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【背徳】上に乗って、ほしい……:END(純潔の喪失)
デリヘルの仕事をしている妹に、金を払えば何でもさせられる。
そう確信したひろしの目が、さらに暗く、残酷な光を帯びた。
「……上に乗ってほしいって頼んだら、聞いてくれるか? 五万に増やしてやる」
ひろしが額面を書き換えながら、ニヤリと口角を上げた。
遥の心の奥で、何かが静かに、しかし確実に割れていく音がした。
客相手なら、笑顔で断ることができた。
「その行為はご提供できかねます」と、マニュアル通りの言葉で済ませることができた。
しかし目の前にいるのは実の兄であり、しかも自分の秘密を握っている。
もし断れば、親にデリヘルの仕事をバラされる。
そうなれば、自分の人生は本当に取り返しのつかない形で終わってしまう。
逃げ場など、最初からどこにもなかったのだ。
「……う、上に……乗って、ほしい……です……っ」
泣きじゃくりながら絞り出したその言葉は、彼女の尊厳の終わりを告げる絶望の鐘の音だった。
いつもの仕事なら、こうした要求もサービスの一環として笑顔でこなすことができた。
しかし、相手は実の兄。自分の全ての弱みを握っている男。
この地獄から逃げ出すための扉は、最初から一枚も存在しなかったのだ。
「……ああ……いいぞ遥……っ! その顔、最高にそそる……っ!!」
遥は震える手で兄の無骨な先端を握り、自分の秘裂の入り口へと恐る恐るあてがった。
そして、痛みに顔を歪めながら、少しずつ、少しずつ腰を下ろしていく。
デリヘルの仕事をしているとはいえ、生の挿入など絶対に許したことはなかった。
本番行為は厳禁、それは彼女が自分を守るための最後の砦だったのだから。
しかし今、その砦は実の兄によって、力と脅しで完全に攻め落とされようとしていた。
ゆっくりと、確実に、容赦なく、兄の凶器が自分の内側へと侵入してくる。
その感覚は、これまでのどんな仕事の経験とも全く異なる、圧倒的な異物感と、破壊されていく感覚だった。
「……っっっ!! あああああっ!! 痛いぃぃっ……!!」
強烈な異物感と、下腹部を引き裂かれるような激痛に、遥の身体が痙攣したように跳ね上がる。
ゴム越しとはいえ、本物の男の熱と硬さが自分の内側を容赦なく押し広げていく感覚は、彼女の想像をはるかに超えた苦痛だった。
「……痛いか? でも、お前が自分で望んで入れたんだろ? ほら、もっと腰を動かせ……っ! 自分で腰を振って、俺を気持ちよくさせろ……っ!!」
ひろしは遥の腰を両手でガシッと掴むと、彼女の意思など全く関係なく、下から強引に突き上げ始めた。
「……ひぎぃぃっ!! ああっ、やだっ!! お腹の中、ぐちゃぐちゃになっちゃぅぅっ……!!」
快感など、一欠片も存在しなかった。
あるのは、ただひたすらに自分の内臓を掻き回されているような、強烈な吐き気と激痛だけだ。
遥の身体は、ひろしが腰を突き上げるたびに無様に跳ね上げられ、その度に新しい苦痛が全身を貫いていく。
デリヘルの仕事でも、こんな暴力的な行為を受けたことは一度もなかった。
仮にそんな客がいれば、すぐに逃げることができた。
しかし今は、実の兄に両腰を鷲掴みにされ、逃げることも叫ぶことも許されない。
潤いなど全くない乾ききった粘膜を、無骨な凶器が前後に往復するたびに、肉壁が千切れるような鋭い激痛が遥の全身を襲う。
摩擦によって熱を持ったヒリヒリとした痛みが、彼女の精神を限界まで追い詰めていく。
もし叫べばどうなるか。隣の部屋の親に聞こえたとしても、そこで待っているのは自分のデリヘルの仕事がバレるという最悪の結末だ。
つまり、どちらに転んでも、遥に逃げ道は存在しなかった。
ひろしはそのことを完全に理解した上で、妹を踏み台にして自分の歪んだ欲望を満たしているのだ。
その事実が、遥の胸を、言いようのない怒りと絶望の両方で引き裂いた。
「……あああっ……! 遥……っ、最高だ……っ!! お前のキツい穴、たまらない……っ!! 出る……っ!!」
やがて、ひろしが獣のような絶叫と共に、下から強烈な突き上げを見せた。
一番奥の粘膜に限界まで押し付けられたまま、ゴムの内部にドクン、ドクンと大量の白濁の精液が吐き出されていく。
「……ぁ……あ……っ……」
遥の口からは、もはや言葉にならないかすれた呻き声しか漏れてこなかった。
過呼吸で喉がヒューヒューと鳴り、完全に白目を剥きかけている。
ゴム越しに伝わる、ドクン、ドクンという男の生々しい脈動。
オスの種を植え付けられているという生々しい絶望感が、彼女の心を完全に破壊した。
ひろしは、満足げなため息をつくと、動かなくなった遥の身体を無造作にベッドへと突き飛ばした。
遥はピクリとも動くことができなかった。
股間からは、愛液と体液が混じり合ったぬめりが、シーツに向かってじわじわと滲み出ている。
自分がどれだけ泣き叫んで拒絶しても、全く無意味だったのだ。
痛みすらも、もう遠のいてしまっている。
ただひたすらに、自分が汚物になってしまったかのような強烈な虚無感だけが、波のように何度も押し寄せていた。
もう、明日友人の顔を見ることも、親の顔を見ることもできない。
普通の人間としての人生は、この部屋で完全に終わってしまったのだ。
完全なる屈服と支配。
この狂った夜が、遥の心を完全に殺してしまったのだ。
兄の身勝手な欲望という名の暴力に、彼女の尊厳は無残に引き裂かれ、永遠に消えない傷跡を深く刻み込まれたのだった。
心と身体の奥深くに、実の兄によって、二度と消し去ることのできない絶望の烙印を押されてしまった。
「……また来月も、小遣いが欲しくなったら俺を呼べ。……客として、な」
ひろしが、悪魔のような冷酷な声で囁く。
遥は虚ろな瞳のまま、ただかすかに首を縦に振ることしかできなかった。
彼女はもう、実の兄の所有物として、この先もずっとこの地獄を生き続けるしかないのだ。
絶望の夜の果てに、ただ強烈な虚無だけが彼女を包み込んでいた。
冷たいエアコンの風が、汗と体液の入り混じった生々しい匂いを部屋中に拡散させている。
それは、遥という一人の少女の尊厳が完全に破壊され、兄の完全な所有物へと成り下がったことを告げる、絶望の匂いだった。
どれほど時間が経っても、彼女の心に刻まれた深い傷が癒える日は決して訪れないのだ。
あんなにも平和で穏やかだった兄妹の日常は、もう二度と戻ってくることなど絶対にないのだから。
遥はただ、壊れた人形のように、暗い天井だけを静かに見つめ続けていた。
エアコンの規則的な稼働音だけが、静まり返った部屋に低く響いている。
自分は今、何をされたのか。
実の兄の部屋で、金を払われ、実の兄に犯された。
それだけが、今の遥の頭の中に、空虚にぽっかりと浮かんでいた。
デリヘルで稼ぐことを選んだのは、確かに自分だった。
しかし、まさか実の兄にそれを利用されるなどとは、夢にも思っていなかった。
親にバラすと脅されれば、自分にはもう何もできない。
どんなに嫌でも、どんなに痛くても、従うしかない。
そしてこれからも、同じことが繰り返されていくのだろう。
「また来月も呼ぶ」という兄の言葉が、遥の耳の中でずっとこだまし続けていた。
逃げることもできない。助けを求めることもできない。
ただ、永遠にこの地獄の中を生きていくしかないのだ。

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