操られる肉体、剥かれてゆく純白──結衣、抗えぬ命令の中で
ワンルームの空気はひんやりとしていた。
外では暮れなずむ空に、遠く自転車のブレーキ音が響く。
しかし結衣の世界は、もはやその音さえぼんやりとしか聞こえなかった。
ひろしは静かに椅子に腰かけ、結衣の一挙一動を見つめている。
その眼差しは、女という存在のすべてを貪欲に味わい尽くそうとする肉食獣そのものだった。
冷蔵庫からお茶を注ぎ、テーブルに差し出すまで――
結衣の動作はどれも滑らかで、
まるで自分の体ではないような不思議な感覚に包まれていた。
そしていま、椅子に座ったまま、
彼女は自分の手が勝手に動き出していることに気づく。
カーテン越しの西日が、二人のシルエットを淡く浮かび上がらせる。
薄暗い部屋の中、ひろしの声が低く響く。
「……立ちなさい、結衣」
その一言で、結衣の身体はピクリと反応し、
まるで糸で吊られた人形のように、スッと椅子から立ち上がる。
頭の中はざわざわと疑問と恐怖が渦巻くのに、
口も、足も、手も、まったく自分の意志を聞いてくれない。
(どうして……動いてしまう……?)
「服を、全部脱ぎなさい」
ひろしが淡々と命じる。
その声音はやさしくも冷たく、
強い命令というより、自然の摂理のような圧倒的な重みを持っていた。
(なに、言ってるの……?
やだ、脱げない……いや、やだやだやだ――)
結衣は心の中で叫ぶが、
指先はシャツのボタンに自然に伸びていく。
カチ、カチ……と、
震える指で一つずつボタンを外していく音が、
部屋の静けさに生々しく響く。
(なんで、止まらないの……?
お願い、やめて、やめて……!)
襟元が開き、下着の肩紐が覗く。
ひろしの視線がその白い肌を這う。
ブラウスを肩から滑らせ、
スカートのファスナーに手をかける。
ガチャン、とファスナーを下ろし、
ウエストからスカートを抜き取ると、
結衣は下着だけの姿になる。
可憐なピンクのブラジャーと、
真新しい白いパンティ――
どちらも母が選んでくれた、地味で幼いものだった。
ひろしは無言のまま、
その場にいるだけで結衣の身体をじっと観察している。
(見られてる、全部見られてる……
なんで、なんで私……)
「下着も、全部脱いで見せてごらん」
再び、淡々とした命令。
結衣の手は勝手に、ブラのホックへ伸びる。
胸の前でカチリと音がして、
小さなふくらみがさらけ出される。
乳首はすでにうっすらと硬く、
冷気の中でピンと立ち上がる。
(いや、もう無理、恥ずかしい……やだ、誰か助けて……)
涙がこぼれそうになるが、
パンティのゴムを親指で押し下げる。
膝までパンティをずり降ろすと、
自然に足元に落ちる。
とうとう、全裸になってしまった。
ひろしはゆっくり椅子から立ち上がり、
数歩前へ出ると、結衣の真っ裸の身体を至近距離で見つめる。
幼さの残る胸元、細い腰、
内股には先ほどの出来事の余韻を示すかのように、ほのかに光る蜜の跡が残っている。
「きれいだ、結衣。お前は、こうして見られるために生まれてきたんだな」
(そんなこと、ない、そんなの認めたくない……)
だが、結衣の口からは言葉が出ない。
ただ涙だけが、静かに頬を伝う。
「なんで……なんで、私、脱いでるの……?」
ついに、かすれた声で疑問を漏らす。
でも、その声もまた、どこか遠くの世界から聞こえてくるようだった。
ひろしは結衣の顔を覗き込む。
「それは――俺の言う通りにするしか、できないからだよ。
いい子だな、結衣。これからは、その身体も心も、全部俺のものにしてやる」
(こんなの、私じゃない。
でも、止まらない……勝手に……
お願い、誰か、助けて……!)
ひろしはそっと手を伸ばし、
結衣の頬をなでる。
そして、柔らかい胸の先端を親指で弾く。
ピリッと甘い刺激が全身を走り、
太腿の間からとろりと蜜が滴る。
「お前の恥ずかしさも、
この快感も、
全部、誰にも渡さない。
もっと、全部見せてごらん?」
結衣の手は、再び股間へ伸び、
自然と大腿を開き、
自分の指で柔らかな部分を露わにしていく。
(どうして私、こんなことしてるの……
いやだ、いやなのに……!)
窓の外は、もう薄暗くなってきている。
部屋の蛍光灯が裸の肌を白く照らし出し、
結衣の羞恥も快楽も、
すべてがひろしの前に曝け出される。
「もっと泣け、結衣。
もっと感じろ。
全部、お前の中に刻み込んでやる」
結衣の瞳から、また一粒、涙がこぼれる。
心も身体も、操られたまま。
なのに、全身の奥からじわじわと広がる興奮は、
自分でも止められない。
(なんで……なんで……私、こうなっちゃうの……)
ただ、それでも――
身体のどこか、
抗いきれない甘さに包まれていく自分を、
結衣はもう否定できなかった。
――すべては、
ひろしの「命令」ひとつで動く、
新しい結衣の世界が始まったばかりだった。


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