遥の身体が、柔らかなベッドに沈められていく。
薄暗い照明のもとで、彼女の輪郭は白く浮かび上がっていた。
頬には涙の痕。
唇は微かに開かれ、まだ小さく、抵抗の言葉を紡ごうと震えていた。
だが、その目にはもう、明確な拒絶の意志だけではなく、戸惑いと――ほんの微かに、呑まれていく快楽への戸口が見え隠れしていた。
そんな遥を、男たちは囲んでいた。
無遠慮で、遠慮がなく、息遣いすらも生々しい。
ひろしは、その中心に立ち、遥のすぐ横でシャツのボタンに指をかけた。
カチリ、カチリ――
ひとつ、またひとつと、布の留め具が外される音が、やけに鮮明に響いた。
「や……やだ……なに、して……」
遥がかすれた声をあげる。
「見せてあげるよ、遥ちゃん。男ってのは……こういうもんなんだよ」
ひろしの指が最後のボタンを外し、シャツが肩から滑り落ちる。
鍛えられた上半身が、露わになる。
腹筋の割れ目、広く張った肩、日焼けの残る胸元。
生々しい熱を帯びた肉体が、遥のすぐ目の前に現れた。
その存在感に、遥の呼吸が一瞬止まる。
目を逸らそうとするが、それすらもできなかった。
「遥ちゃん……こういうの、見たことないよね?」
ひろしの声は、低く甘く、けれどその奥に、猛る獣の気配を潜ませていた。
他の男たちも、それに倣うように服を脱ぎ始める。
Tシャツが脱ぎ捨てられ、ジーンズのジッパーが降ろされ、男たちの肌が次々と露わになっていく。
ベッドの上、たったひとり服を残したままの遥と、全裸に近づいていく男たち。
その対比が、彼女の羞恥をより際立たせていた。
「こっちも、見てごらん?」
ひろしが、ゆっくりとパンツのゴムに指をかける。
腰を軽く浮かせ、布が下へと引きずり降ろされていく。
遥は目を強く閉じた。
「だ、めっ……!見たく、ないっ……!」
「見ないでも、感じるだろ?……俺たちの、熱」
パンツが床に落ち、ひろしの男の象徴が、照明の陰影の中に浮かび上がる。
むせ返るような雄の存在――その生々しさが、言葉以上に遥の理性を揺さぶった。
「ああ……ほら、遥ちゃん……」
ひろしがベッドの端に膝を立てて乗り上げる。
その肉体が、遥のすぐ頭上に迫る。
吐息が触れる距離。
肌と肌の温度が伝わるほどの近さ。
「怖がらなくていい。痛くないように、ゆっくり……教えてあげるから」
その言葉と同時に、ひろしの指が遥の太ももを撫で、膝を左右に広げるように誘導する。
男たちの裸が、視界の端に次々と映る。
遥の耳に届くのは、むせ返るような呼吸、布が擦れる音、そして、身体がこすれ合う湿った気配。
彼女の心は、もはや限界に近かった。
逃げたい。隠れたい。消えてしまいたい。
けれど――
身体は、動かない。
「遥ちゃん……もう、戻れないよ?」
ひろしの熱が、遥の股間へと迫る。
唇が耳に触れ、ささやかれるたびに、背筋がぞくりと震える。
「男の身体って……こういうふうに、使うんだよ」
遥の目が、恐怖と混乱と……そして抑えきれない羞恥で潤んでいた。
その瞬間。
ひろしの腰が、遥の脚のあいだに沈み込むように割って入った――
そして夜は、さらなる深みへと沈んでいく。
遥という名の白い花を、幾本もの雄の腕が、重く熱く包み込んでいくのだった。


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