絶望の素顔、カメラの向こう――晒された全てと心の終焉
スマートフォンのカメラは、寿子をじっと捉え続けていた。
朝の光に照らされた白い身体、汗と涙に濡れた素肌、開かれた脚。
何百もの無遠慮な視線が、画面の向こうで寿子のすべてを覗き込んでいる。
寿子は必死にマスクで顔を隠したまま、震える指で乳首をつまみ、太腿を大きく開き、
膣に自分の指を沈めていた。
マスクの内側は、涙と嗚咽でぐしゃぐしゃに濡れている。
配信画面には「マスクえろい」「声もっと」「イけ」と次々コメントが流れる。
恐怖と屈辱で息が詰まり、
(どうして、私だけが、こんな――)
寿子の心は今にも砕けそうだった。
指示を出し続けるひろし課長の視線は、
スマホの画面と寿子の素顔を、交互に無表情で追っていた。
「そのまま……もっと奥まで指を入れろ」
「ちゃんと感じてる声を出せ」
「コメントもちゃんと読め」
寿子はカメラ越しの視線と、男たちの要求が入り交じる地獄のような現実に、
ただ泣きながら従うしかなかった。
涙を流しながら膣を指で掻き回し、
乳首を必死に揉み、
喘ぎ声を必死に絞り出す。
快感はほとんど訪れず、
羞恥と絶望だけが押し寄せてくる。
(やだ……見ないで……お願い……)
やがて、絶え間なく流れるコメントの中に、
「顔、もっと見たい」「マスク外せ」「隠すなよ」といった
さらに悪意に満ちた要求が混ざり始める。
その瞬間だった。
寿子が激しく身をよじると、
顔にかかっていたマスクのゴムが、汗ばんだ頬から滑り落ちていく。
一瞬のうちにマスクがずれてしまい、鼻も口も、涙に濡れた素顔も、
全てが配信カメラの真正面にさらけ出された。
一瞬、寿子の全身が硬直した。
(あ……やだ……やだ、やだ、やだ……!)
パニックで両手を顔に当てようとするが、
ひろし課長の冷たい声が、すぐに寿子の耳元で響く。
「そのまま続けろ、やめるな。顔隠すな――全部見せろ」
身体が動かない。
配信画面には寿子の裸の顔、涙に濡れ、苦しみ、
恥ずかしさにゆがむ表情が鮮明に映し出されていた。
「素顔きた!」「マジで可愛い」「最高すぎ」
「名前教えて」「録画した」「これ拡散しろ」
コメントが次々と流れ、寿子の目の前が真っ暗になる。
涙がとめどなく頬を伝い落ちる。
口元は震え、唇はすすり泣きで濡れている。
膝を抱えて顔を隠したくても、課長の声と配信の命令が、
寿子の動きを奪っていく。
「ほら、恥ずかしい顔も全部見せろ。
指は止めるな。
今のお前は、何百人もの前でオナニーしてるただのメスなんだよ」
寿子は絶望の底で、震える指を自分の膣に入れ続けるしかなかった。
恥も理性も、もう何も残っていない。
見知らぬ誰かが、自分の泣き顔を録画し、
配信のコメント欄が「保存した」「最高」「またやれ」と荒れ狂う。
自分の顔、身体、声、
すべてが記録されていく。
一生消えない記憶となって、
この瞬間が寿子の人生を塗りつぶしていく。
涙に濡れたまま、
寿子は「お願い、もうやめて……見ないで……」と必死に嗚咽を漏らしながら、
震える指を止められなかった。
膣の奥に指を入れ、無理やり絶頂に近づけようとする。
乳首は赤く腫れ、呼吸は荒く、
その姿はもはや羞恥と絶望しかなかった。
ひろし課長は、そのすべてを冷静にカメラ越しで見つめていた。
「顔がいいな」「泣き顔が抜ける」
「学校や職場で見かけたらどうしよう」
そんな現実味のない恐怖のコメントが寿子の心を切り裂く。
(これで終わり……私の人生は……)
顔を隠すこともできず、
太腿を震わせ、
涙まみれの絶頂に追い込まれ、
寿子はカメラの前で心ごと崩れ落ちていく。
**
配信が終わっても、寿子の心は戻らなかった。
一度さらされた素顔、
震える手、
泣きじゃくる顔と、全裸のままの自分。
もう何も隠せるものなどなかった。
朝の光の中で、寿子は呆然と座り込んだまま、
涙だけを流し続けた。


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