【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:vol.7(ホワイトボードの前)

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【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:vol.7(ホワイトボードの前)

桐生は、遥の両手を取って、ホワイトボードの縁に置かせた。冷たいアルミの枠が、手のひらに触れた。目の前には、水曜の会議で自分が書いた文字が並んでいる。ターゲット、訴求点、予算案。きれいに揃えたつもりの文字が、今は少し滲んで見えた。

あの日、桐生は資料を最後まで黙って聞き、それから一つだけ質問をした。この数字の出どころは。遥は即答し、会議室の空気が少しだけ和らいだ。そのやり取りがあった場所に、今、裸で立っている。遥は自分の文字から目を逸らそうとして、逸らせなかった。

腰を引け、と桐生が言った。遥は言われたとおりに、ホワイトボードに手をついたまま、腰を後ろへ突き出した。会議室の真ん中で、裸の尻を上司に向けている。その格好を自分で想像して、遥は耳まで赤くなった。

窓ガラスに、ぼんやりと二人の姿が映っていた。外から見えないと分かっていても、自分たちの影が夜景に重なって見えるのは、ひどく心細かった。ホワイトボードに手をついた白い身体と、その後ろに立つスーツ姿の男。会議室の窓が、それを静かに映していた。

桐生の手が、遥の背中を撫で下ろした。肩甲骨の間から、背骨に沿って、腰のくびれへ。そこから尻の丸みをなぞり、脚の付け根へ。指先が、後ろから脚の間に滑り込んだ。濡れた入口に触れられて、遥の膝がかくりと折れかけた。

「あ……後ろから、なんて……」

ホワイトボードのマーカーの匂いがした。会議のたびに嗅いでいる、少しツンとする匂い。その匂いの中で、後ろから指で探られている。桐生の指が、入口の両側を押し広げた。遥の脚の間が、後ろに立つ桐生の目の前で、ぱっくりと開かれた。

開いたまま、桐生は何もしなかった。ただ、見ていた。遥には見えない。けれど、見られているのが分かった。さっきイったばかりの場所が、開かれたまま、ひくひくと動いているのが、自分でも分かった。

全部見えている、と桐生が言った。さっき三本入っていたところが、まだ少し開いている。遥はホワイトボードに額を押しつけた。冷たいボードの表面が、火照った額を冷やした。見られている場所から、またとろりと濡れが溢れ出した。

指が二本、後ろから沈んできた。前から入れられるのとは、角度がまるで違った。指の腹が、前側の壁を擦り上げる。今まで触れられなかった場所だった。遥はホワイトボードの縁を握りしめ、声を上げた。自分の書いた文字のすぐ前で。

指が中で動くたびに、遥の腰が勝手に揺れた。後ろに突き出した尻が、指を追いかけるように前後する。桐生がもう片方の手で、遥の腰を掴んだ。動くな、と言われても、身体が言うことを聞かなかった。

前側の壁を擦られるたびに、下腹の奥で、尿意に似た何かが膨らんでいった。遥は怖くなって腰を引こうとした。桐生の手が、それを許さなかった。大丈夫だ、そういう場所だ、と彼は低く言った。怖さの奥から、知らない種類の熱が、じわじわと湧き上がってきた。

ホワイトボードの隅に、会議の日付が書いてあった。水曜の日付。その下に、次回、という文字と、月曜の日付。遥はそれを、ぼんやりと見つめていた。次回。月曜。この部屋で、またこのボードの前に立つ。そのとき、自分は何を思い出すのだろう。

指が抜かれた。遥の中が、急に空っぽになった。後ろで、ベルトを外す金属の音がした。ジッパーが下ろされる音。それから、小さな包みの封を切る音。遥は振り返らなかった。振り返ったら、足がすくんでしまいそうだった。

硬いものが、尻の谷間に当てられた。熱かった。指よりも、ずっと太かった。それが、尻の谷間をゆっくりと下へ滑り、濡れた入口の上で止まった。遥は息を呑んだ。ホワイトボードに映る自分のぼやけた影が、小さく震えていた。

「……当たってます」

当てているだけだ、と桐生が言った。入れるかどうかは、君が決めろ。ここでいいのか。会議室の、ホワイトボードの前で。君の初めてを、この部屋に置いていくのか。月曜から、毎週ここに座るたびに、思い出すことになる。

桐生は、先端を入口に当てたまま、少しも押し込まなかった。それどころか、先端で入口の縁をなぞり始めた。上から下へ。下から上へ。濡れた襞が、先端の丸みに擦られて、くちゅくちゅと音を立てた。入りそうで、入らない。

遥の入口が、先端を追いかけるように開いた。中に欲しい。一週間、指で慣らされ続けた身体が、もっと大きなものを求めて疼いていた。先端が入口の真ん中を通るたびに、遥の腰が後ろへ押しつけられそうになる。桐生はそのたびに、すっと腰を引いた。

焦らされて、遥の太ももの内側を、濡れが伝い落ちていった。会議室の床の上に、ぽたりと落ちる音がした。遥はホワイトボードの縁を握る指に、力を込めた。指先が白くなるほど強く。そうしていないと、自分から腰を押しつけてしまいそうだった。

桐生の息も、少し乱れていた。後ろから聞こえる呼吸が、さっきよりも浅く、速い。焦らしているのは桐生のほうなのに、桐生自身も焦らされているのだと、遥は気づいた。その気づきが、遥の胸の奥を、くすぐったいような熱で満たした。

月曜の朝、この床を誰かが歩く。掃除の人がモップをかける。その誰も、今夜ここで何があったのかを知らない。遥だけが知っている。そして、桐生だけが。二人だけの秘密が、この部屋の床と、机と、ホワイトボードに染み込んでいく。

最初の日、部長室で、弱みを知られたと思った。箱の中身を見られて、もう終わりだと思った。けれど今、遥はもっと大きな秘密を、自分から作ろうとしていた。誰にも言えない、言うつもりもない秘密。それは、もう弱みではなかった。

桐生が、先端を入口の真ん中で止めた。今度は、動かさなかった。遥の答えを待っていた。遥は、ホワイトボードに映る自分の影を見つめた。それから、後ろに立つ桐生の気配に向かって、小さく、けれどはっきりと言った。

「ここで、最後まで」

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