遥の吐息が、絶え間なく部屋に響いていた。
彼女は、確かに“されている”。
脚を開き、男の腰を受け入れ、処女を喪失し、
肉と肉が打ち合う湿った音が、全員の欲望を煽っていた。
多香子は、その隣に座り込んでいた。
顔は紅潮し、喉は乾き、脚の間がじわじわと熱を帯びていた。
遥と同じように、自分も裸だった。
胸元を撫でられ、ショーツを脱がされ、指を入れられた直後のような感覚がまだ身体に残っている。
「次は……多香子ちゃん、だよな」
ひろしの声に、身体が一瞬ビクンと反応する。
自分の番――
その言葉が、はっきりと突き刺さった。
「う……私……」
言葉が、出ない。
声を出す代わりに、首だけが小さく横に揺れる。
けれど、ひろしが優しく微笑んで手を伸ばしてくる。
「大丈夫。遥ちゃんも、ほら……気持ちよさそうだったでしょ?」
そう言われて遥を見れば、
今まさに男を咥え込んだまま、目を潤ませ、口を半開きにして喘いでいた。
快楽に抗うように、でも拒めずに溺れていく姿。
それは、他人事ではなく、“次は自分”という現実。
多香子の胸が、ゆっくりと上下しながら、
震える脚で立ち上がる。
羞恥で頭が真っ白になるほど、身体が裸であることを意識していた。
なのに、脚は――確かに、ひろしの前へと進んでいた。
ひろしが多香子の腰を抱く。
その手が、彼女の太ももを撫で、尻を優しく掴む。
「ベッド、行こうか。ゆっくりできるし」
近くにあった座敷の布団のような敷物へと導かれる。
数人の男が、またスマホを構える。
動画モードに切り替える音が、妙に耳に残る。
「えっち始めまーす。記念記念」
誰かの冗談めいた声が響くが、
多香子は、聞いていないふりをするしかなかった。
ひろしが、彼女の脚をそっと開かせる。
腰を落とし、中心を合わせる。
「初めてだから、焦らないで……ゆっくりいくよ」
優しい声。
それなのに、身体は小刻みに震えていた。
男の熱が、ぬめるような感触と共に秘部に当たる。
「っ、あ……あああ……っ」
硬いものが、押し当てられている。
それだけで、身体が過敏に反応してしまう。
ひろしの腰が、静かに動いた。
ずぷ……っ
少しずつ、彼女の中に入ってくる。
「いたっ……! や、やだ……ちょっと待って……!」
多香子の手がひろしの胸を押す。
でも、それは本気の拒絶ではなかった。
「ちょっとずつ……深呼吸して。力抜いて」
言われた通りに、浅く息を吐いた。
すると、ひろしの先端が、じわりとさらに奥へ入り込んでいく。
「っっ……んん……っ、う……」
粘膜が押し広げられる。
突き破られる。
――処女の膜。
その瞬間、多香子の目に涙が滲む。
「……入ったよ。もう、半分くらい」
ひろしの囁きが、現実感を連れてくる。
「わ、わたし……っ……ほんとに……」
多香子は、震える声で呟いた。
――私、いま……“されてる”
――初めてが……ひろし先輩に……
腰が沈み、ついに根元まで達した瞬間。
身体の奥深く、
今まで触れられたことのない部分が、
男の熱で満たされた。
「すご……っ……なんか、奥、ずっと……熱くて……」
喋りながら、自然と涙がこぼれていた。
痛みだけじゃない。
心の中の、何かが崩れていく感覚だった。
ひろしがゆっくりと腰を引き、また沈める。
その動きが、粘膜を擦る。
敏感な襞の内側が、男の形を覚えていく。
「うぁ……っ、だめっ……変な感じ……くる……!」
ひろしの手が多香子の胸を揉みながら、乳首をつまむ。
腰を打ちつけ、ゆっくりとピストンを始めると、
多香子の喘ぎ声が、だんだんと甘く崩れていった。
「気持ちいい……の、かも……っ……なにこれ……」
声の震えは、確実に快感を物語っていた。
スマホのカメラが、近づく。
繋がったふたりの交わりを、何人もの男が撮影している。
でも多香子は、もう目を逸らさない。
遥がそうだったように、
彼女もまた、処女を喪失し、
“される悦び”に目覚めようとしていた。
腰がぶつかるたびに、水音が響く。
内からあふれた愛液が、ふたりの接合部を潤していた。
「……もっと、して……っ」
自分からそう言った多香子の声は、
もう少女のものではなかった。
――今宵、ふたりの少女は
カメラのレンズの中で、
確かに“女”に変わっていった。


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