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【契約】契約書の罠、遥の撮影:vol.4(カメラでローターをアップ)
「よーし、いい反応だ。次はカメラをもっと寄せるぞ。お前のその卑猥な姿、アップでじっくり撮ってやるからな」
ひろしの無慈悲な声とともに、巨大な一眼レフカメラの冷たいレンズが、四肢を拘束された遥の脚の間――無防備に晒された股間へと容赦なく接近してきた。
カメラのレンズという無機質な眼球が、わずか数センチという至近距離から自分の最も恥ずかしい場所を覗き込んでいる。
その事実がもたらす絶望的な羞恥心は、遥の正気を確実に狂わせていた。
「やっ……! みないでっ……! とらないでぇっ……!!」
首を激しく横に振り、乱れた髪を振り乱しながら泣き叫ぶが、手足は革の拘束具でベッドの四隅に完全に固定されている。
逃げ出すことも、手で顔を覆って現実から目を背けることすら許されない。
そして彼女の純白のレース下着の上には、依然としてあの悍ましいモーター音を響かせるピンク色のローターが、重く冷たくのしかかっていた。
「ピントを合わせるから、もうちょっと股を開けよ。お前のその、恐怖でビクビク引きつってる部分がよく見えないだろ」
(いや……っ、こんなの、ぜったいにおかしい……っ、たすけて……っ)
ひろしはカメラを片手で構えながら、もう片方の手で遥の太腿の内側を容赦なく押し広げた。
男性特有のザラリとした指先が、処女の柔らかな肌を無遠慮に撫で回す。
その生理的な嫌悪感だけでも吐き気がするのに、男の手はさらに下へと滑り、ローターをデリケートな粘膜の真上へとより強く、より深く押し当ててきた。
「あひぃっ!? だめっ……! そこっ……だめぇっ……!!」
ブォォォォン!!
モーターの出力が一段階上がり、耳を劈くような轟音が地下スタジオに響き渡る。
同時に、骨の髄まで電流を流されるような、強烈で暴力的な振動が遥の下腹部を直撃した。
「ひぐっ……!? あ、ああっ……!! いやぁぁぁっ!!」
それは快感などという生易しいものでは決してない。
神経の束を直接ドリルで抉られるような、異様で不快な痺れと、筋肉の痙攣を伴う強烈な『痛み』に近い感覚だった。
カシャッ! カシャッ! カシャッ!
冷酷なシャッター音が、連射モードで絶え間なく鳴り響く。
フラッシュの眩い光が瞬くたびに、強烈な刺激に耐えきれず痙攣する遥の太腿や、恐怖で限界まで引きつった下腹部の筋肉の動きが、一枚残らずデジタルデータとして記録されていく。
「いいぞ、その顔! 痛いのか? 怖いのか? それとも感じてるのか? 最高に淫らな表情になってるぞ!」
(ちがう……っ、ちがうのに……っ! こわいだけ……っ、いたいだけなのに……っ!)
男のねっとりとした嘲笑が、遥の心を深く抉る。
彼女の身体は今、未知の強烈な刺激に対する防衛本能で、極度のパニック状態に陥っていた。
心臓は早鐘のように打ち鳴らされ、呼吸は過呼吸のように浅く荒くなる。
大量の冷や汗が全身から吹き出し、それが薄いレースの下着を濡らしていく。
しかし、カメラのレンズ越しに見る男にとっては、それは恐怖による冷や汗ではなく、『快感による分泌液』として都合よく解釈されていた。
「ほら、見てみろよ。お前のここ、振動に合わせてビクビク波打ってるぞ。処女のくせに、こんなおもちゃ一つで感じまくって、いやらしい身体だな」
「ちがっ……! ちがいますっ……! やめてっ……はずしてっ……!!」
どれだけ否定しても、拘束された状態ではそれを証明する手段がない。
男の言葉による精神的なレイプと、ローターによる肉体的な拷問が、遥の精神の限界を確実に削り取っていく。
やがて、極度の過緊張状態にあった彼女の神経系が、ついに悲鳴を上げた。
「ああっ……! だめっ……! おかしくなるっ……!! 息がっ……!!」
ブツン、と、頭の中で何かが弾けるような感覚。
それは決して『絶頂』などという甘美なものではなかった。
キャパシティを完全に超えた異常な刺激に脳が耐えきれず、神経回路がショートした結果引き起こされる、暴力的な痙攣発作のようなものだった。
遥の身体が、拘束具が千切れんばかりの勢いで弓なりに大きく反り返る。
「ひっ……! あ、あ、あああぁぁぁっ……!!」
喉の奥から、自分でも聞いたことのないような、獣の咆哮のような濁った悲鳴が迸る。
両目の焦点は完全に虚空を彷徨い、口からはツーッとひとすじの涎が垂れ落ちた。
下腹部の筋肉が意志とは無関係に激しく収縮と弛緩を繰り返し、ガタガタとベッド全体を揺らすほど激しく震え続ける。
カシャシャシャシャシャシャッ!!
その最も無様で、最も人間としての尊厳を失った瞬間を、ひろしのカメラは至近距離から冷酷に捉え続けた。
フラッシュの光の海の中で、遥の意識は白く明滅し、そのまま深い闇の底へと沈み込んでいく。
「ははっ、すげぇ……。まさかローター押し当てただけで、本当にイッちまうとはな。どんだけ溜め込んでたんだよ」
薄れゆく意識の中で、男の下劣な笑い声だけが、呪いのようにいつまでも耳にこびりついて離れなかった。
読者モデルという甘い言葉に誘われてサインした契約書。
それが彼女から奪い去ったものは、50万円という大金などではなく、彼女の人生そのものと、人間としての最低限の尊厳だった。
カメラのレンズに晒されたまま、ピクピクと事切れんばかりに痙攣を続ける自分の身体。
それが、清楚で真面目だった女子大生『遥』の、変わり果てた末路だった。
冷たい地下スタジオの空気は、事切れたようにぐったりとシーツに沈み込む遥を無慈悲に包み込んでいる。
全身をじっとりと濡らした冷や汗が空気に触れて急激に体温を奪っていくが、拘束された四肢はどうすることもできず、ただ小刻みな震えを繰り返すことしかできない。
眼球は熱を持ち、瞼の裏には先ほどまで執拗に焚かれ続けたフラッシュの残像が白くこびりついて離れなかった。
視覚、聴覚、触覚――すべての感覚が暴力的に凌駕され、焼き切られてしまったかのような虚脱感。
純白の極小レース下着は、極度のストレスによる発汗と、恐怖が生み出した防衛分泌液とで完全に濡れそぼち、もはや皮膚にぴったりと張り付いた薄皮のような無惨な状態に成り果てていた。
それでも男は、一切の容赦なくその『作品』としての価値を搾取し続ける。
「いいねぇ、絶頂直後のその空っぽになった顔。最高にそそるよ」
ひろしは、自らの仕打ちによって完全に壊れてしまった少女を見下ろしながら、満足げに笑った。
そして、次なる『演出』のために、無造作にベッドの傍らへと機材を置き直す。
遥の絶望は、ここで終わるわけではない。
契約書という見えない鎖に繋がれている限り、この果てしない凌辱の地獄は永遠に続いていくのだ。
頭の芯が痺れ、正常な思考が全くまとまらない中、ただ一つだけ確かなことがあった。
それは、もう二度と、元の自分――誰もが知る『清楚な女子大生の遥』には戻れないという、残酷すぎる現実だけだった。
無残に広げられた両脚の間で、ピンク色のローターは無造作に転がっている。
しかし、それを取り外すことすら今の遥には許されない。
ベッドの傍らでカチャカチャと機材をいじる男の無機質な音が、地下室の冷たい空気に不気味に響き渡る。
「さて、おもちゃでの準備運動はこれで終わりだ。次はいよいよ、お前のその純潔な場所に、本物を入れてやるよ」
ひろしの口から放たれたその言葉は、ローターの振動よりもはるかに決定的な絶望となって、遥の心臓を貫いた。
「……っ……いやっ……」
声を出す気力すら残っていないはずなのに、本能的な恐怖が再び彼女の身体を硬直させる。
未知の振動による『疑似的な絶頂(痙攣)』を味わわされた直後、今度は本物の異物が自分の最もデリケートな場所に侵入してくるという恐怖。
処女である彼女にとって、それは物理的な肉体の破壊と同義だった。
これ以上、自分が自分でなくなってしまう前に、誰か助けてほしい。
だが、無音のカメラレンズだけが、そんな彼女の絶望的な願いを冷たく見下ろし続けていた。

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