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【店長の脅迫】万引き一度の過ち:vol.8(許しの嘘、絶望の中)
事務所の冷えた空気が、汗と涙の混じる異臭を孕んでいた。
後背位で容赦なく貫かれ続けた遥の膝は、もうまともに震えを堪えることもできない。冷たいタイルの床に両手をついたまま、どれだけの時間が経ったのか、彼女にはもうわからなかった。ただ、下腹部の奥に刻まれた鈍い痛みと、屈辱の熱だけが、時間の代わりにそこに在り続けている。
ひろしが、ゆっくりと椅子へ腰を下ろした。
太ももの上には、汗に濡れた肉棒が、まだ衰えることなく屹立していた。その存在感だけで、遥の全身がまた強張る。
「今度は、お前が上になれ。跨がって、腰を動かしてみせろ。そうしたら……今日は”中”は勘弁してやるよ」
その言葉が、遥の耳の奥に染み込んでいく。
生理周期を数える癖が頭の片隅に残っていた。今日がどれほど危険な日か、もう正確にはわからなくなっていたが、それでも恐怖だけははっきりと根を張っていた。妊娠という二文字が、痛みや羞恥よりも深く、遥の胸の底を冷たく締め上げている。
「……ほんとうに……ほんとうに、ゆるしてくれる……の?」
声が掠れていた。泣きすぎて、喉が腫れたようだった。
ひろしは口の端を緩めて、静かに頷く。
「おう、約束だ。上で腰を気持ちよく振ってくれたら、外で出してやる。さあ、早くこい」
遥は迷わなかった。迷う余裕など、もうなかった。それだけを信じるほかに、今の自分には何も残っていなかった。
床に手をつき、震える足を持ち上げ、ひろしの膝の上へ——肌と肌が触れた瞬間、全身がざわりと粟立つ。男の体温が、脚の内側から這い上がってくる。
両手をひろしの肩に置き、遥はゆっくりと腰を落としていく。
先端が秘部に触れた感触で、息が詰まった。さっきまで無理矢理に押し広げられていた場所が、また侵されようとしている。
「自分でゆっくり沈んでみろ」
命令の声は低く、静かで、だからこそ逆らいようがなかった。
遥は唇を噛み、腰を少しずつ、少しずつ——
ぬるり、と。
熱く硬い塊が、内側をゆっくりと押し広げていく。粘膜が引き伸ばされる感覚が奥まで走り、下腹部に重たい圧迫感が広がった。痛みというよりも、身体の形が変えられていくような異物感——秘部の奥が、じわりと熱を孕む。
「……あっ……っ……やぁ……」
声が、喉の奥から漏れ出た。制御の利かない声だった。遥は顔をそむけ、必死に奥歯を噛んだ。涙が頬を伝い、男の肩へと滴り落ちる。
根元まで沈み込んだ瞬間、腹の底を押し潰されるような重い衝撃が走る。息が一瞬詰まって、目の端に涙が滲んだ。
「いいぞ。今度は腰を動かしてみせろ。男を気持ちよくさせてみろよ」
ひろしの声は、今や満足の色を帯びていた。
遥は震える手でひろしの肩を支えに、恐る恐る腰を持ち上げる。内壁が引っ張られるような摩擦の感覚が走り、また落とす。
粘膜と粘膜が擦れ合う、生々しい音が密室に響いた。
恥ずかしさと恐怖と、何かもっと得体の知れない感覚が入り混じって、遥の思考を濁らせていく。腰を動かすたびに、内側の熱が少しずつ形を変えていた。痛みではない。だが快感でもない——ただ、身体が意志とは別の何かに反応しているという事実が、遥をもっとも深く傷つけた。嫌だ、やめてほしい、それだけが全てなのに、身体は正直に動き続けてしまっている。
「もっと強く上下に振れ。男を気持ちよくさせてみろ」
ひろしの手が腰を捕らえ、リズムを押し付けてきた。
遥は嗚咽を噛み殺しながら、言われるままに腰を落とす。また持ち上げる。落とす。
肉と肉が激しく打ちつけ合う音が、狭い事務所の壁に吸われていく。
「……お願い……声、出さないで……」
遥の声は震え、途切れた。
「声を出せよ。感じてる顔、カメラに見せてみろ」
スマートフォンのレンズが、また向けられていた。遥の涙に濡れた頬、腰を上下させられている惨めな姿、乱れた息——すべてが克明に記録されていく。この映像が、いつかどこかで誰かの目に触れるかもしれないという恐怖が、遥の胸の奥を締め上げた。
ひろしの指が、胸の蕾を強くつまんだ。鋭い痛みが走り、背中が反る。
「声を出せ。感じてるだろ?」
「……ちがっ……感じて、なんて……っ」
だが声は震え、説得力を持たなかった。遥自身が一番よくわかっていた——身体の奥が、蒸れるような熱を持ち始めていることを。嫌だと思っている。恐怖と屈辱しかない。それでも粘膜は反応し、秘部はひろしを飲み込むたびにわずかに収縮する。
その事実が、遥の心をもっとも深く傷つけていた。
「……お願い……ゆるして……今日は、ほんとうに危ない日なの……お願い、約束、守って……」
声は嗚咽に溶けて、ほとんど聞き取れないほど小さくなっていた。
ひろしは、その懇願の顔をカメラに収めながら、静かに笑った。
「わかった、わかった。ちゃんと外で出してやる。だからもっと気持ちよく腰を振ってみせろよ」
遥は信じた。信じるしかなかった。
全身の力を振り絞って腰を動かし続けた。恥ずかしさも、痛みも、カメラに晒される屈辱も、ただ「中だけはダメ」という一点のために、遥の身体はそれでも動き続けた。
だが——
ひろしの腰の動きが変わった。手が遥の腰をがっちりと掴み、今度は下から突き上げてくる。粘膜が激しく擦り上げられ、遥の息が乱れた。
「もう……限界だ」
低い、ぼそりとした声。
「やっぱり約束なんて無理だわ——中で出す」
その瞬間、遥の脳がはじけた。
「やだっ……! やめて、やめて、お願い……! 約束したじゃない……っ!」
叫びは声にならなかった。喉が引き攣り、嗚咽だけが出てくる。ひろしの両手は遥の腰をがっちりと封じ込め、逃げる隙間を塞いでいた。
腹の底——内壁の一番奥で、脈打つ熱いものが解き放たれる感覚。
ねっとりと重い熱が、遥の最奥へ流れ込んでいく。
声にならない絶望が、遥の胸の奥で静かに崩れた。
ひろしは射精の余韻に浸りながら、満足げに遥の乱れた髪を手で撫でた。
「やっぱり中が一番だな。お前の中、締まりすぎて、外に出すなんてとてもじゃないけど無理だよ」
遥には、もう言葉がなかった。
椅子の上で膝を抱え、腹の奥に残る熱いぬめりの感覚を、どうすることもできないまま受け止めていた。涙は止まらず、嗚咽も止まらない。だが声は出なかった。出す気力がなかった。
「……なんで……なんで……お願いだったのに……」
誰にも届かない声が、白い蛍光灯の光の中へ静かに溶けていく。
冷たい床から這い上がる冷気が、遥の全身の震えをさらに加速させていた。絶望に沈んだ心臓の音だけが、耳の奥で異常なほど大きく鳴り響いている。壁にかかった時計の秒針が進むたびに、彼女の日常から完全に切り離されたこの密室で、逃げ場のない恐怖がじわじわと増殖していく。涙で視界が歪む中、ただ自分の無力さと、すべてを支配されているという事実が重くのしかかっていた。
どうしてこんなことになってしまったのか。後悔の念が頭の中を駆け巡るが、もう遅すぎた。抗う気力さえも奪われ、ただ機械のように男の要求に従うしかない自分が、ひどく惨めで情けなかった。それでも、かすかな希望にすがりつくように、これ以上の絶望を避けるためだけに、遥は必死に痛みに耐え続けていた。
感覚が麻痺していく中で、ただ冷たい現実だけが容赦なく彼女の精神を削り取っていく。助けを呼ぶ声は喉の奥で詰まり、永遠に続くかと思われるこの地獄のような時間が、彼女の未来までも黒く塗りつぶしていくのを感じていた。それでも、かすかに残された人間の尊厳の欠片を抱きしめるように、遥はただひたすらに耐え続けるしかなかった。
ひろしはスマートフォンを操作しながら、撮影した動画を確認し、満足そうにうなずいた。
「これだけの映像があれば、お前はもう俺の言うことを何でも聞くしかないよな。次は……もっと特別な場所で撮ってやる」
遥の身体が、冷気の中で小さく震えた。
だが夜は終わらない。ひろしの欲望は、今夜だけで満たされるものではなかった。
遥はただ、冷たい椅子の上で膝を抱き、腹の奥に満ちた熱の感覚が少しでも消えてくれることを、ただそれだけを、壊れかけた祈りとして繰り返すことしかできなかった。泣き声すら出なくなっていた。涙だけが、静かに、止まることなく流れ続けていた。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



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