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【妹への歪んだ執着】兄の狂気と催眠の罠:vol.7(背徳の口唇と部屋の密室)
浴室の扉が開かれ、冷たい夜の空気が濡れた肌を撫でた。
先ほどまで充満していた熱気と精液の生臭い匂いが、ひんやりとした廊下の空気によって急速に奪われていく。
遥は、まだ小刻みに震える足を引きずりながら、兄の背中について歩くことしかできなかった。
「……はぁっ……っ、うぅっ……」
歩くたびに、太ももを伝って生温かい液体が滴り落ちる。
自身の愛液と、たった今深奥に注ぎ込まれたばかりの兄の白濁。
それが自分の体内で混ざり合い、重力に従って流れ出ているという事実が、遥の心を泥のように重くしていた。
拭うことすら許されず、ただ惨めな裸体のままで、見慣れた我が家の廊下を歩かされている。
両親が寝静まっているとはいえ、いつ誰の目に触れるか分からないという恐怖が、絶え間なく遥の心臓を締め付けていた。
(……嘘……全部、嘘だよね……っ。なんで、私がこんな目に……っ)
心の中でいくら否定しても、体内に残る圧倒的な熱と膨満感が、先ほどの狂気的な交尾が現実であったことを容赦なく突きつけてくる。
自分の部屋のドアノブを、ひろしの手が無造作に回す。
慣れ親しんだはずの自室の風景が、今は逃げ場のない密室の処刑場のように見えた。
ベッドのシーツも、机の上の見慣れた小物も、すべてが昼間とは全く違う、暴力的な静けさを帯びている。
「……入れよ、遥。ここはもう、ふたりだけの城だ」
ひろしは振り返り、悪魔のような微笑みを浮かべた。
催眠の呪縛によって抗う術を持たない遥は、操り人形のように重い足取りで部屋へと足を踏み入れる。
ひろしが背後でドアを閉め、鍵をかける乾いた音が響いた。
カチャリ、というその小さな音は、遥にとって外界とのつながりが完全に絶たれたことを告げる絶望の鐘だった。
「……ベッドに座れ」
低い命令に従い、遥はゆっくりとベッドの端に腰を下ろす。
清潔なシーツの感触が、濡れたままの裸体にひやりと伝わる。
しかし、内臓の奥にはまだ、ひろしが残した暴力的な熱が燻っていた。
座るというわずかな動作だけで、お腹の奥底がズンと重く痛み、自分がすでに処女ではないことを否応なしに自覚させられる。
「……お兄ちゃん……もう、やめて……っ。お願いだから……」
掠れた声で必死に懇願する遥。
涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げると、ひろしの目が異様な熱を帯びて自分を見下ろしていることに気づいた。
その視線は、遥の胸元や下半身ではなく、唇にまっすぐと固定されていた。
「……まだ足りないな。お前の全部を、俺のモノで上書きしてやる」
ひろしがゆっくりと顔を近づけてくる。
彼が何をしようとしているのか、遥の頭が理解するよりも早く、ひろしの手が遥の頬を強く固定した。
逃げ場を失った顔。
すぐ目の前に迫る兄の吐息。
(……いやっ! キスだけは……っ、絶対に……っ!)
遥は、今まで誰とも唇を重ねたことがなかった。
大切に守ってきた初めてのキス。
それを、自分を徹底的に蹂躙し続ける実の兄に奪われるなど、絶対に耐えられない。
貞操を奪われた今、せめて心の一部だけでも守り抜きたかった。
遥は強く唇を噛み締め、必死に顔を背けようとした。
しかし、ひろしの強い力がそれを許さない。
顎を乱暴に掴まれ、強引に正面を向かされる。
「……口を開けろ、遥」
催眠の効力を持った冷酷な言葉が、遥の脳髄に直接響く。
抵抗しようとする理性をよそに、遥の顔面から力が抜け、固く閉ざされていた唇が微かに開いてしまった。
「……んっ、いやぁっ……!」
直後、ひろしの唇が遥のそれに覆い被さった。
荒々しく、貪るような感触。
遥の柔らかな唇を噛み砕くような勢いで押し付けられ、無理やりこじ開けられる。
生温かい舌が、遥の口腔内へと強引に侵入してきた。
「……んむっ! んんっ……!!」
遥の喉の奥から、くぐもった悲鳴が漏れる。
ひろしの舌が、遥の舌根をねっとりと舐め上げ、口腔内のあらゆる粘膜を味わい尽くすように這い回る。
大嫌いな兄の唾液が自分の口の中に流れ込み、混ざり合っていく。
それは、下半身を犯されるのとはまた違う、精神の奥底を直接穢されるような恐ろしい侵犯だった。
(……気持ち悪い……吐きそう……っ)
強烈な嫌悪感に胃がせり上がるが、ひろしは遥の後頭部をがっちりとホールドしており、一歩も逃げられない。
粘着質な唾液の音が、静寂に包まれた部屋に生々しく響き渡る。
兄妹という絶対的な壁を越え、ただのオスとメスとして深く交わっているという事実が、遥の脳を麻痺させていく。
「……はっ、いいぞ遥……お前の口の中、すごく甘い……」
一瞬だけ唇を離したひろしが、興奮に満ちた声で囁く。
ふたりの唇の間で、透明な唾液がだらしなく糸を引いた。
「……けほっ……やだっ……おねが……んちゅっ……!」
懇願の言葉を紡ごうとした唇を、ひろしが再び塞ぐ。
今度はさらに深く、喉の奥まで探るような暴力的なディープキス。
遥の舌が、ひろしの舌によって無理やり絡め取られ、吸い上げられる。
息継ぎすら許されず、肺の酸素が急激に奪われていく。
頭が真っ白になり、視界の端がチカチカと明滅し始める。
(……苦しい……息が……っ)
酸欠による眩暈と、口内を犯され続ける圧倒的な凌辱感。
その極限のストレスの中で、遥の体に恐ろしい変化が起き始めていた。
ひろしの舌が動くたびに、強烈な拒絶反応とは裏腹に、背筋にぞくりとした痺れが走り始めたのだ。
先ほどまで浴室で開拓され尽くした下半身が、兄の唾液の味に反応するように熱を持ち始める。
蕾の奥底から、じわりと新たな愛液が分泌され、シーツをわずかに汚していく。
兄にファーストキスを奪われているという、本来ならあり得ない禁断のシチュエーション。
その底知れない背徳感が、催眠状態の脳を狂わせ、恐怖を無理やり快感へと変換しようとしているのだ。
「……んぁっ……はぁっ……んんっ……」
遥の口から漏れる音が、徐々に拒絶の響きを失い、甘い吐息へと変わり始める。
頭では「気持ち悪い」と叫んでいるのに、舌の根が勝手にひろしの舌に絡みつき、その熱を迎え入れようとしてしまう。
自分が完全に兄の毒に侵され、快楽の奴隷になりかけている。
その事実が、遥の精神を完全に打ち砕いた。
(……なんで……体が……勝手に……っ)
涙腺が決壊し、閉じた目尻から大粒の涙がとめどなく流れ落ちる。
ひろしは、遥が完全に抵抗の意志を失ったことを感じ取ると、ゆっくりと唇を離した。
呼吸を荒らげ、涙に濡れた顔で呆然とする妹の姿。
そのすべてが、彼自身の歪んだ支配欲をどこまでも満たしていく。
「……可愛いよ、遥。お前はもう、完全に俺のモノだ」
ひろしは、ベッドに座る遥の肩をゆっくりと押し倒した。
抵抗する力はすでに残されておらず、遥の華奢な体は柔らかいベッドに沈み込む。
見上げれば、勝利を確信した暴君のような兄の顔があった。
背中に感じるシーツの柔らかさが、逆に逃げ場のない現状を強調し、遥の心を深く絶望させる。
口の中には、兄の生温かい唾液の味がべっとりと残ったままだ。
それを無意識に飲み込んでしまう自分自身に、遥は声を殺して泣き続けるしかなかった。
密室となったこの部屋で、果てしなく続く陵辱の夜が、再び静かに幕を開けようとしていた。

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