吐息に溺れる──遥、禁断の味を知る
遥の喉奥に、奇妙な熱さが残っていた。
ほんの数秒前、何もされていないはずなのに、唇の内側に、ねっとりとした重さと、ほのかな塩気が広がる。
そして舌の上には、これまで味わったことのない、白く濁った液体が、ぬるりとまとわりついている。
遥は戸惑いに駆られ、周囲の視線も忘れて席を立つと、教室を飛び出していた。 (な、なに、これ……どうして、私の口の中に……!)
彼女は唇を押さえながら、無意識にトイレを目指して駆ける。
唇の端から、精液がわずかに滴り落ちる。舌の上をねっとりと這う粘度。生温かく、濃密な味。飲み込むことも、吐き出すこともできず、ただ混乱の中にいた。
廊下を急ぐ遥の姿を、ひろしは静かに追っていく。
自分のしたこと、その重さと背徳感に胸がざわつく。
だが同時に、遥の無防備な後ろ姿に、どうしようもなく惹きつけられていた。
(遥の口の中、僕のすべてを受け止めてくれたんだ……)
遥は女子トイレの扉に手をかけ、勢いよく飛び込む。
そして、洗面台で吐き出して、口を濯ぐ・・・
その瞬間、ひろしは再び「時」を止める。
廊下の空気が途端に凍りつき、遥の動きも静止する。
(こんなこと、もう二度とできないかもしれない……) (だけど、今は……この「永遠の一瞬」で、遥のすべてを知りたい……)
ひろしはゆっくりと、遥へと歩み寄る。
遥は少しだけ前屈みになり、口元に手を当てたまま、その場に固まっている。
教室とは違う、わずかに湿ったトイレの匂いと、
それでも遥の身体から立ちのぼる微かな香り。
ひろしは静かに、遥の後ろに立ち、そっと彼女の肩に手を置いた。
まずは、遥の顔を覗き込む。
唇の端に、白濁の精液がかすかに残る。
その表情は、驚きと戸惑いに満ちていて、同時に、どこか儚げだ。
(遥の中に、僕がいる……)
そのことに、ひろしは妙な高揚と罪悪感を覚える。
だけど、どうしても離れられない。
遥の身体の奥、これまで誰にも触れられたことのない場所を、この目で見てみたい。
その気持ちが胸の内側で膨らんでいく。
(もし、遥が目を覚ましたら……いや、今は考えない)
ひろしはそっと遥のスカートに指をかけ、再び静かにめくり上げる。
教室で見た純白の下着。
今は、トイレの薄明かりに照らされ、遥の太ももと秘部がほのかに浮かび上がる。
もう一度、ゆっくりと下着をずらし、膝のあたりまで下ろす。
遥の身体が、誰にも見せたことのない、真の姿を晒す。
淡いピンク色の肉が、優雅な曲線を描いてひろしの前に現れる。
(夢じゃない。これが、遥の……女性としてのすべて……)
ひろしは膝をつき、遥の秘部に顔を近づける。
ほんのりとした湿り気と、甘い芳香が漂う。
(どうしたらいいのか分からない。でも、もっと近くで、遥を感じたい……)
彼はゆっくりと舌を伸ばし、遥の花びらの表面をなぞる。
冷たい空気の中で、遥の肌だけがぬくもりを宿している。 柔らかな粘膜に、舌先を這わせると、甘い蜜のような味わいが舌に広がる。
ひろしは慎重に、丁寧に、遥の女性器を舐め続ける。
膣口のあたりを円を描くように舐め、
ときにはクリトリスのあたりを意識して、軽く吸う。
(遥……こんなに繊細で、柔らかい……)
ひろしは夢中になり、何度も、何度も、
遥の膣口に舌を深く差し入れ、奥の粘膜を探る。
まだ誰にも触れられていないはずの場所が、今だけは自分だけのものになる。
(遥……ごめん。だけど、君のことが、どうしても欲しかったんだ……)
遥の太ももに手を添え、さらに膝を開くようにそっと支える。
秘部がわずかに広がり、膣の奥に秘められた湿り気と香りがひろしの感覚を狂わせる。
舌で浅く、そして深く——
ときにクリトリスを包み込むように唇で吸い上げる。
遥の身体の隅々まで、丁寧に、慈しむように舌を這わせていく。
(遥は、どんなふうに感じるんだろう……もし、これが動き出したら……)
想像が快感に変わる。
自分の舌が、遥の「初めて」を塗り替えていく、禁断の征服感に全身が震える。
ひろしは遥の秘部の細かな皺や、クリトリスの膨らみ、
膣口のわずかな蠢きにまで目を凝らし、舌先で愛撫する。
時間が止まった世界で、彼は遥の身体と対話する。
遅く、深く、何度も——
その全てを記憶に刻み込むように、舌と唇を這わせる。
(遥の味、香り、温もり……全部、僕のものになっていく……)
目の前の光景は、ひろしの想像を遥かに超えて美しかった。 柔らかな膣の入口、その奥に広がる見えない宇宙。
彼女の身体の秘密が、ひろしの舌でひとつずつ解き明かされていく。
(遥……君はまだ、この快感を知らないんだね……)
彼は指をそっと膣口に添え、入口の周囲を舌でなぞる。
時折、クリトリスを唇で軽く吸い、
ときには膣の奥に舌先を差し入れる。
遥の身体が、ゆっくりと男の愛撫を刻まれていく。
誰にも邪魔されない、静謐で残酷なほど美しい時間の檻の中。
その奥で、ひろしは遥のすべてを慈しみ、味わい尽くす。
(この味、この香り、この感触……全部、忘れたくない……)
ふと顔を上げて、遥の表情を見る。 (この唇で、さっき僕のものを受け入れてくれた……)
唇の端に、まだ精液が残っている。
それを指ですくい取り、遥の舌にそっと乗せる。
(遥、君はきっとこの瞬間のことを覚えていないだろう……
でも、きっと身体は忘れないはず……)
ひろしは遥の身体にキスを落としながら、
心の奥で静かに祈った。
(遥、いつか君自身の意思で、僕のことを受け入れてほしい……)
廊下の向こうで、誰かの足音が止まっている。
だが、時間は静止したまま。
この密やかで官能的な世界は、二人だけの秘密。
遥の身体の奥深く、 男の舌による「初めての快感」だけが、ゆっくりと満ちていく。
——時はまだ動き出さない。
ひろしは遥の太ももにキスをし、静かに服を元通りに整える。
そして、最後に遥の頬へやさしくキスを残した。
(遥の中に、僕の記憶が、少しでも残ればいい……)
ひろしは名残惜しげにその場を離れる。
静止した世界に、遥の「初めて」が、静かに満ちていた。


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