【騎乗位】自分で腰を沈めるしかない遥:vol.6(赤い点)

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【騎乗位】自分で腰を沈めるしかない遥:vol.6(赤い点)

遥は膝の力を抜き、浮かせていた腰を男の上へ沈めた。濡れた幹が一気に奥まで沈み込み、先端が奥の壁を突き上げる。画面の中の女が、目を見開いて背中を反らせた。痛みはもう、さっきほど鋭くはない。代わりに、奥を突かれた瞬間に、下腹全体に重い痺れが広がっていった。その瞬間の自分の顔が、画面の中で、記録されていった。

「もう一回」と堂島が言った。遥は膝に力を込め、また腰を持ち上げた。画面の中で、濡れた幹が光りながら姿を現す。落とす。奥に届く。その繰り返しが、レンズの前で何度も続いた。遥は画面の中の自分を見ないようにしようとしたが、男がスマホを少し傾けるたびに、視界の端に自分の姿が入り込んできた。

腰を上げ下げするたびに、むき出しの胸が小さく弾んだ。画面の中で、白い膨らみが遥の動きより少し遅れて跳ね、乳首が赤く尖っているのが見える。レンズがそこを追いかけるように動いた。遥は腕で隠そうとして、さっき言われたことを思い出し、腕を下ろした。隠したら、止まったのと同じだ。遥は揺れる胸を晒したまま、腰を上げては落とし続けた。

そのとき、堂島が画面を親指でなぞった。いくつかの操作をしたあと、画面の表示が変わった。録画の赤い点が消え、代わりに、画面の上のほうに小さな文字が浮かび上がる。遥はその文字の意味を、すぐには理解できなかった。「配信」という二文字と、その横に並んだ、ゼロという数字だった。

画面に映る数字の意味を、遥はしばらく理解できなかった。録画なら、まだこの男のスマホの中だけに残る。けれど、配信は違う。今この瞬間に、どこかの誰かの画面に、自分の身体がそのまま届いてしまう。遥は男の顔を見下ろした。濁った目は相変わらず何の感情も浮かべていない。それでも、その目の奥で、遥の答えを待っているのが分かった。

「……なに、してるんですか」遥の声が震えた。堂島は画面を遥のほうへ傾け、低い声で言った。「録画より、こっちのほうがいいだろう。顔は映さん。嫌なら今止めろ」。止める。それは、この配信を止めるということなのか、それとも、自分が腰を止めるということなのか。遥には分からなかった。

画面の角度が変わり、遥の顔が画面の外に消えた。代わりに、首から下だけが映し出される。揺れる胸、くびれた腰、たくし上げたスカート、そして男と繋がった脚の付け根。顔は映っていない。それでも、そこに映っているのは、間違いなく自分の身体だった。遥は息を呑み、腰の動きを止めかけた。

止めれば、終わる。その言葉が、遥の頭の中で鳴り響いた。配信を止めてほしいと言えば、この男はきっと止めるだろう。そう思った。けれど、遥の口から、その言葉は出てこなかった。代わりに、膝が勝手に力を込めて、腰を持ち上げていた。遥は自分の身体の答えに、自分で驚いていた。

画面の数字が、ゼロから一に変わった。誰かが、この配信を見始めたのだ。遥の全身が凍りついた。顔は映っていない。名前も出ていない。それでも、画面の向こうで、見知らぬ誰かが、今この瞬間の自分の身体を見ている。そう思った瞬間、遥の中は男のものを強く締めつけ、腰が勝手に落ちていった。

奥を突かれた瞬間、遥の喉から短い息が漏れた。画面の数字が、一から二に変わった。また誰かが、見始めたのだ。遥は唇を噛んで、声を殺した。声が入れば、もっと多くの人が来るかもしれない。そう思うと、怖くて仕方がないのに、腰の動きはなぜか止まらなかった。持ち上げて、落とす。その繰り返しが、画面の向こうの誰かに届いている。

顔が映っていないことだけが、遥の最後の支えだった。画面の中の身体が自分のものだと知っているのは、自分と、この男だけだ。そう言い聞かせながら、遥は腰を上げては落とした。けれど、その支えがあるからこそ、身体はかえって大胆になっていく。誰にも分からないなら、と思った瞬間、遥の腰は、さっきよりも深く沈んでいた。

画面の端に、小さな文字が流れ始めた。コメントだった。遥はその文字を読むことができなかった。読む勇気がなかった。けれど、文字が流れるたびに、自分の身体に何かを言われているのだということだけは分かった。見られている。それも、一人ではなく、何人もの誰かに。遥の頬が燃えるように熱くなった。

「三」と堂島が告げた。ストップウォッチの数字ではなかった。画面の数字だった。三人が、今この瞬間の遥を見ている。男はその数字を、まるで時間を告げるのと同じ調子で読み上げた。遥は膝を震わせながら、腰を上げては落とし続けた。落とすたびに、画面の数字が少しずつ増えていく。

腰の動きが速くなるにつれて、数字の増え方も速くなっていった。五、七、十。遥は画面を見ないようにしようとしたが、男がスマホを傾けるたびに、その数字が目に入ってきた。見られている人数が増えるほど、遥の下腹の奥は熱くなり、中の壁が男のものを締めつける。その締めつけが、また腰の動きを速くした。数字は、遥の腰が沈むたびに確かに増えていった。

遥は男の胸に両手をつき、肩で荒い息を繰り返した。自分が今、何をしているのかを考えると、頭がおかしくなりそうだった。顔も名前も知らない誰かの前で、処女を失ったばかりの身体を晒し、自分から腰を振っている。それなのに、止まりたいという気持ちは、どこにもなかった。画面の数字が、また増えた。十五人だった。

「増えてるぞ」と堂島が言った。男の声が、さっきよりもわずかに掠れていた。遥は画面の数字を見つめたまま、腰を持ち上げた。画面の向こうで、何人もの見知らぬ誰かが、この瞬間を待っている。遥はその視線を全身に感じながら、また腰を落とそうとしていた。数字は、まだ増え続けていた。

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