▶ 名前変換:入力フォームを開く
【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:vol.7(窓際の夜景)
背中を押され、遥は一歩前に出た。縛られた両手の先が、冷たく硬いものに触れた。ガラスだった。手のひらを当てると、外の夜気の冷たさが、ガラス越しにじんわりと伝わってくる。火照った身体には、その冷たさがひどく鋭く感じられた。
神崎の手が、遥の縛られた手首を持ち上げ、頭より少し高い位置でガラスに押し当てた。両腕を上げ、窓に縋るような格好になる。胸の先がガラスに触れ、冷たさに遥は息を呑んだ。硬く尖った先端が、冷えた表面に押しつけられて、ぴりぴりと痺れた。
「見えちゃう……向こうから、見えちゃいます」
目隠しの布越しに、遥は外の明かりを感じていた。ぼんやりとした光の点が、いくつも滲んでいる。あの光のどこかに、人がいるかもしれない。神崎は遥の耳元で、見えるかもしれないな、とだけ言った。否定はしなかった。遥の内側が、きゅっと縮んだ。
後ろから、神崎の身体が密着してきた。汗ばんだ胸が遥の背中に貼りつき、硬いものが尻の間に押し当てられる。神崎の手が遥の腰を掴み、後ろへ突き出させた。脚を開けと言われる前に、遥は自分から足の幅を広げていた。
先端が、後ろから入り口を探った。さっきまで満たされていた場所は、まだ柔らかく開いていた。神崎のものは、ほとんど抵抗もなく、遥の中へ滑り込んできた。立ったまま、後ろから、根元まで。遥の胸がガラスに強く押しつけられ、冷たさと熱さが同時に肌を焼いた。
神崎が動き始めた。立ったままの格好では、ベッドの上よりも奥への角度が深い。一突きごとに、遥の身体がガラスに押しつけられ、縛られた手がガラスの上を滑る。ガラスが小さく軋む音がした。割れるはずはないと分かっていても、その音が遥の心臓を跳ねさせた。
見えない。手も使えない。目の前には、誰が見ているか分からない夜の街がある。三つの不安が重なって、遥の身体の感覚は、かえって研ぎ澄まされていった。後ろから突かれるたびに、奥のどこに当たったのかが、暗闇の中でくっきりと分かった。
遥の吐く息が、目の前のガラスを白く曇らせた。曇りはすぐに消え、また次の息で曇る。目隠しの下で、遥はその曇りを見ることもできない。ただ、頬に触れるガラスの湿り気だけで、自分がどれほど荒い息をしているのかを知った。
神崎の片手が、腰から前へ回った。下腹を撫で、脚の間へ降りていく。後ろから突かれながら、前から突起を探り当てられる。遥は膝を震わせた。立っていられない。けれど、縛られた手はガラスに押しつけられ、腰は神崎に掴まれ、崩れ落ちることさえ許されなかった。
「立って、られない……っ、イく、イきます……」
言えと言われる前に、遥は口にしていた。命令がなくても、もう身体が覚えていた。宣言した直後、腰が勝手に後ろへ跳ね、神崎のものを根元まで呑み込んだまま、遥はイった。膝ががくりと折れ、神崎の腕が遥の腰を抱えて支えた。
はち、と遥は数えた。言われる前に。神崎が背後で、小さく笑った気配がした。いい子だ、とは言わなかった。代わりに、遥のうなじに唇を押し当て、そこを強く吸った。痕が残る。明日、ブラウスの襟で隠せるかどうか。そんなことを考える余裕は、すぐに消えた。
神崎は遥の片脚を持ち上げ、膝の裏に腕を通した。片足立ちになり、遥の身体がさらに不安定に揺れる。開いた脚の間に、下から突き上げるように神崎のものが入ってくる。角度が変わり、奥の、まだ触れられていなかった場所に先端が届いた。
窓の外を、車が一台、ヘッドライトを光らせて通り過ぎた。目隠しの布越しに、その光が左から右へ流れていくのが分かった。誰かが通った。誰かが、この窓を見上げたかもしれない。その想像だけで、遥の内側がまた強く締まり、神崎の動きが一瞬止まった。
神崎の息が、首筋に熱くかかった。締めつけすぎだ、と低くかすれた声が言った。遥には、それをどうすることもできなかった。締めつけているのは遥の意志ではない。見られているかもしれないという想像に、身体が勝手に応えているのだった。
神崎は持ち上げていた脚を下ろし、遥の両手首の紐を掴んで、ガラスから引き離した。縛られた腕を後ろへ回され、背中の上で押さえられる。上半身がガラスの前に前のめりになり、肩と頬だけがガラスに触れた。腕を後ろで押さえられたまま、腰を突き出す格好になった。
その格好で、神崎は激しく突き始めた。腕を後ろで掴まれているぶん、遥は前に逃げることもできない。神崎が紐を引くたびに、遥の身体が後ろへ引き寄せられ、奥まで深く貫かれる。手綱を握られた馬のようだと、遥はぼんやりと思った。
数えることは、もうできなかった。きゅう、と言ったような気がした。じゅう、と言ったような気もした。けれど、声は途中で崩れて、ただの喘ぎになった。波は数えられる形をしていなかった。一つの大きなうねりが、終わりなく遥を揺さぶり続けていた。
ガラスに押しつけられた頬が、自分の涙で濡れていた。いつから泣いていたのか分からない。悲しいのでも、苦しいのでもなかった。身体が受け止めきれない何かが、目から溢れ出しているのだった。目隠しの布は、もうぐっしょりと湿っていた。
神崎の動きが、少しずつ乱れていった。突く速さが不規則になり、紐を握る手に力がこもる。遥の中で、神崎のものがさらに硬く張り詰めていくのが分かった。もうすぐだ。遥は窓に頬を押しつけたまま、神崎がその瞬間を迎えるのを、暗闇の中で待った。
神崎が、遥の耳元で何かを言った。その声は、今夜聞いたどの声よりも低く、余裕がなかった。最後は、ベッドで。縛ったまま、朝まで。遥はガラスの冷たさを頬に感じながら、暗闇の中で、ゆっくりと、深く頷いた。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



コメント