🔖 全ての物語の目次はこちら

泥酔の妹に悪戯を行う兄の魔の手(忍び寄る影)

▶ 名前変換:入力フォームを開く




家に二人きり、禁断の夜 ― 静寂と背徳が満ちるリビング

  • 両親が不在の家、兄妹だけの静かな夜
  • 酒に酔い無防備になる妹・遥
  • 兄・ひろし、抗えぬ欲望と禁忌の狭間で揺れる
  • 家族という境界が崩れゆく背徳の瞬間

静まり返った家の中、時計の針が静かに時間を刻む音だけが、リビングに淡く満ちている。
両親が旅行に出かけて二日目。普段なら誰かしらがテレビの前でチャンネル争いをしているこの家も、今夜は異様なほどの静けさに包まれていた。

遥はその静寂のリビングにひとり、琥珀色のリキュールを手に腰掛けていた。成人したばかりの妹。昔は無邪気にじゃれあうこともあったが、今となっては兄妹の会話は必要最低限、目を合わせることさえも少なくなった。遥が大人びていくにつれ、ひろしはますます距離を取るようになり、遥もどこか気が強く、兄のことなど意に介さないふうを装っていた。

けれど今夜の遥は、どこか違った。薄手のTシャツに短いショートパンツ姿、グラスを口に運ぶたび、幼さの名残と女らしさが同時に揺れる。彼女はお酒が極端に弱い。缶チューハイひとつで、たちまち頬を赤く染めてまぶたが重くなる。
……ん
遥はふいに小さく声を漏らし、ソファの背にもたれかかる。手にしていたグラスは膝の上に落ち、儚い音を立てる。普段の彼女からは想像もつかない、無防備な姿だった。

リビングの照明はオレンジ色。首筋、鎖骨、袖口から覗く素肌――その一つ一つを、やわらかく照らしている。遥の呼吸は静かで、時折その胸が緩やかに波を打つ。酔いに頬を染めて、無邪気さと女の艶やかさを混ぜ合わせた寝顔。そのすべてが、男の目にはたまらなく刺激的に映った。

部屋の入り口で、その光景をじっと見つめているひろし。兄でありながら、遥を「妹」とだけは見られない。いつからだろう。否、ずっと前から、遥は「妹」である前に、手の届かぬ「」だった。童貞の自分が、初めて意識した異性。自分のものにならない女。手に入れたくて、けれど絶対に触れてはいけない禁忌

両親がいない家という密室。遥が、深く酔い、眠りに落ちていく。
――今夜しかない。
そんな危うい感情が、ひろしの内側をじわじわと満たしていく。妹は家族。血のつながった存在。しかも――きっと、まだ誰のものにもなったことがない。処女のはずだ。
その事実が、ひろしの劣情に、危険な火をつけていた。

遥……?

そっと名前を呼ぶ。返事はない。遥は深い眠りの中、静かに寝息を立てている。まつげが長く、唇はわずかに開き、無垢な表情でソファに体を投げ出している。その様子は、守られるべき存在というより、むしろ男を誘う女そのものだった。

ひろしはそっと近づき、ソファの前に膝をついた。至近距離で妹を見つめる。指先にはじっとりと汗が滲む。心臓が、高鳴りすぎて息苦しい。
やめろ。こんなこと、絶対に……
理性が必死に警鐘を鳴らす。だが、遥の寝顔、柔らかな髪、Tシャツ越しの身体の起伏。どれもが、ひろしの本能を誘惑する。

遥の頬に、そっと指を添える。想像以上に肌は柔らかく、体温が感じられた。遥は何も知らず、無垢な寝顔をさらしている。
次に、髪を撫でる。細くてしなやかな髪は指の隙間をするりと抜け、ひろしの中に熱い波紋を広げていく。彼女の吐息が、わずかに自分の頬をかすめる。
こんなに……近い

遥の肩に手を置き、そのまま首筋へと滑らせる。女の子らしい、まだあどけなさの残る首筋。そこから胸元へと、指先がゆっくりと滑り降りていく。
遥は、まだ誰のものでもない……俺だけが、この姿を見ている

ひろしはゆっくりと顔を近づけ、遥の吐息を自分の唇で受け止める。アルコールと遥自身の匂いが混じり合い、甘く重い陶酔感をもたらす。

遥は、目を覚まさない。ひろしの行為を拒むことも、受け入れることもせず、ただ無防備に身を預けている。その事実が、ひろしの背徳感をさらに煽る。罪悪感と快楽が、心と体を同時に支配する。
許されるはずがない。だが、今だけは……

震える手で、遥の小さな手を握る。細く、柔らかな指先。兄妹のはずなのに、この一瞬だけ、確かに「」と「」の境界が消え去る。

ひろしは、遥の耳元に唇を寄せ、かすかな吐息を送り込む。囁く言葉も、謝罪も、もう何も必要なかった。ただ、欲望だけが二人の間を満たしている。

家にはひろしと遥、二人きり。両親が帰るまで、まだ夜は長い。この静けさ、この秘密、この背徳の夜は、誰にも邪魔されない。

――遥。誰にも見せない、お前だけの顔を、俺だけが知っている。

もう引き返せないところまで来てしまったことを、ひろしは理解していた。それでも欲望は止まらない。遥の眠る顔、吐息、熱。すべてを、自分だけのものにしたい。家族という名の仮面が、ゆっくりと剥がれ落ちていく夜。


静まり返った家の中で、兄妹の境界線はゆっくりと溶けていく。
ゆっくりと、ひろしは遥の顔に手を添え、その唇にそっと自分の唇を重ねた。

誰にも許されない、誰にも見せられない夜が、今ここに始まろうとしていた――。

えまっち

500円

コメント