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【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:END(数えきれない絶頂)
うつ伏せの遥の上で、神崎の腰が深く、速く動き始めた。指を絡めた手がシーツに押しつけられ、背中全体に神崎の重みがかかる。逃げ場のない格好だった。逃げたいとは、もう少しも思わなかった。一突きごとに、奥の壁が叩かれ、遥の身体がシーツの上を小さく滑った。
うつ伏せで脚を閉じているぶん、中は狭く締まっていた。その狭い中を、神崎のものが押し分けるように出入りする。擦れる面積が広く、内側の壁の全部が一度に撫でられていく。遥の口から漏れる声は、もう言葉の形をしていなかった。
波は、来るというより、ずっとそこにあった。頂点から降りられないまま、さらに高い場所へ押し上げられる。遥の身体は小刻みに震え続け、内側は休みなく神崎を締めつけていた。神崎の息が首筋にかかり、そのたびに肌が粟立った。
神崎が遥の名前を呼んだ。苗字ではなかった。呼ばれた瞬間、遥の内側がひときわ強く縮み、神崎の喉から低い呻きが漏れた。腰の動きが一気に乱れる。奥を突き上げる力が強くなり、遥の視界がちかちかと瞬いた。
最後の一突きは、奥の壁を押し潰すように深かった。神崎の全身が強張り、遥の中で、張り詰めたものが大きく脈打った。熱いものが、奥へ勢いよく注ぎ込まれる。一度、また一度。脈打つたびに、下腹の奥が焼けるように熱くなった。
その熱に押し上げられるように、遥はまたイった。注がれながらイくのは初めてだった。神崎のものが脈打つ拍子と、自分の内側が締めつける拍子が、いつの間にかぴたりと重なっていた。二人の身体が同じ速さで震え、同じ速さで息を吐いた。
それが、遥が覚えている最後の場面だった。目の前の白い光がゆっくりと広がり、身体の輪郭がどこまでも溶けていった。神崎の重みも、シーツの感触も、エアコンの音も、少しずつ遠くなっていく。遥は、深い水の底へ沈むように、意識を手放した。
目を覚ましたとき、部屋はカーテン越しの朝の光で白んでいた。遥は神崎の腕の中にいた。いつの間にか身体は拭かれ、肩までシーツがかけられている。脚を少し動かしただけで、太ももの内側の筋がずきりと痛んだ。腰も、膝も、全身が重かった。
脚の間には、まだ何かが挟まっているような感覚が残っていた。奥のほうが、じんわりと熱い。昨夜注がれたものが、まだ中に残っているのだと、遥は遅れて気づいた。頬が熱くなり、遥はシーツを顎の下まで引き上げた。
隣で神崎が目を開けた。寝起きの、少しぼんやりした顔だった。会社では一度も見たことのない顔だった。おはよう、と神崎は言い、遥の乱れた前髪を指で払った。遥は何と返していいか分からず、シーツの中で小さく、おはようございます、と言った。
「……私、途中から、覚えてないんです」
正直に言うと、神崎は少しだけ笑った。そうだろうな、と彼は言った。最後のほうは、呼んでも返事がなかった。遥は恥ずかしさに顔を覆った。それから、指の隙間から神崎を見上げて、おそるおそる聞いた。結局、自分は何回だったのか、と。
神崎は少し考えるふりをしてから、数字を口にした。四回戦と五回戦の分は除いて、入れてからだけで、と前置きして。その数を聞いた瞬間、遥はシーツを頭までかぶった。信じられなかった。そんなに、と思った。思い返そうとしても、途中から何も思い出せなかった。
数え間違いじゃないですか、とシーツの中から言うと、神崎は真面目な声で、途中から数えるのをやめたから、本当はもっと多い、と答えた。遥はシーツの中で身体を丸めた。一回戦で十分間、必死に耐えていた自分が、どこか遠い国の話のように思えた。
時計を見ると、七時を回っていた。取引先への挨拶は十時。朝食の時間はもうすぐ終わる。遥は慌てて起き上がろうとして、腰に力が入らずにベッドに崩れ落ちた。神崎がその背中を支え、ゆっくりでいい、と言った。遥は神崎の腕にすがって、ようやく立ち上がった。
床に散らばった服を拾い集めながら、遥は鏡に映った自分の身体を見た。首筋、鎖骨、胸の膨らみ、太ももの内側。あちこちに、赤い跡が散っていた。どれがいつつけられたのか、遥には一つも思い出せなかった。思い出せないことが、かえって身体を熱くさせた。
自分の部屋でシャワーを浴びると、温かいお湯が脚の間を流れるたびに、昨夜の感触がよみがえった。奥まで満たされていた重さ。止まらない波。注がれた熱。遥は壁に手をつき、しばらくお湯に打たれたまま動けなかった。膝がまだ、かすかに震えていた。
取引先のロビーで待ち合わせたとき、神崎はいつもどおりのスーツ姿で、いつもどおり穏やかに笑っていた。昨夜、遥を何度も壊した人と同じ人だとは思えなかった。けれど、名刺入れを差し出す神崎の指を見た瞬間、遥の下腹の奥が、きゅっと縮んだ。
挨拶の間、遥は何度も脚を組み替えた。座っていると、奥のほうがまだじんじんと疼くのだ。部長の話に相槌を打ちながら、遥は自分の身体が、まだ昨夜の続きの中にいることを感じていた。隣で神崎が資料をめくる音さえ、なぜか耳に甘く響いた。
帰りの新幹線で、神崎は来期の大口案件の担当を、遥に任せると言った。賭けは遥の負けだったのに。遥が理由を聞くと、神崎は窓の外を見ながら、あれだけイっても最後まで、やめてとは一度も言わなかった、と答えた。その根性があれば、どんな商談も落とせる、と。
「……褒め方、間違ってます」
遥は顔を真っ赤にして言った。神崎は声を出して笑った。それから、少しだけ声を落として付け加えた。次の出張では、昨夜の数を超えられるか試してみるか、と。遥は答えなかった。答えの代わりに、膝の上でぎゅっと手を握りしめた。
数えきれないほどイかされた夜の、その先がある。そう思っただけで、まだ疼きの残る場所が、また静かに熱を帯び始めていた。窓の外を、収穫の終わった田んぼが流れていく。遥は目を閉じ、次の出張の日付を、頭の中のカレンダーでそっと探した。
ここまで読んでくれてありがとう
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