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【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:vol.6(縛られたまま)
「縛ったまま、最後まで」
暗闇の中で、遥は自分の声を聞いた。震えてはいなかった。神崎は少しの間黙っていた。それから、遥の縛られた手首を掴み、頭の上へ持ち上げた。バスローブの紐の端が、ヘッドボードの金属の桟に回される気配がした。きゅっと結ばれる音がした。
両腕を頭の上に伸ばしたまま、遥はもう手を下ろせなくなった。さっきまでは、自分の意志で手を上げていた。今は、上げたまま留められている。違いはわずかなはずなのに、身体の受け取り方がまるで違った。何をされても、もう隠すことも押し返すこともできない。
ネクタイの目隠しはそのままだった。暗闇の中で、遥は自分の格好を想像した。両腕を上げ、脇も胸も晒し、膝を立てて脚を開いている。照明の下で、神崎にすべてを見下ろされている。想像しただけで、さっきまでイかされ続けていた場所が、またじわりと濡れた。
神崎の気配が、遥の脚の間に降りてきた。膝の裏に手が差し入れられ、脚を大きく持ち上げられる。何かが入り口に当てられた。指ではなかった。熱く、硬く、丸い先端。見えなくても、それが何なのか、遥の身体はすぐに分かった。
入ってくる、と遥が思った瞬間、先端が入り口を押し広げた。目が見えないぶん、その感覚だけが、暗闇の中で巨大に膨らんだ。張り出した部分がくぐり抜け、太い幹がずぶずぶと沈んでくる。遥は縛られた腕を引き、ヘッドボードががたりと鳴った。
どこまで入ってくるのか、分からなかった。見えていれば、根元までの長さを目で測れたかもしれない。けれど暗闇の中では、奥へ進んでくる熱がいつ止まるのか、まるで見当がつかない。まだ来る、まだ来る、と思っているうちに、先端が奥の壁に突き当たった。
遥の喉から、長い息が漏れた。全部、入った。指で何度もイかされて柔らかくなった中が、太いものの形にぴったりと押し広げられている。神崎は根元まで沈めたまま、動かなかった。暗闇の中で、遥は自分の中に収まったものの脈だけを感じていた。
それから、神崎がゆっくりと腰を引いた。抜けていく感覚が、目隠しの下でやけに長く感じられた。入り口近くまで戻り、また奥まで。一往復のあいだ、遥は息を止めていた。見えないせいで、次にどこを擦られるのかが分からない。分からないぶん、全部が新しかった。
三往復目から、神崎の動きが変わった。浅く、浅く、深く。浅く、浅く、深く。決まった調子で突かれるのかと思った途端、今度は深く、深く、浅く。遥が調子を掴みかけるたびに、神崎はそれを崩した。暗闇の中で、遥の身体は次の一突きを予想できないまま翻弄された。
「っ、どこ、来るか……分からな……」
途切れ途切れの声に、神崎は答えなかった。代わりに、深い一突きが、遥がまったく身構えていない瞬間に来た。奥の壁を強く突き上げられ、遥の背中が大きく反った。縛られた手首が紐を引き、ヘッドボードがまた鳴る。その音を聞いた瞬間、遥はイっていた。
数えろ、と神崎が言った。遥は荒い息の合間に、ご、と答えた。指でイかされた四回の続きだった。答えた途端、神崎の手が遥の胸を掴んだ。突かれながら、胸の先を強く摘ままれる。上と下を同時に責められ、イったばかりの身体に、すぐ次の波が寄せてきた。
見えないまま、手も使えないまま、遥はただ受け止めるだけだった。逃げることも、自分から動いて調子を合わせることもできない。突かれるたびに、身体がシーツの上をずり上がり、縛られた腕が折れ曲がる。神崎はそのたびに遥の腰を掴んで引き戻し、また奥まで突き入れた。
神崎が身体を倒し、遥の耳元に唇を寄せた。暗闇の中で、耳だけが神崎の息遣いを拾う。荒い。神崎も、もう余裕はないのだと分かった。その荒い息が耳の穴に吹き込まれるたびに、遥の背筋を震えが駆け上がり、内側が神崎のものを強く締めつけた。
神崎の指が、繋がった場所のすぐ上を探った。突起を見つけられ、親指の腹でぐりぐりと押し回される。見えないところから不意に来た刺激に、遥の腰が跳ね上がった。跳ね上がった腰を、神崎はさらに深く突き下ろした。逃げた分だけ、奥まで追いかけられる。
縛られた手首の内側が、紐に擦れて熱くなっていた。痛くはない。けれど、その熱が、自分が縛られていることを何度も思い出させる。思い出すたびに、遥の内側はまた神崎を締めつけた。縛られているからこそ感じる。遥はもう、それを否定できなかった。
ろく、と遥が数えたのは、それからすぐだった。なな、は、もっと早かった。数える声と、数える声の間がどんどん短くなっていく。遥はもう、自分がいくつまで数えたのか、数えながら分からなくなっていた。神崎に言われるまま、声だけが勝手に数字を口にしていた。
神崎がいったん動きを止め、遥の中から抜いた。満たされていた場所に、冷たい空気が入り込んでくるような心細さがあった。遥は暗闇に向かって、思わず腰を浮かせた。行かないで、と言いかけて、その言葉を飲み込んだ。神崎がヘッドボードの紐をほどく気配がした。
拘束を解かれるのかと思った。けれど、紐はヘッドボードから外されただけで、遥の手首は縛られたままだった。神崎は遥の縛られた手首を掴み、ゆっくりと引き起こした。目隠しのまま立たされる。足元がふらつき、遥は神崎の胸に倒れ込んだ。
どこへ行くのか、遥には分からなかった。神崎は遥の手首の紐を引き、数歩歩かせた。素足の裏で、カーペットの感触が変わる。ひんやりとした空気が、裸の肌を撫でた。窓際だ、と遥は気づいた。昼間、カーテンの隙間から夜景が見えていた、あの窓だった。
カーテンを引く音がした。遥の目は見えない。けれど、目隠しの布越しに、外の夜景の明かりがぼんやりと滲んで見えた。窓の向こうには、向かいのビルがある。そこの窓から、こちらが見えるかもしれない。遥は思わず身を縮めた。神崎の手が、その背中をそっと押した。
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