支配から解放された朝、絶望と涙のフェラチオ
操りの消えた朝、屈辱と涙のはじまり
ベッドの上で身体を小さく丸める寿子。
操られていた夜が明けて、ようやく自分の意識と感覚が戻ってきた。
朝の静けさが、却って恐ろしいほどに感じられる。
ひろし課長はベッドサイドに座り、スマートフォンを手にしていた。
「寿子、ちょっとこれ見てみろよ。」
画面に映し出されたのは、ほんの数時間前の自分。
汗と涙でぐしゃぐしゃになりながら、
必死で課長のものを咥え、しゃぶり、涙を流しながらも「美味しい」と繰り返す――
そんな自分の姿が、画面越しにあまりにも鮮やかに残されていた。
(……嘘、これ……全部、私?)
寿子の心臓がどくん、と大きく跳ねた。
羞恥と絶望で喉がきゅっと締め付けられる。
「や、やだ……消してください……お願い、課長……」
声が震えていた。
膝を抱え、シーツを握りしめる寿子。
だが、課長の顔は冷たく微笑んだままだった。
「これがどうなってもいいのか? 俺のスマホだけじゃない、データはもう複製してある。」
淡々と、脅迫めいた言葉が部屋に響く。
寿子の背中がぞくりと冷えた。
「ばらまかれたくなかったら……もう一度、俺にフェラチオしてみせろ。」
寿子の心は一気に絶望へと沈み込んだ。
操られていたときのように身体は勝手に動かない。
自分の意思だけが残酷なまでに鮮明に働いている。
だけど、拒絶すれば、あの映像が他人の目に触れてしまう――
その恐怖が、寿子を完全に縛り付けていた。
「そんな……できません……私、そんなの、したことなくて……」
声が涙に濡れる。
それでも課長は、無慈悲に寿子の頭を軽く撫でる。
「大丈夫だ、昨日みたいに、ゆっくりやればいい。さあ、こっちへ。」
寿子の身体は震えていた。
膝をついて課長の前に移動し、
まだ温もりが残るシーツの上で、硬くなりはじめた課長のものを見下ろす。
(やだ、やだ、どうしてこんなこと……)
寿子の指先が震えながら、そっと課長の根元に触れる。
操られていたときの、まるで他人事のような動きではない。
今はすべて、自分自身の恐怖と羞恥の上で、手が震えている。
手のひらに伝わる、じわじわと膨らむ熱と硬さ。
唾を飲み込む音が部屋に響く。
心の中は「逃げたい」「消えてしまいたい」という叫びでいっぱいだった。
「口、使ってごらん。」
その言葉に、寿子の全身がぴくりと震える。
「……ごめんなさい、課長……わたし、本当に……」
けれど課長は冷たく促すだけ。
逃げ道はどこにもなかった。
寿子は涙を溜めたまま、震える唇をそっと先端に近づけた。
唇を触れさせるだけで、口内に男の体温と匂いが広がる。
(気持ち悪い……やだ、やだ……どうしよう……)
目をきつく閉じ、思い切って舌を先端に触れさせる。
ぬるりとした皮膚の感触、苦い塩気、
自分がこれから何をしようとしているのか、
考えれば考えるほど涙があふれてきた。
課長の手が、寿子の頭をそっと撫でる。
「もっと舐めて、寿子。」
寿子はゆっくり、舌で先端を一周なぞる。
昨日のような器用さはない。
舌は震え、何度も息を詰まらせ、唇はぎこちなく震えるだけだった。
「うまくできてないぞ、ほら、もっと咥えてみろ。」
促され、仕方なく口を大きく開き、
先端を唇で包み込む。
喉の奥まで入れることなんてできない。
涙を浮かべたまま、
舌先だけで恐る恐る触れる。
課長が小さくため息をつく。
「歯が当たってる、もっと唇で包め。」
言われるがまま、寿子は何度もやり直す。
唇を厚くして、そっと咥え直す。
舌で裏筋をなぞろうとするが、
口の中は乾き、唾液がうまく回らない。
(早く終わって……お願い、もうやめて……)
寿子の目から涙がこぼれ落ちる。
でも、課長の腰が前に動き出し、
ゆっくりと寿子の口の中に押し込んでくる。
「んっ……く、くるしい……」
声が詰まり、涙と唾液が混じり合う。
喉の奥に入れようとすると、嘔吐感がこみ上げてくる。
それでも寿子は必死に、唇を締め、舌を動かそうとする。
でも、ぎこちなくて、苦しそうで、
とても昨日のような淫らな音も出せない。
課長の腰がもう少し強く前に押し出される。
「おい、昨日はもっと深くまでできてたぞ。」
「だって、だって、私……操られてたんです……自分じゃ、できない……」
涙が途切れなく頬を流れる。
羞恥と屈辱、口内に広がる熱と苦味、
寿子は自分がどれほど情けない顔をしているのか、
自分自身でもわかっていた。
「ちゃんと舌を使え、裏筋を舐めて。」
言われるまま、震える舌で裏筋をなぞる。
課長の先端がじわじわと脈動し、唾液でべっとり濡れていく。
「美味しいって言ってみろ。」
「……おいしい……」
声がかすれ、涙混じりになる。
心からそんなこと思っていないのに、
言わなければ終わらない、その恐怖で口にしてしまう。
課長が満足そうに、寿子の頭を撫でる。
「昨日みたいにはいかないな、でも……ちゃんと頑張ってるよ。」
寿子の中で何かが崩れていく。
喉の奥は、何度も苦しさでえずく。
息が詰まり、唾液と涙で顔はぐちゃぐちゃだった。
膝をついたまま、膝が痛くなっても、寿子はやめられない。
頭の中は真っ白で、
ただ「撮られた動画がばらまかれたくない」
その一心だけが、寿子を突き動かしていた。
(誰か、助けて……誰か、気づいて……)
そんな願いも虚しく、
寿子は何度も、何度も、
ぎこちなく震える唇で、課長のものを咥え続ける。
課長の腰がときどき前に突き出され、
喉の奥で軽く詰まるたび、
「うっ……」と苦しそうな声を漏らす。
それでも、歯を当てないよう、
唇で包むことだけに意識を集中させた。
(昨日の私は、私じゃなかった。こんなこと、自分じゃできない……)
涙と唾液で濡れた顔、
よだれで顎まで汚れたまま、
寿子は何度も必死に咥え、舌を動かす。
時折、課長が頭を押さえて、
「もう少しだ、頑張れ……」と低く囁く。
寿子の舌が裏筋をなぞるたび、課長の呼吸が荒くなる。
「もう一回、奥まで、できるだけ……」
必死で頷き、
喉を詰まらせながらも、何とか深くまで咥え込もうとする。
涙と鼻水が混じり、
声も息もまともに出せない。
最後、課長が声を低く震わせて言った。
「寿子……飲み込んでくれ……」
寿子は苦しい中で頷く。
次の瞬間、熱いものが舌の上に迸る。
「んっ……く、くるしい……」
思わずむせ返る。
口の中いっぱいに広がる精液の味。
それでも、吐き出すこともできず、
喉を動かして、全部飲み込む。
涙で顔はぐちゃぐちゃ、
嗚咽とともに、唇から精液がこぼれそうになるのを、
慌てて舌で拭い取る。
「……ごちそうさまでした……」
かすれた声でそう言い、寿子は顔を伏せた。
部屋には重苦しい静寂が戻る。
涙が止まらない。
けれど寿子は、
「もうこれで終わりにして」と、
祈ることしかできなかった。
羞恥、絶望、屈辱。
自分の意思だけで、必死に咥え続けたその朝のことを、
寿子は一生、忘れることができないだろう。
おしまい


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