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デリヘルで妹が!小遣い欲しさに「身体を差し出した」夜:vol.2(抑えきれない衝動)
ひろしはゆっくりと、遥のブラウスの第一ボタンに指をかける。遥は息を呑み、さらに身を硬くした。外されたボタンの隙間から、まだ誰にも見られたことのない蕾を隠す白い下着が微かに覗く。
二人の距離は、まだ決定的な一線を踏み越えることなく、ただ不安と期待、そして決して許されない禁断の緊張感だけが、部屋の隅々にまで静かに満ちていく。
──この夜の過ちが、ふたりに何を残すのか。まだ、誰にもわからなかった。
部屋の空気が異様に重い。しばらくの沈黙のあとも、互いの速い鼓動だけがはっきりと、静かなホテルの密室に響き渡っていた。
ひろしは、遥の第二ボタンにかけようとした指を、ふと止めた。そして、ゆっくりと彼女から手を離し、ベッドから一歩距離を取る。
遥はビクッと肩を震わせ、不思議そうに上目遣いでひろしを見上げた。彼女の瞳には、警戒と羞恥、そして未知の恐怖が渦のように溶け合っている。
「……お兄ちゃん……?」
遥がかすかに声を震わせる。今までずっと頼りなく、家族としてしか見てこなかった兄の、今までに見たことのない鋭いオスの顔。それが、彼女の胸の奥で得体の知れない不安をかき立てていた。
ひろしは、ベッドの縁に座る遥をじっと見下ろしたまま、今度は自分の着ているシャツのボタンに手をかけた。
「――今日は、俺も、遠慮しなくていいよな?」
それは強がりにも似た言葉だった。今まで二十八年間生きてきて、ひろしは一度も女性に対して優位に立ったことなどなかった。風俗以外で女とまともに関わったことすらない。だが、今夜だけは違う。自分の実の妹が、金のために身体を売ろうとして自分の前にいる。その圧倒的な『秘密』と『弱み』を握っているという事実が、ひろしの心の奥底に眠っていた歪んだ支配欲を暴走させ始めていた。
ひろしのシャツのボタンが一つずつ外されるたび、遥の肩が小さく跳ねるように揺れる。ひろしがシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になると、遥は困惑の色を隠せずにサッと視線をそらした。
しかし、決してこの部屋から逃げ出そうとはしない。逃げることも、拒むこともできないのだ。
「……ほんとに、やるの……?」
遥の問いかけは、甘さと怯えが複雑に絡み合った、掠れた声だった。
「だって……お前も、金もらえるならサービスするって言っただろ?」
ひろしの中で、いつの間にか抑え込んできた理性が完全に決壊し始めていた。遥はギュッと両手を膝の上で組み合わせ、指を白くなるほど絡めながらうつむいている。
冷たい空調の風がひろしの裸の肌に触れ、細かな鳥肌が立つ。しかし、下半身の奥で狂ったように脈打つ熱が、その冷たさをすぐに打ち消していく。
遥は、ちらりとひろしの身体を盗み見た。兄であり、知らない男でもある。今までふたりの間にあった『家族』という絶対的な壁が、今は恐ろしいほど薄く、もろく感じられる。
「……お兄ちゃん、なんか、今日、変だよ……」
遥はそう呟きながらも、すくみ上がったようにまったく動けない。
「お前も……親にこのこと言われたくないんだろ? 秘密、守ってほしいんだろ?」
ひろしは遥のすぐ目の前まで再び近づき、彼女の顔を覗き込んだ。視線を合わせると、遥の白い頬がサッと赤く染まる。
「だったら……今日は、俺のわがまま、聞いてくれてもいいよな?」
今だけは、堂々としていたい。自分を押し殺して生きてきた人生の中で、初めて感じる絶対的な主導権。その万能感が、ひろしの頭をクラクラと麻痺させていく。
遥は、ヒッと小さく息をのむ。
「……うん、わかった。……でも、恥ずかしいから、あんまり見ないで……」
彼女の声には、抗えない羞恥と、完全に状況に流されてしまった諦めが混じっていた。ひろしはゆっくりとズボンのベルトに手をかけ、バックルを外す。普段の自分なら、罪悪感で手が震えて止まっていたはずなのに、今夜だけは全く違う。
ズボンが重い音を立てて床に落ちる。下着一枚になったひろしは、ズボンの布地がなくなったことで、下着をテントのように押し上げている自分の肉棒の存在を、嫌でも遥に見せつける形になった。
遥は顔を真っ赤にして目をそらし、膝の上で手をさらにきつく握りしめている。
「こっち、来いよ」
あえて、遥の名前は呼ばない。『客とデリヘル嬢』としての距離感を強調し、家族というフィルターを完全に壊すためだ。
遥はビクビクと震えながらゆっくりと立ち上がり、ひろしの目の前まで一歩近づく。華奢な身体は極度の緊張でこわばっている。
「……お兄ちゃん、なんか、ちょっと偉そう……」
遥は、ひきつったように恥ずかしそうに微笑む。だが、その瞳の奥には恐怖と混乱が激しく渦巻いていた。
ひろしは、遥の肩にそっと手を伸ばした。彼女の肌は驚くほど熱く、微かに汗ばんでいる。妹が、まぎれもなく『女』として自分の前に立っているという圧倒的な現実。
「本当に……嫌だったら、いまならやめてもいいぞ」
最後の理性が、ひろしの口からそんな偽善的な言葉を吐き出させた。しかし、彼の下半身はすでに限界まで張り詰め、到底やめられる状態ではない。
遥は小さく首を横に振る。
「……大丈夫。どうせ、私もお店で、いろんな人の相手してるし……」
それは、処女であることをひた隠しにし、デリヘル嬢として見栄を張るための精一杯の虚勢だった。だが、その言葉が、ひろしの嫉妬心を不必要に煽り、心をさらにざわつかせる。
(こんな純情そうな顔をして、他の男にも抱かれているのか……?)
実態のない妄想が、ひろしの中でどす黒い興奮へと変わっていく。他の誰よりも先に、いや、他の誰にも渡さずに、今日だけは自分がこの妹を完全に支配してやる。妙な優越感と高揚感が、彼の背筋を駆け上がった。
「お小遣い、ちゃんともらうからね……?」
遥が、震える声で念を押す。ひろしは自分の財布を取り上げ、中から数枚の一万円札を抜き出して遥の震える手に握らせた。
「ほら。これでいいだろ」
「……うん。お店に取り分取られるより、直接もらった方が、いいもん……」
遥はうつむいて、紙幣を握りしめながら恥ずかしそうに呟く。その強がった仕草が妙に痛々しく、ひろしのサディスティックな欲望をさらに激しくかき乱す。
「じゃあ、……脱ぐね」
遥は、ゆっくりと自分のブラウスの残りのボタンに手をかけた。その動作ひとつひとつに、ひろしの目は完全に釘付けになる。
カチャ、と小さな音を立てて、ブラウスのボタンが一つ、また一つと外されていく。妹の真っ白な肌が、少しずつホテルの照明の下に露わになっていく。
「……ほんと、変な感じ。お兄ちゃんに見られるなんて、思わなかった……っ」
遥の声が、ひろしの胸をさらに熱く焼き焦がす。
「……俺だって、まさかこんなことになるとは思わなかったよ」
二人の会話はどこかぎこちなく、けれど確実に一線を越えるための儀式として進んでいく。ブラウスが肩からすべり落ち、華奢なうなじと、真っ白な下着に包まれた小ぶりな胸があらわになる。
「……っ、恥ずかしいな……」
遥は、両腕で胸元を隠すように交差させながら、それでも下を向いたままブラウスを完全に脱ぎ捨てた。その無防備すぎる姿に、ひろしの呼吸は一気に荒くなる。
空気が、完全に変わった。家族として過ごしてきた二十年間の歴史が崩れ去り、ただのオスとメスとしての禁断の夜が始まる。
ひろしは、遥の頬にそっと手を伸ばした。妹は驚いたように肩をビクンと跳ねさせ、ギュッと目を閉じるが、抵抗して逃げ出そうとはしなかった。
「お兄ちゃん……っ」
かすかな声が、緊張で張り詰めた空気を震わせる。
「今日だけは……俺に全部、預けろよ」
兄としての最後の理性が、音を立てて崩れ去っていく。ひろしは遥の細い腰を引き寄せ、二人はベッドの上で肌と肌を密着させた。狂ったように早い心臓の鼓動が、互いの胸を伝わって響き合う。
まだ、最も深い行為には踏み込まない。しかし、お互いの体温と、圧倒的な背徳感、そして張り裂けそうな緊張が部屋中に満ち満ちて、弾ける寸前で時間が止まったように感じられた。
この夜の続きがどうなるのか、二人はまだ知らない。ただ、決して引き返すことのできない秘密と欲望の入り口で、身を寄せ合って震えていた。

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