【騎乗位】自分で腰を沈めるしかない遥:vol.6(映る腰)

kijoui シリーズのアイキャッチ 大学・サークル

▶ 名前変換:入力フォームを開く






【騎乗位】自分で腰を沈めるしかない遥:vol.6(映る腰)

落とすか、落とさないか。その迷いは、ほんの一瞬だった。鏡の中の女が、遥よりも先に答えを出していた。半分ほど抜けた男のものを見下ろす女の瞳は、もう怖がってはいなかった。むしろ、それを奥まで呑み込む瞬間を、待ちきれずにいるように見えた。遥はその目から逃げることができず、鏡の中の自分に引きずられるように、膝の力をほどいた。

遥は持ち上げた腰を、自分の重さに任せて落とした。濡れた幹が一気に奥まで沈み込み、先端が奥の壁を押し上げる。鏡の中の女が、目を見開いて背中を反らせた。痛みはもう、さっきほど鋭くはなかった。代わりに、奥を突かれた瞬間に、下腹全体に重く甘い痺れが広がっていく。遥はその痺れが引くのを待ってから、また膝に力を込めて、腰を持ち上げた。

「遅い」と堂島が言った。「一、二で上げて、三で落とせ」。数え方まで指定されると、自分の腰が男の言葉どおりに動くたびに、恥ずかしさが倍になった。一、二で持ち上げ、三で落とす。鏡の中の自分が、まるで操り人形のように、男の数える拍子に合わせて上下している。それなのに、落とすたびに奥を突かれる感覚は、拍子が揃うほど深く、鋭くなっていった。

男の数える声は、低く、平らで、少しも乱れていなかった。それに合わせて動く自分の腰だけが、だんだんと息を荒くしていく。一、二で持ち上げると、中から男のものが半分ほど引きずり出され、鏡の中で濡れた幹が光る。三で落とすと、それが一気に奥まで呑み込まれ、遥の口から小さな息が漏れる。同じ動きを繰り返すほどに、鏡の中の光景は、目を覆いたくなるほど鮮明になっていった。

上下するたびに、小ぶりな胸が揺れた。鏡の中で、白い膨らみが自分の動きより少し遅れて跳ね、乳首が赤く尖っているのが見える。遥は思わず腕で胸を隠そうとしたが、腕を上げると身体の均衡が崩れ、腰の動きが止まりかけた。「隠すな。揺れるのを見ろ」。遥は腕を下ろし、男の胸に手を戻した。鏡の中で揺れる自分の胸から、目を逸らせなかった。

拍子が速くなっていく。一、二、三。一、二、三。遥の息は荒くなり、太ももの内側が汗で光り始めた。落とすたびに、結合部から濡れた音がかすかに漏れる。こんな音を、自分の身体が立てている。その音が鏡の中の光景と重なって、遥の頭の中を真っ白に塗りつぶしていく。もう痛みはほとんどなかった。あるのは、奥を突かれるたびに溜まっていく、熱い疼きだけだった。

そのとき、廊下でスリッパの足音がした。遥は息を止めたが、男の数える声は止まらなかった。「一、二、三」。足音は階段を下り、洗面所のほうへ向かうと思ったところで、急に向きを変えた。こちらへ近づいてくる。一歩、また一歩。そして、管理人室の扉のすぐ前で、隙間なく止まった。磨りガラスの向こうに、細い人影が滲んでいる。

遥は自分の腰が、もう男の数える拍子を必要としていないことに気づいた。数えられなくても、身体が勝手に持ち上がり、勝手に落ちる。落ちるたびに奥を突かれ、突かれるたびに下腹の熱が膨らんでいく。それでも、男の声が拍子を刻み続けるのは、遥がその声に従っているという形を、最後まで崩さないためのようだった。

遥の全身から血の気が引いた。けれど、腰を止めることはできなかった。止めれば、それで終わる。それに、もう止めたくないと思っている自分がいる。遥は唇を血が滲むほど噛みしめ、音を立てないように、膝の力を使って腰をゆっくりと持ち上げ、そっと落とした。それでも奥に届いた瞬間、喉の奥から小さな息が漏れそうになり、慌てて飲み込んだ。

扉の向こうの人影は、動かなかった。ノックをするのか、それとも、ただ通りすがりに足を止めただけなのか。鏡の中では、男の上で裸の胸を晒した自分が、扉のほうを怯えた目で見つめながら、それでも腰を上下させ続けている。その姿が、あまりにもいやらしく見えて、遥は目を逸らしたくなった。逸らせば、数字が減る。遥は鏡の中の自分を、見つめ続けるしかなかった。

腰を持ち上げるたびに、遥は扉のほうへ視線を向けそうになり、そのたびに鏡の中の自分に引き戻された。磨りガラスの人影は、遥が見ていないあいだも、ずっとそこに立っているはずだった。もし今、扉が開いたら。鏡の前で男に跨り、裸の胸を晒して腰を上下させている自分の姿が、その人の目にまっすぐ飛び込むことになる。想像しただけで、遥の中は男のものを強く締めつけた。

「誰だろうな」と堂島が囁いた。からかうでもなく、ただ面白がるような低い声だった。「美咲か。それとも、一階の子か」。名前を出された瞬間、遥の中が強く縮んで、男のものを締めつけた。堂島の喉が、一度だけ大きく上下した。扉一枚隔てた向こうに、同じ家に住む誰かが立っている。その事実が、恥ずかしさと一緒に、奥の疼きをさらに強くしていた。

堂島は、扉の向こうの気配にまるで動じていなかった。畳の上に仰向けになったまま、濁った目で遥と鏡とを交互に見ている。この男にとっては、扉の向こうに誰が立っていようと、関係ないのかもしれない。関係があるのは遥のほうだけだった。見つかれば、この家にはもう住めない。それが分かっているのに、遥の腰は、男の数える拍子に合わせて上下し続けていた。

一、二、三。男の数える声が、少しだけ低く掠れた。遥は扉のほうを見ることもできず、鏡の中の自分だけを見つめて、腰を上げては落とし続けた。足音は、まだ去らない。磨りガラスの人影が、わずかに揺れた。ノブに手をかけようとしているのか、それとも、ただ立ち去ろうとしているのか。遥は止まれない腰を上下させながら、扉の向こうの気配に、全身の神経を集中させていた。

前の話に戻る

ここまで読んでくれてありがとう

選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。

📖 自分で腰を沈めるしかない遥の全ルート↻ 最初から読み直す🏠 他の物語を探す

コメント