妹の唇に溺れる夜 ― ひろしの止まらない欲望
- 寝息の中で始まる官能的な接触
- 夢と現実の境界で交わる唇
- 禁忌を越えた深い口づけと囁き
ひろしの指先が、遥の喉元から鎖骨の窪みをなぞるように滑っていく。
汗ばむ肌の質感に、指が溺れる。
寝息は規則的。まだ目を覚ましていない。
この、曖昧な境界がたまらなかった。
抵抗がないことに安堵しながら、同時に罪悪感すらも甘美な刺激に変わっていく。
ゆっくりと顔を近づける。
遥の唇――薄く、柔らかそうで、ほんのり濡れている。
ひろしは息を呑んだ。
この唇に、何度夢の中で触れたことだろう。
妹としてではない、“女”として、遥を欲したその夜の数だけ、口づけを想像してきた。
――もう、我慢なんてできない。
唇が重なる瞬間、ひろしの喉の奥から微かな呻きが漏れた。
遥の唇は、信じられないほど柔らかかった。
軽く触れるだけでは物足りず、彼は次第に角度を変えて、深く、貪るように口づけていく。
「……ん、んぅ……」
遥の喉から微かな声が漏れた。
それでも目を覚ます気配はない。夢の中のように、薄い吐息だけが洩れる。
その曖昧な反応すらも、ひろしの興奮を煽っていった。
唇だけでは足りない。
彼の舌が、遥の唇をなぞり、ゆっくりと隙間を割って入り込んでいく。
ぬるりとした感触が、唇の奥に広がる。
遥の舌に触れた瞬間、身体が小さくぴくんと震えた。
けれど目を覚ますことはない。
「遥……お前、夢の中で俺に……キスされてるの、わかるか……?」
囁きは熱を帯びていた。
もう止まれない。
舌を絡め、甘く、淫靡に、遥の口腔を犯していく。
熱い吐息とともに、唾液が混ざり合い、濃密な音が静かなリビングに広がる。
ちゅ、ちゅぷ、ん……ちゅっ……
ひろしの舌が遥の奥深くまで侵入し、逃げ場のないほど深く絡め取る。
もはや兄妹というタブーの意識すら、快楽の波にかき消されていた。
「こんなキス、もう他の男になんてできないように……」
耳元で囁く声に、遥の身体がまた小さく反応する。
その無防備な震えが、火に油を注いだ。
唇を離しても、唾液の糸がとろりと垂れた。
それを見て、ひろしの理性はさらに遠ざかっていく。
彼の手は遥の顎をそっと持ち上げ、また別の角度から唇を重ねる。
ひとつ、ふたつ……十も二十も、口づけが続いていく。
ただ触れるだけのキスではなかった。
愛撫であり、支配であり、独占だった。
「遥……お前は、俺の女だ……」
そう言い切るように、ひろしの舌が再び遥の奥へと侵入する。
唇の内側を、歯の裏を、舌の付け根まで丁寧に犯していく。
まるで一滴残らず味わおうとするかのように。
「……ん、ぁ……んんっ……」
遥の声が再び漏れる。
無意識の中で、キスを受け入れているかのような、そんな甘くくぐもった吐息。
その声が、ひろしの脳を焼いた。
もう、キスだけでは満たされない。
欲望は、唇から喉へ。
首筋を舐め、鎖骨に唇を這わせ、肩先に歯を立てる。
すべてが、ひろしのものになっていく感覚。
血の繋がらない妹に注いできた、ひた隠しの欲望が、今こうして現実となって形を持つ。
キスひとつで、こんなにも狂ってしまえる自分に――
そして遥の柔らかい身体に――
「遥……もう、止まれねぇよ……」
囁きとともに、再び唇が重なる。
ちゅっ……ちゅうぅ……ぬる、ちゅ……
熱く、淫靡に、終わりのない口づけが、夏の夜に静かに響き渡っていた。
SANA1
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