涙で濡れる純潔の夜――喪失、電動バイブの悪夢
「金目のものが、ない……だと?」
リビングを物色し尽くした暴漢は、袋の中身を荒々しくひっくり返した。小銭と細々としたアクセサリーだけが、床に散らばった。
「……だったら、こちらで楽しませてもらうとしよう」
その言葉が落ちた瞬間、空気が凍りついた。
遥の心臓が跳ね上がり、全身を血が逆流する感覚が駆け巡る。
お兄ちゃんの前で、見知らぬ男に――
そんな現実を遥の理性は受け止めきれず、頭の奥が白く霞んだ。
男はナイフをひろしの喉元に突きつけ、動けない彼の絶望的な瞳を嘲笑う。
「おい、見てろよ――お前の妹、どんなふうに変わっていくか」
その声は、遥の心の奥まで氷の刃のように突き刺さった。
(やだ、やだ、やだ――)
涙が浮かぶ。
お兄ちゃんに見られる。
自分の身体が、今から何をされるのか。
羞恥と恐怖が遥を貫き、全身を震わせた。
男は遥の足首を掴み、無理やり引き寄せる。
足の間に無遠慮に手を差し込み、無造作にスカートの生地をたくし上げる。
「お兄ちゃん、見ないで……お願い……」
遥のか細い声が、リビングの重苦しい空気にかき消された。
だが、男は容赦なく制服のボタンをひとつずつ外しはじめる。
肌寒い夜の空気が、薄く晒された肌を這う。
震える遥の肩、こぼれる涙。
ひろしは呻き声をあげようとするが、ガムテープに阻まれる。
苦悶の表情で遥を見つめるしかできない。
(お兄ちゃん、助けて……)
遥の心は絶望で満たされる。
それでも、兄の前でだけは泣き叫びたくなかった。
男はシャツを引き剥がし、ブラウスの下から純白の下着があらわになる。
「清楚な顔して、なかなかだな……」
男の手が、躊躇なくブラジャーのホックを外し、遥の胸元を露わにする。
羞恥の炎が遥の全身を焼き尽くす。
お兄ちゃんの前で――裸にされる。
それだけで、遥の心は壊れそうだった。
涙がぽろぽろと、頬を伝う。
「やめて……お願い、私、男の人に触られたことなんて――」
(私、こんなこと……知らない……)
男は遥の首筋を舐めるように見下ろし、舌なめずりをした。
「そうか……じゃあ、初めての感触、たっぷり教えてやるよ」
遥の足首を無理やり開き、パンティの上からなぞる。
布越しに指が這う感触――
生理的な嫌悪と恐怖が遥を支配した。
お兄ちゃんの瞳が、痛みと苦しみに満ちている。
守れない自分への絶望。
それでも、彼女の無事を祈るしかできなかった。
男はバッグから小さな箱を取り出し、中からピンク色の電動バイブを取り出す。
それを見て、遥の脳裏に激しい恐怖が走った。
「な、なにそれ……やだ、やめて……!」
男はリモコンのスイッチを入れる。
小さな機械が、ぶるぶると不穏な振動音を響かせる。
「処女か……どんな顔するか楽しみだな」
下着の布越しに、バイブの先端が遥の秘められた場所をなぞる。
(やだ、こんなの――)
遥の瞳から、さらに大粒の涙が溢れ出す。
男は下着を無遠慮に引き下ろすと、剥き出しになった遥の秘部にバイブを押し当てた。
「ほら、気持ちいいか? お兄ちゃんもちゃんと見てるぞ」
羞恥、恐怖、絶望。
遥の心が張り裂けそうになる。
なのに、身体はどうしようもなく敏感に反応してしまう。
「や、やだ……っ、やめて……お願いだから……」
バイブの振動が、遥の未熟な身体を無慈悲になぞる。
お兄ちゃんの前で、初めてを奪われる――
頭の中が真っ白になり、涙が止まらなかった。
男はさらに強くバイブを押し付け、先端で敏感な箇所を的確に刺激する。
「あっ……や、やだ……!」
遥の声が震える。
兄の瞳もまた、苦痛と怒りで濡れている。
バイブの先端が、遥の入り口をぐりぐりと探る。
強い振動が、耐えがたい羞恥と異物感をもたらす。
遥は必死に腰を引こうとするが、手足は縛られ逃げられない。
(助けて……お兄ちゃん……っ)
男は指で遥の太ももを押さえ、バイブの先端をゆっくりと滑り込ませていく。
「初めて、いただくぞ……」
遥の悲鳴が、夜のリビングに響いた。
兄の目の前で、処女膜が無慈悲に引き裂かれる。
「いやあっ……痛い、やだ、やだぁ……!」
涙と嗚咽が止まらない。
バイブが奥へ奥へと進んでいく。
お兄ちゃんの視線を感じるたび、遥は心が砕けるような痛みを覚える。
兄の瞳は涙で曇り、無力な自分を責め続けている。
男は何度もバイブを出し入れし、遥の身体を無理やり開いていく。
痛み、恥辱、恐怖――
そのすべてが遥を飲み込んだ。
「もう、やだ……お兄ちゃん、私……壊れちゃう……」
全身が汗と涙で濡れ、呼吸は浅く途切れる。
男は愉快そうに嗤い、バイブの振動をさらに強くした。
「お兄ちゃん、よく見ておけよ……これがお前の妹だ」
羞恥に耐えきれず、遥はひたすら目を閉じた。
だが、振動は容赦なく彼女の奥深くへと攻め立てる。
痛みと同時に、かすかな快感が混ざる。
それが遥を、さらに深い絶望へと沈めていく。
(こんなの、いや……私、どうして……)
男はバイブを抜き差ししながら、遥の顔を覗き込む。
「ほら、いい顔だ……涙でぐしゃぐしゃだな」
遥の涙が、床にポツポツと落ち続けた。
兄の前で、純潔を失い、嗚咽する遥――
それは残酷なまでに鮮烈な光景だった。
そして、バイブの振動が止まることはなかった。
夜は、まだ終わらない。
マワサレヒメ -白濁の記憶-
2,310円

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