【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:vol.5(命令のルール)

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【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:vol.5(命令のルール)

新しいルールは二つだった。イく前に、イくと口で言うこと。そして、腰を逃がさないこと。逃がしたら、その一回は数えない。神崎は遥の耳元でそれだけ告げると、縛られた手首を頭の上のヘッドボードの近くに置き直した。動かすな、とは言わなかった。動かさないのは、遥が自分で決めることだった。

ネクタイの下で、遥は目を閉じた。開けていても閉じていても、見えるものは同じ暗さだった。それでも目を閉じると、神崎の声だけが、すぐそばで大きく響く気がした。命令される。そう思っただけで、下腹の奥が、また勝手に熱くなっていった。

最初に触れたのは、神崎の手のひらだった。下腹にそっと置かれ、そのまま動かない。手のひらの重さと温かさが、子宮のあたりにじわじわと沁み込んでくる。何もされていないのに、遥の内側がひくりと縮んだ。神崎は、手を置いたまま言った。脚を、自分で開け。

遥は一瞬ためらい、それから膝を外へ倒した。自分で開いた脚の間に、エアコンの風が触れる。さっきまでは神崎の手で開かれていた。今は、自分で開いている。その違いが、遥にははっきりと分かった。同じ格好なのに、恥ずかしさがまるで違った。

もっと、と神崎が言った。遥はさらに膝を開いた。太ももの付け根の筋が張り、濡れた場所が空気の中に晒される。よし、と神崎が短く言った。その一言を聞いた瞬間、遥の胸の奥で何かが小さくほどけた。褒められた、と身体が受け取ってしまったのだ。

神崎の指が、突起を捉えた。今度は焦らさなかった。最初から、二度イかされたときと同じ速さで、細かく揺らしてくる。遥の腰が反射的に引けた。逃がすな、と低い声がした。遥は奥歯を噛み、腰をシーツに押しつけるようにして、刺激の真ん中に自分を留めた。

逃げられないのではない。逃げないのだ。逃げれば数えられない。数えられなければ、終われない。理屈ではそう分かっていたが、腰を留めているのは理屈ではなかった。神崎の声に、従っていたかった。従うたびに、刺激が一段深くなることを、遥の身体はもう覚えていた。

波はすぐにやってきた。言え、という声が聞こえた。遥は唇を開いた。言わなければ、と思うほど、声が喉に引っかかる。会議室で上司に報告するときの何倍も、言葉が重かった。それでも、波はもう待ってくれなかった。遥は震える声で、それを口にした。

「い、イきます……っ」

言葉と同時に、腰が跳ねた。逃がすまいとシーツに押しつけたまま、遥は全身を硬直させてイった。自分で宣言してからイくのは、ただイかされるのとはまるで違った。自分で自分を差し出したような、取り返しのつかない感覚だった。数えろ、と神崎が言う。さん。

神崎の手が、遥の頬を一度だけ撫でた。よくできた、とでも言うように。それから指が、また脚の間へ戻っていった。今度は中指が、ゆっくりと中に沈んでくる。遥は思わず腰を引きかけ、自分で止めた。逃がしたら数えない。そのルールを、遥はもう身体で守っていた。

指が中で曲がり、腹側の一点を押し上げた。遥の背中が反り、縛られた手首がヘッドボードにこつんと当たった。神崎は指を動かしながら、今度は遥の耳元で、ひとつずつ遥の身体のことを口にし始めた。中が、指に吸いついてくる。さっきより熱い。また濡れてきた。

自分の身体の状態を、上司の声で実況されている。その一言一言が、耳から入って下腹に落ちていく。遥はいやいやをするように首を振ったが、身体は神崎の言葉どおりに反応していた。言われた瞬間に、内側が指をきゅっと締めつける。それを、また言葉にされる。

四度目の波は、言葉で連れてこられた。イきそうか、と聞かれ、遥は頷いた。口で言え。遥はかすれた声で、イきそうです、と答えた。答えた途端に、波が越えた。イきます、と言い終える前に、遥はもうイっていた。腰は、最後まで逃がさなかった。

数えろ、と言われ、遥はよん、と答えた。答えた自分の声が、ひどく甘く溶けているのが分かった。鉄の女と呼ばれていた自分は、もうどこにもいなかった。暗闇の中で、命令を一つ守るたびに褒められ、褒められるたびにまた溶けていく。

神崎の指が、ゆっくりと抜かれた。遥の脚の間に、指よりもずっと太く硬いものが押し当てられる。先端が、濡れた入り口に浅く触れた。入ってはこない。そこで止まったまま、神崎は遥に聞いた。最後をどうしたいか、自分で言え。それが最後の命令だ、と。

遥は暗闇の中で、三つの形を思い浮かべた。一つは、このまま縛られて、見えないまま奥まで貫かれる自分。手も目も奪われたまま、何もできずにただ受け止める。今の自分には、それがいちばん自然な形のように思えた。

二つ目は、命令に従い続ける自分だった。脚を開け、腰を上げろ、自分で言え。一つずつの命令に従いながら抱かれたら、自分はどこまで堕ちていくのだろう。考えるだけで、入り口が先端に吸いつくように動いた。神崎にもそれが伝わったはずだった。

三つ目は、ベッドの横の机に置かれた、神崎のスマホだった。さっきから、タイマーの代わりにそこにある。あれで、今の自分を撮られたら。顔さえ写らなければ。自分でも信じられない考えだったが、一度浮かんだその想像は、どうしても消えなかった。

どれを選んでも、今夜の自分は、明日の朝の自分とはもう同じ人間ではいられない。その予感が、遥を怯えさせるどころか、かえって背中を押していた。三回戦で負けたときに感じた悔しさは、いつの間にか、もっと深い場所へ連れていかれたいという気持ちにすり替わっていた。

神崎は急かさなかった。先端を入り口に当てたまま、遥の太ももの内側を、手のひらでゆっくりと撫で続けている。その手つきは、これまでのどの命令よりもやさしかった。やさしいぶん、早く選べと言われるより、ずっと逃げ場がなかった。

遥は乾いた唇を舐め、暗闇の向こうの神崎に向かって口を開いた。

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