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【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:vol.5(負け分の支払い)
布越しに触れたそれは、遥が思っていたよりもずっと硬く、熱かった。手のひらを当てただけで、スラックスの下でびくりと跳ねる。三回も遥をイかせている間、神崎もずっとこうだったのだ。そう思うと、遥の胸の奥に、得体の知れない満足感のようなものが湧いた。
「……脱がせても、いいですか」
神崎は黙って仰向けになり、遥に任せるように両腕を頭の後ろで組んだ。遥は震える指でベルトの金具を外した。仕事中に何度も見てきた、紺のスラックスと黒いベルト。その留め具を、自分の手で外している。ファスナーを下ろし、腰を浮かせてもらって、下着ごと膝まで引き下げた。
現れたものを、遥は息を詰めて見つめた。元彼のものとは、太さも長さも違った。浅黒い幹に血管が浮き、先端は張り詰めて、透明な雫を滲ませている。これが、さっきからずっと自分に向けられていた欲情の形なのだと、遥はぼんやりと理解した。
おそるおそる、指を回した。指が届ききらないほどの太さだった。握った手の中で、それがまた脈を打つ。熱い。手のひらの皮膚を通して、神崎の鼓動がそのまま伝わってくるようだった。遥はゆっくりと手を上下させた。神崎の喉が、小さく鳴った。
初めて、神崎の余裕が崩れる音を聞いた気がした。遥はもう一度、同じ速さで手を動かした。根元から先端へ、先端から根元へ。先端に滲んだ雫を親指で塗り広げると、神崎の腹筋が硬く締まった。自分がされたことを、少しだけやり返している。その感覚が、遥をまた熱くさせた。
遥は身体をずらし、神崎の脚の間に膝をついた。顔を近づけると、汗と体温の混じった匂いがした。さっき自分がされたことを思い出し、遥は先端に、そっと唇をつけた。しょっぱい味がした。舌を出して、張り詰めた先端の丸みを、ぎこちなく一周なぞる。頭の上で、神崎が長く息を吐いた。
上手くできているのか、遥には分からなかった。元彼にせがまれて、一度だけ試したことがあるきりだった。口を開いて先端を含むと、顎が外れそうなほどいっぱいになった。全部はとても入らない。それでも遥は、唇で幹を包んだまま、ゆっくりと頭を上下させた。舌の上で、それがまた一回り大きくなった。
頬の内側に当たる硬さと熱が、遥の頭を痺れさせた。自分の口の中で、上司が感じている。その事実だけで、触れられてもいない脚の間が、またじわりと濡れていくのが分かった。
けれど、負け分の支払いは長くは続かなかった。神崎が身体を起こし、遥の手首をやさしく掴んで、そっとシーツの上に押し倒した。もう十分だ、と彼は言った。それ以上されたら、俺の負けになる。その言葉に、遥は思わず小さく笑った。神崎も笑っていた。
神崎は遥の脚の間に腰を入れ、硬いものを、濡れた割れ目に沿わせるように押し当てた。入れはしない。張り詰めた先端で、割れ目の上を下から上へ、ゆっくりとなぞるだけだった。先端が突起に触れるたびに、三度イったばかりの身体が、びくりと大きく跳ねた。
指とも舌とも違う、硬くて熱い感触だった。先端が入り口の上を通るたびに、そこがひくひくと口を開くように動くのが、自分でも分かった。入ってきてほしい、と身体が言っている。頭が否定するより先に、腰がわずかに持ち上がり、先端を迎えに行こうとしていた。
神崎は、その腰をすっと避けた。入り口に先端を浅く当て、またすぐに離す。何度かそれをくり返されるうちに、遥の呼吸はまた乱れ始めていた。イったばかりなのに、身体はもう次を欲しがっている。こんなに貪欲な身体だったなんて、遥は今夜まで知らなかった。
これが最後の勝負だ、と神崎は言った。遥が最後の形を決めていい。どう抱かれたいか。それを遥が自分で選んで、その形で、最後まで。遥は先端を当てられたまま、熱に浮かされた頭で考えた。選べと言われて、選べるほど冷静ではなかった。
一つ目に浮かんだのは、入れられたまま、動いてもらえない自分だった。さっき焦らされたように、奥まで入れられて、そこで止められたら。耐えきれずに、自分から動いてと頼んでしまうかもしれない。その情けない姿を想像しただけで、入り口がまたひくりと疼いた。
二つ目に浮かんだのは、止まらない神崎だった。イっても、イっても、止めてもらえない。三回でこんなふうになったのに、それ以上続けられたら、自分はどうなってしまうのだろう。考えるのが怖くて、怖いのに、確かめてみたいという気持ちが同じくらい強かった。
三つ目は、自分が上になる姿だった。負けっぱなしのまま終わるのではなく、最後だけは自分の腰で勝負をつける。神崎を先にイかせることができたら、今夜の負けを全部取り返せる気がした。鉄の女の意地が、まだ胸のどこかに燻っていた。
三つのどれを選んでも、最後には神崎のものが自分の中に入ってくる。それだけは決まっていた。決まっていることに、遥はもう怯えていなかった。
神崎は答えを急かさなかった。先端を当てたまま、遥の頬に手を添え、親指で唇をなぞった。遥はその親指に、そっと唇を寄せた。窓の外を、遅い時間の路面電車が通り過ぎていく音がした。部屋の中は、二人の呼吸と、エアコンの低い音だけだった。
明日になれば、二人はまた主任と部下に戻る。朝食の会場で顔を合わせ、取引先へ挨拶に行き、新幹線で並んで帰る。その間ずっと、今夜のことを身体のどこかで覚えている自分を、遥は想像した。それでも構わない、と思った。今夜を中途半端に終わらせるほうが、ずっと後悔する気がした。
遥は神崎の首に腕を回し、引き寄せた。耳元で、自分の選んだ形を小さな声で告げる。それを口にした瞬間、もう後戻りはできないのだと分かった。神崎は遥の言葉を聞くと、ゆっくりと身体を起こし、遥の望んだ形に二人の身体を整え始めた。
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