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【処女喪失・羞恥】トイレの声を用務員に聞かれた、うぶな女子大生・遥:END(声を出しきった初めて)
個室の扉が閉められた。鍵はかけなかった。遥は扉に背中をつけて立ち、岩城がその正面に立った。狭い個室の中で、逃げ場はどこにもない。冷たい扉の感触が、裸の背中に貼りついた。遥は岩城の顔を見上げた。
誰もいない、と岩城が言った。鍵はトイレの入口にかけてある。朝まで、誰も上がってこない。声を出しても、聞いているのは俺だけだ。遥は頷いた。あの日、扉一枚向こうにいたのが、この人だった。今は、扉のこちら側にいる。
岩城の手が、遥の片脚の膝裏に回された。ゆっくりと持ち上げられ、遥の脚が岩城の腰に掛けられる。片脚で立つ格好になり、遥は思わず岩城の肩にしがみついた。背中は扉に、片脚は岩城の腰に。身体が、大きく開かれていた。
「この格好、恥ずかしい……」
恥ずかしいなら、声で言え、と岩城が言った。遥は真っ赤な顔で岩城を見上げた。声を出させて、と頼んだのは自分だった。岩城の手が、遥の腰を支えた。先端が、開かれた入り口に当てられる。遥の膝が震えた。
岩城が、ゆっくりと腰を押し出した。先端が入り口を押し広げる。遥は扉に頭を預け、目を閉じた。息を吐け、と低い声が言った。遥は扉に後頭部を預け、ゆっくり息を吐き出した。吐いた息が、声になった。自分でも驚くほど、甘く震えた声だった。
少しずつ、沈んでくる。途中で鋭い痛みが走り、遥の声が引きつった。岩城がすぐに止まる。痛いか、と問われて、遥はごまかさずに頷いた。痛い、と声に出して言った。言ってしまうと、不思議と少しだけ楽になった。
「痛い……でも、やめないで……」
岩城は止まったまま、遥の唇に自分の唇を重ねた。舌を絡めながら、片手で遥の胸を包む。先端を指で転がされると、遥の身体から少しずつ力が抜けていった。キスの合間に、遥の口から小さな声が漏れた。
遥の身体が緩んだのを確かめて、岩城がまた腰を進めた。奥で、薄いものが裂けるような感触がした。遥は唇を離し、声を上げた。痛みの声だった。それでも岩城は、遥がやめないでと言ったのを覚えていた。ゆっくりと、最後まで沈めてきた。
岩城の腰が、遥の脚の付け根にぴたりと重なった。全部、入った。扉に押しつけられた背中と、岩城の胸に挟まれて、遥は身動きができなかった。奥の奥まで、岩城の形に押し広げられていた。遥は荒い息をつきながら、岩城の肩に爪を立てた。
「入った……全部、入ってる……」
声に出すと、それが本当のことだと実感できた。岩城の額が、遥の額にこつんと当たった。汗が混じり合う。岩城の息も荒かった。そのまま、二人は息だけを重ねていた。動かないまま、遥の内側が、入ってきたものの形を覚えていった。
痛みが、少しずつ鈍くなっていった。代わりに、奥のほうから熱いものが広がり始めた。遥は、試しに声を出してみた。あ、と小さく。声を出すと、内側がきゅっと締まるのが分かった。岩城も気づいたのか、低く息を呑んだ。
岩城の腰が、そろりと後ろへ退いた。中が擦られ、遥の口から長い声が漏れた。痛みとは違う声だった。もう一度、沈められる。今度は、腰骨のあたりから甘い震えが這い上がってきた。遥の声が、白いタイルの壁に跳ね返った。
「あ……っ、今の、もう一回……」
岩城が同じように動いた。遥の声が、また響いた。一突きごとに、声が出る。声が出るたびに、内側が締まる。締まると、岩城のものの形がもっとはっきりと分かる。遥は自分の声に煽られて、もっと声を出した。
背中の扉が、岩城の動きに合わせてがたがたと鳴った。扉の向こうには、洗面台と鏡がある。あの日、岩城が立っていた場所だった。今は、遥が扉に背中を預けて、その扉を内側から鳴らしている。そう思うと、身体の奥がさらに熱くなった。
岩城の動きが、少しずつ深くなっていった。片脚を抱えられているせいで、奥の、今まで誰も触れたことのない場所に、まっすぐ当たる。遥は岩城の首にしがみつき、思いきり声を上げた。殺さなかった。半年分の声を、全部出した。
「岩城さんっ、聞いて……全部、聞いて……っ」
聞いてる、と岩城が言った。荒い息の合間に、何度も。聞いてる。全部聞いてる。その声を聞くたびに、遥の内側が強く締まった。奥から、大きな波がせり上がってくるのが分かった。止められなかった。
遥は扉に頭を押しつけ、背中を反らせた。天井に向かって、長く高い声を上げた。中が波打つように縮み、岩城を離すまいと絡みついた。床についた片脚が震え、立っていられなくなった。岩城の腕が、遥の身体をしっかりと支えた。
岩城が深く沈めたまま、動きを止めた。遥の中で、岩城が何度も跳ねるように震えた。岩城の低い唸り声が、遥の耳元で聞こえた。扉がもう一度、がたりと鳴って静かになった。静まり返った女子トイレに、二人の荒い息遣いだけが残った。
岩城は遥の脚をゆっくりと下ろし、遥を抱きかかえるようにして便座の蓋に座らせた。遥は岩城の肩にもたれたまま、しばらく動けなかった。喉が少し痛かった。こんなに声を出したのは、生まれて初めてだった。
「……声、枯れちゃいそうです」
遥がそう言うと、岩城は小さく笑った。廊下の端まで聞こえてたかもしれんな、と言う。遥は青くなり、それから、誰もいないと言ったのは岩城だったことを思い出した。からかわれたのだと気づいて、遥は岩城の肩を軽く叩いた。
身体を離すと、太ももの内側を、うっすらと赤いものが伝っていた。岩城がトイレットペーパーで丁寧に拭いた。服を着て、清掃中の札を外し、非常灯の緑の廊下を二人で歩いた。階段の踊り場で、遥は一度だけ四階を見上げた。
もう、あのトイレで一人で声を殺すことはないだろうと思った。聞いてほしいときは、聞いてくれる人がいる。裏口の前まで来ると、岩城は懐中電灯のスイッチを切った。次の水曜の三限、と岩城が言った。遥は頷き、少しだけ掠れた声で、はい、と答えた。
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