理性を溶かす熱、禁断の果てへ
ベッドの上、暗闇に溶けるふたりの吐息。
ひろしの頭は、もう何も考えられなかった。
遥の身体を舌で味わい尽くしたそのあと、
熱に浮かされたように遥の上に覆いかぶさる。
シーツの上に絡むふたりの素肌――
胸元にかかる髪、切なげに濡れた瞳、
そして熱く膨らんだ自分の下半身。
はちきれそうなほど、今にも弾けそうだった。
それはもう、羞恥や戸惑いも追いつかないほど、
理性の最後の糸を切り裂いていく。
遥は、ひろしの顔を見上げ、
ほんの一瞬、ためらいを浮かべたが、
すぐにその視線を受け入れるように
細い脚をそっと開いてみせる。
「お兄ちゃん……いいよ、来て」
その声が、最後の理性を焼き切った。
ひろしは、もう自分を止められなかった。
遥の柔らかな太腿の間に身体を差し入れ、
自分の膨らみを、遥の熱い入口に押し当てる。
生のまま、
コンドームのことなど、一切頭から抜け落ちていた。
理性も罪悪感も、
今はもう、この瞬間には何ひとつ勝てない。
遥の身体が、ほんの少しだけ強張る。
けれど、逃げることはなく、
小さな声で、
「……お兄ちゃん、ゆっくり……」とだけ囁く。
ひろしは、遥の腰をしっかりと抱き寄せ、
そのまま、熱を帯びた肉の先端を
ゆっくりと、けれど抗えない衝動のまま
遥の中へ、生で挿れた。
ぬぷ……っという感触が、
全身を駆け抜けていく。
遥の内側が、熱く、ぬるぬると包み込み、
今まで感じたことのない快感が
一気にひろしの全身を貫いた。
遥は、瞳を閉じて
「んっ……」と声を漏らす。
その様子が、さらにひろしの理性を壊していく。
「……遥、すごい……」
腰を奥まで沈め、
遥の身体がびくびくと震える。
ひろしのはちきれそうな肉棒は、
遥の奥で締めつけられ、
どうしようもなく早く、
熱が高まっていく。
「……お兄ちゃん、そんなに……」
遥が驚いたように笑い、
それがまた、ひろしを狂わせた。
最奥まで一気に沈め、
遥の柔らかな肌、
小さな乳首、
汗に濡れた髪、
全てが視界に焼き付いて離れない。
そして、
たった数度、腰を動かしただけで、
射精感が一気に頂点へと駆け上がる。
「……遥、もう、だめ、イきそう……!」
抑えようのない波が、全身を襲う。
遥はその瞬間、ひろしの肩に腕を回し、
「いいよ、お兄ちゃん……出して」と小さく囁く。
その声を聞いた瞬間、
ひろしは奥深くまで沈め、
熱い精液を
遥の中に一気に解き放ってしまった。
どくどく、びゅくっ、びくん――
暗闇の中、全身が反り返るほどの快感に貫かれ、
遥の中に全てをぶちまけた。
そのあまりの早さに、
遥は肩を震わせて、小さく笑う。
「……お兄ちゃん、早い……」
「やっぱり、私と……して、そんなに興奮したの?」
からかうような声音に、ひろしはまた強い羞恥と喪失感を覚える。
「ご、ごめん……遥……」
息も絶え絶えに謝る兄。
だが遥は優しく髪を撫で、
「大丈夫だよ。
お兄ちゃん、かわいいから」と微笑んで見せる。
まだ熱いままの結合部から、
溢れる精液の感触が、
夜の静寂と、ふたりの鼓動に溶けていく。
理性を失い、
生で繋がり、
一瞬で果ててしまった夜。
ふたりの間に横たわる
甘く、ほろ苦い余韻だけが、
静かに時を刻んでいた――
おしまい
侵入×歪曲
330円

コメント