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妹を操り、性の奉仕をさせる兄の支配(一緒にお風呂に入ろうと言わせる)Vol.2

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ふたりきりの浴室――戸惑いの夜、はじまりの予感

リビングの時計が、静かに八時を指した。
夕食は互いに気まずい沈黙のなか、淡々と進んだ。
遥は食事を早めに終えると、そそくさと皿を流しに運び、そのまままた自室へと戻っていく。
ひろしは食卓の隅に残り、遥の背中を目で追うだけだった。
ふたりきりの家は、依然として緊張感を孕んでいる。

その緊張を裂いたのは、突然の衝動だった。
ひろしの胸に、ふいに不可思議な感覚が蘇る。
昼間感じた“精神が外へと溶けていく”ような不思議な余韻。
気がつけば、遥の部屋の前に立っていた。
無意識のまま、扉をノックする指が震えている。

「……どうしたの?」

遥が小さく戸を開け、怪訝そうにこちらを見る。
その瞬間、ひろしの意識がふわりと浮遊し、
気づかぬうちに言葉が口をついていた。

「……遥、一緒にお風呂、入らない?」

――え?

遥は、まるで時が止まったように固まる。
顔に驚きと戸惑い、そして少しの警戒が色濃く浮かんだ。
自分でも何を言っているのか分からない。
だが、口元が勝手に動いていた。
心のどこかで、確かに“言わせてしまった”という自覚がうっすら残る。

「え、なんで……い、いや……兄妹なのに……」

遥は困惑し、戸口に立ち尽くす。
それでも、ひろしの目の奥を覗き込んだまま、わずかに体が震えている。
しばしの沈黙。
遥の意志は、どこか絡め取られているようだった。
まるで見えない糸に引かれるように、彼女はゆっくりとうなずいた。

「……うん。……いいよ」

自分の声とは思えないほど小さな同意。
遥の表情には、不可解な戸惑いが色濃い。
だが、断ることもできないまま、そのまま浴室へと向かう足音が続いた。

ひろしの心臓が強く鳴った。
自分の言葉が、遥の心にどんな影響を与えてしまったのか。
自分の力が“本当に”作用してしまったことに、恐れと興奮が同時に込み上げる。

浴室には、暖かな湯気が漂い始めていた。
湯船にお湯を張る音が、やけに大きく聞こえる。
遥はバスタオルを胸元で強く握りしめ、所在なげに立っている。
ひろしもまた、視線のやり場に困りながら、
脱衣所でぎこちなく服を脱ぎはじめた。

初めての経験。
女性の裸を目の前で見るのは、生まれて初めて。
頭の中が真っ白になる。
遥も戸惑いと羞恥が混じった表情で、なるべく視線を合わせないようにしている。

「……お先に、どうぞ」

遥が震える声で促す。
ひろしは、動悸を抑えながら浴室のドアを開け、
白い湯気の中に身を滑り込ませた。

こんなこと、本当にしていいのか……?

自分の中で渦巻く葛藤と、
目の前の現実が、どこか遠い世界の出来事のようだった。

やがて、遥も静かに浴室へと入ってきた。
タオル一枚だけを頼りに、身体を小さく折り畳んでいる。
その姿に、ひろしの心臓はさらに強く高鳴った。

「……変なこと、しないでよ」

遥は精一杯の警戒と羞恥を込めて、
ひろしに背を向けて浴槽の端に腰かける。
それでも、なぜ断らなかったのか、自分でも分からない。
どこか夢の中にいるような、不思議な感覚が遥を包んでいた。

ひろしは、遥の素肌を初めて目にしながらも、
“兄”としての自制心と、
心の奥で膨らむ未知の感情に揺れていた。
自分の意志で動いているはずなのに、
なぜか体も、声も、思い通りにはならない。

浴室の湯気の中で、
ふたりの間に漂う空気は、これまでにないほど緊迫し、
そしてどこか壊れやすい静けさに包まれていた。

まだ、お互いに踏み込めない。
しかし、その一線の向こう側に、
何かが待っている――

その夜、遥とひろしは初めて、
ほんとうの意味で“ふたりきり”になったのだった。

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