深夜の檻――口唇と奥の震え、ふたつの責めに溺れて
夜の静寂は、もう何度も遥の中を往復していた。
バイブの絶え間ない振動が、彼女の内奥を執拗に揺らし続けている。
ひろしの前で、全裸のまま責められ、涙も汗も混じり合った遥の肢体は、まるで夜の空気に晒された一輪の花のようだった。
床の上、兄妹ふたりはなおも縛られたまま。
ひろしは両手足を固く縛られ、呻き声もガムテープに封じられ、視線だけが遥の全てを追いかける。
遥の胸は激しく上下し、頬は紅潮し、細い指先は小刻みに震えている。
太腿の奥でバイブがうねり、時に強く、時に弱く――
その振動は、遥の身体だけでなく、心の奥底までも変えていく。
(もう、いや……これ以上、こんなこと……お兄ちゃん、どうか、見ないで……)
遥の目からは、涙が止めどなく溢れていた。
しかし、暴漢はそんな彼女の懇願など意にも介さない。
カメラのシャッター音が静かに夜を裂く。
遥の肢体、泣き腫らした瞳、苦しみに歪む口元、そのすべてがフィルムに焼き付けられていく。
男は満足げに遥の前にしゃがみ込み、乱暴にその顎を持ち上げた。
指先にはぞっとする冷たさと、ねっとりとした嗜虐が漂う。
「よし……今度は口で楽しませてもらおうか」
男は腰のあたりに手を伸ばし、ズボンを下ろした。
遥の目の前に突きつけられたそれ――生々しく、男の本能をむき出しにしたそれが、遥の顔に影を落とす。
「いや……そんなの、やだ、絶対に……」
かすれた声で拒絶する遥。
だが男の手は彼女の髪を強く引き、頭を無理やり自分の腰の方へと引き寄せる。
(お兄ちゃん、助けて……お願い、もう許して……)
兄の目が、遥の裸の背中を見つめている。
ひろしの胸は、怒りと無力、そしてどこかしら罪悪感で引き裂かれそうだった。
男は遥の口元に自身を押し当て、低く命令する。
「歯を立てるなよ。しっかり舐めて、飲み込むんだ」
遥の唇は小刻みに震え、必死に首を横に振った。
しかし、男は執拗に頭を押さえつけ、逃げ場など与えなかった。
「やだ……やだ……」
涙がまたひとすじ、頬を伝う。
だが、男の欲望は容赦なく、遥の唇をこじ開けていく。
そしてその瞬間、バイブの振動が一段と強くなった。
遥の内奥が、びりびりと痺れる。
羞恥の中心を執拗にかき回される快感と屈辱、ふたつの感覚が、遥の意識を徐々に白く染め上げていく。
(どうして……どうして私、こんなふうに……)
男の指示通り、遥はゆっくりと口を開き、男のものを受け入れた。
唇の感触、口腔のぬくもり、生々しい匂い――
すべてが遥のプライドと理性を奪っていく。
「あぁ……なかなか、いい口だな」
男は満足げに遥の頭を抱えこみ、奥へと強引に押し込む。
遥の舌の上を滑る生ぬるい感触。
鼻腔を満たす男の体臭、そして喉奥にせり出す圧迫感。
遥は嗚咽を堪え、口の中に広がる屈辱の味に涙を流す。
(お兄ちゃん、ごめんね、ごめんね……私、こんな……)
だが、バイブはなおも遥の身体を揺さぶる。
強弱を織り交ぜた振動が、羞恥と快楽、絶望と陶酔――
すべてを一度に押し寄せさせる。
遥の口元から、つぅ、と涎が垂れる。
口いっぱいに広がる生々しい味。
喉の奥から漏れる、かすかな嗚咽。
男はその様子を楽しむように、何度も何度も遥の頭を動かした。
バイブの振動に耐えきれず、遥の腰が勝手に震える。
全身が恥辱と羞恥の炎で焼かれていく。
カメラが、そのすべてを切り取っていく。
涙に濡れた頬、男のものを咥え込んだ唇、淫靡な糸が垂れる顎先。
ひろしの瞳は、もう遥から離れることができなかった。
助けたい――
なのに、なにもできない。
自分が男であること、妹のすべてを見せつけられること。
怒りと哀しみと、どこか得体の知れない疼きが胸の奥に広がっていく。
(俺は、いったい……何を……)
男は、さらに遥の口の奥深くまで己を押し込む。
遥の喉が苦しげに閉まり、涙と涎が混じる。
「うっ……く……あ……」
声にならない呻き。
唇は腫れ、瞳は真っ赤に潤んでいる。
だが、男の動きは止まらない。
一方で、バイブは遥の中を容赦なく貫いていた。
内側からくすぐる振動に、少女の身体は次第に逆らえなくなっていく。
快感と苦痛の波に揺られながら、遥はもう、思考さえも曖昧になる。
身体の奥が、じんじんと熱を帯びて、恥ずかしい音が小さく漏れる。
(やだ……やだ……やめて、やめて……)
男は満足げに、その様子を舐めるように観察する。
カメラのシャッター音だけが、夜の空気を切り裂く。
兄の目の前で。
少女は男の欲望に口と身体を犯され、全ての尊厳を奪われていく。
やがて、男は遥の口から己を引き抜いた。
唇に残る熱、顎に滴る涎、息を荒くして見上げる遥の顔――
それは、まだ少女と呼べる存在が、男の欲望に染められていく過程そのものだった。
バイブの振動は止むことなく、遥の身体を苛む。
涙と嗚咽、そして息の乱れ。
遥は床に崩れ落ちながら、兄の視線を感じていた。
(お兄ちゃん、ごめんね、ごめんね……)
夜はまだ深く、遥の試練は終わらない。
羞恥と絶望の檻の中で、少女はなおも責め続けられ、兄はその全てを、ただ見つめるしかなかった。
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