オフィスレディーが堕ちる夜:vol.31(オーガズム)

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オフィスレディーが堕ちる夜:vol.31(オーガズム)

「今日はここまでにしといてやる」――そう告げたひろしの言葉は、遥に一時の安堵を与えるものではなかった。

男たちは荷物をまとめながらも、まだ何かを企むような視線を交わし合っている。遥は横たわったまま、その様子を虚ろな目で見つめることしかできなかった。

「そうだ、最後にもう一つだけ試してみるか」

誰かの提案に、周囲からくすくすと下卑た笑い声が上がる。遥の胃の奥が、また嫌な予感でぎゅっと締め付けられた。

遥の唇が小さく震え、声にならない吐息だけがこぼれ落ちた。

「……もう、ほんとうに……むりです……」

掠れた声で訴えるが、誰も取り合ってはくれない。ひろしが、遥の足元に転がっていた別の器具を拾い上げた。

「これを使えば、お前がどれだけ本気で感じてるか、はっきり分かるんだよ。隠し事はできないぜ」

小型の吸引器具のようなものを目の前に見せつけられ、遥の背筋が凍りついた。

「や、やめて……それは……」

「往生際が悪いな。抵抗するだけ無駄だってこと、もう分かってるだろ」

ひろしの声には、これ以上ないほどの余裕が滲んでいた。抗おうにも、疲弊しきった遥の身体には、もはやその力すら残っていない。

「脚を開け。自分でだ」

遥は涙をこぼしながら、震える膝をゆっくりと開いていく。羞恥に染まった顔を隠すこともできず、無防備な姿を晒し続けるしかなかった。

器具の先端が、腫れ上がった花芽にそっと押し当てられる。

低い吸引音が、静まり返った部屋に響いた。

低い吸引音とともに、これまでとは違う種類の刺激が、遥の全身を貫いた。

「……ひあっ……!! なにこれ……っ」

今までの痛みとは異なる、逃げ場のない強烈な感覚に、遥の腰が勝手に跳ね上がる。

「ほら、正直に反応してみせろ。誤魔化しは通用しないぞ」

男の一人が、面白がるように吸引の強さを調節する。その度に、遥の口からは、自分でも制御できない声が漏れ出してしまう。

遥の指先がシーツをきつく握りしめ、爪の先が白く色を失っていく。

羞恥と混乱が入り混じり、遥の頭の中は真っ白に染まっていく。もう何も考えたくないのに、身体だけが勝手に反応してしまう。快感とも呼べない、けれど紛れもなく身体を支配していくその感覚に、遥は自分自身を見失いそうになっていた。

「そろそろ限界みたいだな。ほら、周りにもよく見えるように、腰を突き出してみろ」

屈辱に染まった命令に、遥はもう抗う術を持たなかった。震える腰を、無意識のうちに突き出してしまう自分自身が、たまらなく惨めだった。

「いいぞ、その調子だ」

複数のスマートフォンのレンズが、その一部始終を余すことなく記録し続けている。遥の羞恥心は、もはや守るべき最後の砦さえ失いつつあった。

「泣きながらでも、ちゃんと感じてるところが最高だな。もっと近くで撮らせろよ」

誰かがそう言って、器具を持つ手ごと遥の身体に寄り添うように顔を近づけてきた。吐息が肌にかかるだけで、遥の全身が総毛立つ。

「ほら、逃げるな。ちゃんとその表情も収めさせてもらうぞ」

もう一人が笑いながら、遥の反対側からも別の角度でレンズを向けてくる。逃げ場は、どこにも残されていなかった。

スマートフォンのレンズが、涙と羞恥に歪んだ遥の顔を至近距離から捉える。逃げ場を探して視線を彷徨わせても、そこにあるのは冷酷な男たちの顔ばかりだった。

吸引の刺激は止まることなく、腫れ上がった粘膜を執拗に責め立て続ける。遥の意識は、羞恥と混乱の狭間で、どんどん朦朧としていった。

「ほら、素直に声を出せよ。我慢する必要なんてないだろ?」

その言葉に応えるように、遥の口からは、自分でも制御できない甲高い声が漏れ続けた。誰かがその声を録音しているのか、スマートフォンをわざわざ耳元に近づける者までいた。その無遠慮な仕草すら、遥にはもう抗う気力を残していなかった。

「もう限界か? なら、最後にとどめを刺してやるよ」

ひろしがそう言って、手にした器具の設定を一段階引き上げた。より強烈な吸引が、腫れ上がった花芽を執拗に容赦なく責め立てる。

「……ひあっ……!! だめ、それ……つよすぎ……っ」

遥は必死に身をよじろうとするが、両脇をしっかりと押さえつけられ、逃げることすら許されなかった。

「動くなよ。せっかくの記録がブレて台無しになるだろうが」

男の一人が苛立ったように言い放ち、遥の腰をより強く固定する。

遥の喉の奥から、言葉にならない掠れた嗚咽だけが漏れ続けていた。

心の中でいくら祈っても、その願いが届くことはない。ただ、無機質な機械音と、自分自身の喘ぎ声だけが、狭い部屋の中で反響し続けていた。

頭の中が真っ白に染まり、遥はもう何も考えられなくなっていた。ただ、押し寄せてくる感覚の波に、なすすべもなく飲み込まれていくだけだった。

吸引の強さが最大まで上がった瞬間、遥の視界が一瞬、白く弾けた。

遥の腰が大きく浮き上がり、抑えの効かない震えが全身へと広がっていく。

「……あぁあっ……!! だめ、これ……なにか、きちゃう……っ」

全身の筋肉が一斉に収縮し、遥の背中が大きく反り返る。制御の効かない痙攣が、しばらくの間、身体の隅々まで駆け巡った。

「はは、見ろよ。ちゃんとイキやがった」

男たちの嘲るような笑い声が、部屋いっぱいに響き渡る。遥はぐったりと脱力し、涙で滲んだ視界の中で、天井の照明をただぼんやりと見上げていた。

自分の身体が、もう自分の意思では制御できないものになってしまったという事実だけが、深く重く胸に沈んでいく。あの日までは、こんなことになるなど、想像すらしていなかった。

誰かがまだ興奮冷めやらぬ様子で、遥の姿を撮影した動画を見返しながら笑い合っている。その声が、遥の耳に容赦なく突き刺さり続けた。

「これ、また今度使わせてもらうからな。大事に保管しとけよ」

その言葉の意味を理解した瞬間、遥の心臓が凍りついた。この地獄が、今夜だけで終わるものではないという確信だけが、重くのしかかってくる。逃げ場のない未来だけが、暗闇の中に横たわっていた。

「今日はこれくらいにしといてやる。だが、覚えとけよ。お前の身体はもう、俺たちのものだってことをな」

その声に応える気力もなく、遥はただ小刻みに震え続けるしかなかった。もはや反論も抵抗も、意味を成さないことは痛いほど分かっている。

ひろしの言葉が、遥の耳の奥に冷たく残った。誰かがスマートフォンを仕舞い、談笑しながら部屋を出ていく気配がする。誰一人として、床に崩れ落ちた遥を振り返る者はいなかった。

扉が閉まる重い音が響いたあとも、遥はしばらく指一本動かすことができなかった。全身の感覚が鈍く痺れ、涙も涸れ果てて、ただ荒い呼吸だけが暗い部屋の中に虚しく響いていた。

窓の外はまだ闇に沈んだままで、朝が来る気配すら感じられない。あの日、コピー機の裏でひろしの背中に触れた瞬間の温もりは、今はもう、あまりにも遠い記憶のように思えた。

誰もいなくなった部屋の静けさだけが、これまで以上に重く、遥の孤独を際立たせていた。涙も涸れ果て、ただ荒い呼吸だけが、暗い部屋の中に虚しく響き続けている。

純粋だったはずの初恋は、幾重にも塗り重ねられた恐怖と屈辱の中で、もはや原型を留めないほどに歪められてしまっていた。それでも尚、この地獄から抜け出す術は、どこにも見つからない。

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