「……じゃあ次、多香子ちゃん。体位くじ、もう一回引いて?」
誰かが、当然のようにそう言った。
先ほどまで正常位で中出しされたばかりの私は──
まだ脚の感覚がぼんやりとしていた。
膣の奥が熱く、鈍く痙攣を繰り返している。
さっき中に注がれた精液が、ゆっくりと重力に従って流れ出ている感覚が、下腹部に広がっていた。
なのに、くじは差し出される。
「……え……わ、たし……もう……」
「だって、まだルール終わってないでしょ? 遥ちゃんだって二人いたよ?」
その言葉が、私の胸をきゅうっと締めつけた。
(また、誰かの上に……?)
恐怖、羞恥、でもその奥に──
身体の奥が、わずかに熱く反応しているのを、私は見逃せなかった。
震える手でくじを引く。
開いた紙には、はっきりとこう書かれていた。
──「騎乗位」
全身が硬直した。
(わたしが……上に、乗る……?)
誰かに抱かれるのではなく、
自分から男の上にまたがり、腰を動かして快楽を与える体位。
それは、女の側が能動的に抱く体勢。
“される”ではなく、“する”という選択。
「マジか……これはエロい……」
「多香子ちゃんが、騎乗位とか……ヤバすぎるでしょ……」
輪の中から、興奮まじりの声が漏れる。
「じゃあ、次は……俺、いっていい?」
そう言って、三人目の先輩──和也が、静かに立ち上がった。
ひろしとは違う、無口なタイプ。
だけど、その視線は一度も私から逸れていなかった。
彼が、畳の上に仰向けになる。
男の象徴は既に硬く膨らみ、私を待っていた。
「……じゃあ、多香子ちゃん。跨って?」
「や……っ、むり……そんなの……!」
思わず首を横に振る。
でも、誰も止めない。
「騎乗位ってさ、女の子が一番感じる体位らしいよ?」
「“イキながら動く”のが醍醐味だって」
その言葉に、膣がぴくりと反応してしまった。
(やだ……そんなの……っ)
でも──
私は膝をつき、ゆっくりと和也の上にまたがっていた。
彼の視線と、輪になった視線が、私の裸の身体を舐め回している。
胸が揺れる。太腿が震える。
その震えは、恐怖ではなかった。
「ゆっくりでいいよ。自分で……入れてみて?」
指示されるまま、私は彼のものを手に取った。
熱く、硬く、重たい感触。
その先端を、自分の秘部にあてがう。
「っ……ん、ああ……っ」
押しつけるだけで、膣が反応する。
濡れていた。
信じられないくらい、ぬるぬると。
(自分で……動くなんて……っ)
でも──私は、腰を沈めていった。
ぬちゅ……ずぶっ……っ
「あっ……あ、ああっ……!!」
熱いそれが、自分の中を押し広げていく。
すでに一度経験しているはずなのに、角度が違うだけでまるで別物のようだった。
そして、すべてが入った瞬間──
身体の奥で、“合わさった”という確かな感覚が生まれた。
「……全部、入った……多香子ちゃん、すごいよ」
言葉が、空気のように耳に滑り込む。
私は、男の上に跨がり、
自ら腰を沈め、膣で包み込んでいる。
「少し……動いてみて?」
私は、首を横に振った。
でも、腰が、ゆっくりと動き始めていた。
「っ……あ、や……っ、なんか……きて……っ」
快感。
正常位では届かなかった場所を、騎乗位が正確に突いてくる。
自分で上下するたびに、そこが擦れて──
「っあ……やっ、やば……っ、気持ち……っ」
否定の言葉の中に、快感の音が混ざる。
膣が彼を締め上げ、動くたびに水音が広がっていく。
「多香子ちゃん……イキながら動くって、こういうこと?」
誰かの言葉に、私は返せなかった。
腰が止まらない。
もう、自分では止められなかった。
見られている。
でも──
止められない。
私は今、男を自分で抱き、自分で快感を得て、
膣で男を搾り取っている。
その事実に、背徳を通り越して、
“誇らしさ”すら覚えてしまっていた。
私はもう、“女”だった。


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