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【契約】契約書の罠、遥の撮影(裸の男優が出てくる)vol.5
自分自身の手で、自分の最も恥ずかしい場所を開かされる。
その極限の精神的陵辱を受けた遥の身体は、限界を超えた恐怖と自律神経のパニックにより、小刻みな痙攣を繰り返していた。
指先には、自らの未成熟な粘膜に無理やり触れさせられたという悍ましい感触と、恐怖による生理的な分泌物の不快な湿り気が残っている。
それは快感などという生易しいものでは決してなく、彼女の精神をじわじわと蝕み、人間としての尊厳を粉々に砕いていく猛毒のようだった。
これまでの18年間、真面目に勉強し、親の言いつけを守り、友達と他愛のない話で笑い合ってきた、そんな穏やかな日常が、今この瞬間、修復不可能なほどに汚され、完全に崩壊してしまったのだと彼女は絶望していた。
呼吸は浅く過呼吸気味になり、心臓は肋骨を内側から突き破りそうなほど激しく跳ねている。
汗ばんだ肌をスタジオの無機質な空気が冷たく撫でていく中、遥はふと、今まで感じたことのない異様な気配が近づいてくるのを感じた。
それは、整然とした冷たいスタジオの空気にはそぐわない、獣のようなむせ返るような体臭だった。
――ペタッ、ペタッ。
素足が床を歩く、重く、生々しい足音。
照明の逆光に浮かび上がるようにして、ひとりの男がスタジオの奥から這い出るようにして入ってくる。
遥が震える視線を上げた先、そこに立っていたのは、衣服を一枚も身に着けていない、完全に全裸の男だった。
男特有の、筋骨隆々とした荒々しい体格。
異常に発達した大胸筋や太ももの筋肉が、歩くたびに不気味に躍動している。
汗ばんでテカテカと光る肌からは、強烈な男性ホルモンの匂いが漂い、遥の鼻腔を暴力的に犯していく。
そして――遥の目に最も暴力的に飛び込んできたのは、男の下腹部から無骨にぶら下がる、赤黒い男性器だった。
(――っ!! なに、あれ……っ!)
遥は、瞬間的に喉の奥で息を呑み、心臓が停まるかと思うほどの強烈な衝撃を受けた。
それは、彼女のこれまでの18年間の清純な人生において、一度も目にしたことのない悍ましい肉の塊だった。
見てはいけない、絶対に近づいてはいけない『異物』を見てしまったという本能的な拒絶反応が、全身の毛穴を逆立てる。
思わず顔をそむけようとするが、極度の恐怖で首の筋肉が完全に硬直してしまい、ピクリとも動かない。
視界の中央に、そのおぞましい物体がはっきりと焼き付いて離れなかった。
「ひっ……う、そ……っ」
遥の口から、引き攣ったような悲鳴が漏れた。
頭では知っていた。保健体育の教科書や、ネットの無機質な文字情報としては。
でも、現実として目の前に現れたそれは、知識とはまるで違う次元のバケモノだった。
獣のような体臭、表面を這う太く青黒い血管、どす黒く色素沈着したグロテスクな皮膚の質感、そして歩くたびに重々しく揺れるその動き。
圧倒的な『暴力の象徴』としての迫力が、遥の純潔な精神を容赦なく殴りつけてくる。
まだ勃起していないにもかかわらず、その質量は遥の想像を絶するほど大きく、凶悪な存在感を放っていた。
「……遥ちゃん。あれが、『男』だよ」
ひろしの低く冷酷な声が、真横から聞こえた。
遥はパニックになりながら、狂ったように首を横に振る。
「ちがっ……見たくない……こわい……やだ……っ……やめてぇっ……!」
涙が止めどなく溢れ、視界がぐにゃぐにゃと歪む。
全裸の男が一歩、また一歩と近づくたびに、その巨大な肉の塊が揺れ、遥にその悍ましい全貌を晒してくる。
その度に、遥の身体がビクッ、ビクッと恐怖で大きく跳ね、胃の中身がせり上がってくるような強烈な吐き気に襲われた。
もし、あんな凶器のようなものが自分の身体に触れたら、あるいは無理やりねじ込まれたら――自分の小さな身体は確実に引き裂かれて壊れてしまう。
生存本能が強烈な警鐘を鳴らし、遥の理性を焼き尽くしていく。
「遥ちゃん……男の裸を見るの、初めてなんだよね?」
「……っ……はい……っ……」
「どう? 怖い?」
「……こわい、です……っ……おおきいし……気持ち悪い……っ……」
遥は泣きじゃくりながら、素直な恐怖を口にした。
怖い。気持ち悪い。生理的な嫌悪感が爆発しそうだった。
下半身を丸出しにして四つん這いにさせられている今の自分の体勢が、あの凶器のような肉の塊にとって、どれほど都合の良い『的』になっているか。
最悪の想像が脳裏をよぎり、全身の血の気が完全に引いていく。
全裸の男優が、ついに彼女の顔のすぐ目の前に立った。
遥の視線の先、ほんの数十センチの距離に、その悍ましい男根がぶら下がっている。
むせ返るような男の匂いが直接顔に吹きかかり、吐き気が限界に達する。
どす黒い皮膚の色、蛇のように這う血管、そして先端の生々しい形状。
そのすべてが、彼女の精神を崩壊させるに十分な破壊力を持っていた。
「――触ってみる?」
ひろしが、悪魔の囁きのように言った。
「えっ……」
「自分で、ちょっとだけ。触ってみてごらん。『男の身体』って、どんなものか。遥ちゃんのその綺麗な指で。本物の男の熱さを知るんだよ」
遥の全身が、信じられない要求に氷のように凍りついた。
「む、無理です……っ……絶対に、無理……っ……さわりたくないっ……!」
「違約金、50万。親に連絡するって言ったよな? 触るだけだ。触るだけで許してやるって言ってんだよ」
ひろしの声から優しさが消え、脅迫の響きが剥き出しになる。
遥はビクッと肩を震わせ、絶望に嗚咽しながら、ゆっくりと、本当にゆっくりと震える右手を伸ばした。
これ以上逆らえば、自分の人生が完全に終わってしまう。
もしも大学の友人や、田舎の両親が今のこの光景を見たら、一体どんな顔をするだろう。
そんなことを考えるだけで、心臓が握り潰されそうだった。
その絶対的な権力差と絶望感が、彼女を完全なる服従へと追い詰めていた。
指先が、男の下腹部へと近づいていく。
男の体温の熱が、指先の皮膚にじわじわと伝わってくる。
獣のような荒い息遣いが頭上から降り注ぐ。
そして――遥の震える指が、ほんの少しだけ、その男根の先端に触れた。
「――っ!!」
雷に打たれたような強烈なショック。
なまぬるく、ブヨブヨとした、それでいて内部に硬い芯を持つ、不気味すぎる感触。
自分の体温とは全く違う、異質な獣の熱が指先から伝わってくる。
それは、絶対に触れてはいけない『異物』そのものだった。
「……あっ……ひぐっ……や、やっぱり、無理……っ……きもちわるいぃ……っ!」
遥は弾かれたように手を引っ込めようとした。
だが、男優の大きく分厚い手が、遥の細い手首をガシッと力強く掴み、逃げることを許さなかった。
「いやぁっ! 離してっ! さわらないでっ!」
遥の悲鳴がスタジオに空しく響く。
彼女の頬は恐怖で完全に蒼白になり、目からは滝のように涙が流れ落ちていた。
快感など、1ミリも存在しない。
あるのはただ、暴力的なまでに巨大な男性という力に対する絶対的な恐怖と、自分がただの処理用の肉便器として扱われているという圧倒的な絶望だけだった。
自分の指が、強制的に男の汚れきったモノに押し付けられ、無理やり上下に動かされる。
四つん這いにさせられたままの無防備な下半身が、恐怖でガタガタと痙攣している。
「もう……やだ……っ……ごめんなさい……っ……ゆるして……っ」
彼女の掠れた懇願は、カメラの無機質なシャッター音にかき消されていく。
純潔な少女の精神は、この悍ましい異物との強制的な接触によって、完全に破壊されようとしていた。
もう二度と、元の普通の女の子には戻れない。その真実が、遥の心を深く抉り取っていた。

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