプだけが、無機質に彼女の顔を捉え続けている。指先すら満足に動かせないほど、全身が鉛のように重かった。
「動かないなら、今すぐこの動画を会社の全員に送ってやろうか」
その一言で、遥の指先が勝手に動き出した。恐怖が、疲れ切った身体を無理やり従わせる。親に、そして課長であるひろし以外の同僚たちに、この惨めな姿を知られることだけは、何としても避けなければならなかった。もし今ここで抗い続ければ、明日には全社員のスマートフォンに、この地獄の記録が届いてしまうのだ。
遥は震える手で、枕元に転がった赤い電動バイブを拾い上げた。表面はまだ、先ほどの行為の残滓でぬめりと湿っている。
ヴヴヴ――ッ。
低いモーター音が、静まり返った部屋に響く。その振動が伝わるだけで、遥の指先が竦みそうになった。
「……ひっ……こわい……もう、いれたくない……っ」
先ほどの刺激で腫れ上がった粘膜に、バイブの先端が触れるだけで、遥の腰がびくりと跳ねた。焼け付くような鈍い痛みが、下腹部の奥から込み上げてくる。
「早くしろよ。躊躇ってる暇はねえぞ」
男の一人が苛立ったように急かす。その声には、遥の躊躇いすら娯楽として消費しようとする、底なしの悪意が滲んでいた。遥は歯を食いしばり、震える手でそれを自らの中へと沈めていった。
誰かがスマートフォンの画面を覗き込み、下品な口笛を吹く。もう一人が、動画のコメント欄を読み上げるように、面白半分に声を上げた。
「見てる連中も盛り上がってるみたいだぞ。もっと期待に応えてやれよ」
その言葉に、遥の胃の奥がぎゅっと締め付けられた。この惨めな姿が、見知らぬ誰かの目に晒され続けているという事実が、身体の芯まで凍りつかせる。
ンンッ……!!
「あぁっ……!! いたい……っ」
敏感になりすぎた粘膜を圧迫され、遥の背中が弓なりに反った。目の奥で火花が散るような感覚に、呼吸すらままならない。
「そのまま、もっと奥まで。今度はゆっくりでいいから、しっかり突き入れてみせろ」
遥は涙をこぼしながら、両手でバイブを支え、震える腰を沈めていく。抵抗すれば、この場にいる誰かがすぐにでもスマートフォンの送信ボタンを押すだろう。その恐怖だけが、動かない身体を無理やり突き動かしていた。
ズ……ッ……!!
「ひぐっ……!! おく、あたって……っ」
子宮口の固い感触に押し当てられ、遥の全身が硬直する。内臓ごと押し上げられるような、得体の知れない圧迫感が全身を駆け抜けた。
「いいぞ、その顔。もっと撮らせろ」
誰かが笑いながらカメラを近づける。遥は羞恥に顔を歪めながらも、指を止めることを許されなかった。
男たちの視線と嘲笑が、遥の残された気力を少しずつ削り取っていく。誰も彼女を人間として見ていない。ただの見世物、ただの慰み者としてしか扱っていないという事実が、心の奥深くを容赦なく抉っていった。かつて憧れていた大人の男性への淡い信頼は、もはやどこにも残されていなかった。
「声も出せ。楽しませてくれよ」
遥はもう片方の手で、腫れ上がった花芽に触れる。強すぎる刺激に、頭の中が白く点滅した。もう、快感なのか苦痛なのかすら、自分でも分からなくなっていた。
「……んんっ……あ、あぁっ……! だめ、これ……っ」
「だめじゃなくて、いいだろ? ほら、もっと動かせ」
遥はもう、快感と苦痛の境目すら分からなくなっていた。ただ、この時間が早く終わってほしいという一心で、手を動かし続ける。腕は痺れ、指先の感覚すら曖昧になっていた。
誰かが遥の乱れた髪を掴み、無理やり顔を上げさせた。涙と唾液でぐしゃぐしゃになった顔が、スマートフォンの画面いっぱいに映し出される。
「ほら、ちゃんと前を向け。こんな無様な顔、逃さず記録してやるからな」
男たちの嘲笑う声が、遥の鼓膜に突き刺さる。もう何も考えたくなかった。ただ、この時間が一秒でも早く過ぎ去ってくれることだけを、遥は無言のまま祈り続けていた。
「そろそろ、また来そうだな」
ひろしの声に、遥の身体がびくりと反応した。抗おうとしても、疲弊しきった身体はもう自分の意思では止められない。
下腹部の奥で、抑えきれない痙攣の予兆がじわりと広がり始めていた。
「我慢するな。見せてみろよ、二回目のイキ顔」
震える指先が、限界まで昂ぶった花芽を強く擦り上げる。膨れ上がった快楽とも呼べない衝動が、下腹部の奥で渦を巻いていく。
遥の全身が大きく跳ね、痙攣が走った。
「……ぁあっ……!! だめ、でちゃ……っ」
下腹部の奥で何かが弾け、遥の視界が白く染まった。全身の筋肉が同時に痙攣し、意識が一瞬、遠くへ飛んでいく。
ビュルッ……!
透明な液体が、内腿を伝ってシーツへと零れ落ちていく。まるで自分の身体が、自分のものではなくなってしまったかのような、おぞましい感覚だけが残った。
男たちの下品な歓声が、部屋いっぱいに響き渡った。
「はは、また出しやがった。上出来だ」
遥はぐったりと横たわり、荒い呼吸だけを繰り返す。羞恥と絶望で、もう涙すら出てこなかった。指一本動かす気力さえ、身体のどこにも残っていない。
誰かがスマートフォンをこちらに向けたまま、笑いながら仲間に何かを話しかけている。その声は、もう遥の耳には意味を成す言葉としては届かなかった。ただ、耳鳴りのような雑音として、遠くの方でぼんやりと響いているだけだった。
「今日はここまでにしといてやる。……だが、次はもっと楽しませてもらうからな」
ひろしの言葉が、遥の耳の奥に重く残った。この地獄が、まだ終わらないという確信だけを伴って。
男たちが身なりを整え、談笑しながら部屋を出ていく気配がする。誰一人として、床に横たわる遥を気にかける者はいなかった。まるで用済みになった道具でも見るような、そんな冷たい視線だけが最後に残された。
扉が閉まる重い音が響いたあとも、遥はしばらく指一本動かすことができなかった。全身の感覚が鈍く痺れ、自分の身体がどこまでも遠く感じられる。
涙も涸れ果て、ただ荒い呼吸だけが、暗い部屋の中に虚しく響いていた。窓の外はまだ闇に沈んだままで、朝が来る気配すら感じられない。
誰もいなくなった部屋で、遥はただ、天井を見つめたまま動くことができなかった。あの日、コピー機の裏でひろしの背中に触れた瞬間の温もりが、今はもう、あまりにも遠い記憶のように思えた。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



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