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【騎乗位】自分で腰を沈めるしかない遥:vol.7(擦るしかない)
遥は、腰を前へ滑らせた。根元まで呑み込んだまま、男の下腹の上を、自分の茂みが擦れていく。浮かせることができないなら、擦るしかない。それが、遥の身体が出した答えだった。前へ滑らせると、中の男のものが奥の壁を斜めになぞり、後ろへ戻すと、今度は入口に近いお腹側の壁が擦れる。その往復が、思っていたよりもずっと深く、身体の奥に響いた。
上下に動かしていたときとは、まるで違う感覚だった。男のものは奥に押し当てられたまま、ほとんど抜けることがない。抜けないまま、先端が奥の一点を擦り続ける。持ち上げて落とすたびに来ていた衝撃の代わりに、休む間もなく、同じ場所が同じように擦られ続けた。遥は膝を震わせたまま、前後の往復を止めることができなかった。
背中で縛られた手首のせいで、上半身は後ろに反ったままだった。その姿勢のまま腰を前後に滑らせると、自然と下腹が前へ突き出され、男の下腹との密着がさらに深くなる。前へ滑らせるたびに、入口の上にある小さな突起が、男の茂みに押しつけられた。そのたびに、腰の奥から鋭い痺れが走り、遥の腰はますます速く動いた。
縛られていなければ、きっとこんなふうには動けなかった。手で男の胸を押していたら、上下に動くことしか考えなかったはずだ。両手を失ったからこそ、遥の身体は新しい動き方を見つけていた。前へ、後ろへ。ただそれだけの単純な往復が、奥の一点を休みなく擦り続ける。遥は自分の身体が、こんな動き方を知っていたことに驚いていた。
「三分」と堂島が告げた。遥はもう、数字の意味を考える余裕がなかった。前へ、後ろへ。擦るたびに、奥の疼きが積み重なっていく。手で口を塞ぐこともできず、遥は唇を噛んで声を殺した。それでも、喉の奥から細い息が漏れてしまう。その息が、自分でも聞いたことのないほど甘く湿っていて、遥はそれを聞くたびに顔を赤くした。
ソファの布地が、遥の膝の下で濡れていた。結合部から溢れた蜜が、男の下腹を伝い、ソファに染みを広げている。前後に擦るたびに、濡れた音がかすかに部屋に響いた。こんな音を、壁の向こうの誰かが聞いているかもしれない。そう思うと、遥の中は男のものを強く締めつけ、その締めつけが、また擦れる感触を鋭くした。
縛られた手首が、背中で汗ばんでいた。何度もひねったせいで、タオルの結び目のあたりの肌が赤くなっているのが分かる。ほどけない。それはもう分かっているのに、遥は時々、無意識に手首を動かしていた。逃げたいからではなかった。何かを掴みたかった。下腹の奥で膨らんでいく熱をどこかに逃がしたくて、遥の手は、ほどけない結び目の中で、虚しく握られては開かれた。
堂島の顔を見下ろすと、男の額にも汗が浮かんでいた。肘掛けの外に垂れた指が、ソファの布地を強く握りしめている。動かないと約束した男が、それでも遥の腰の動きに合わせて、喉を何度も上下させていた。自分の腰ひとつで、この男がここまで追い詰められている。遥はその事実に、恥ずかしさと一緒に、言葉にできない熱を感じた。
前後に擦り続けるうちに、遥の腰の動きは、だんだんと小さく、速くなっていった。大きく滑らせるよりも、奥の一点だけを小刻みに擦るほうが、熱い波が途切れずに続く。遥はその発見に、自分でも驚くほど夢中になっていた。膝の震えも、手首の痛みも、扉の向こうの気配も、もう遠くのことのように感じられる。残っているのは、奥で擦れ続ける男の先端だけだった。
奥の一点が、擦れ続けていた。そこは、さっきまで痛みしか感じなかった場所だった。今は、擦られるたびに、そこから熱い波が下腹全体に広がっていく。遥は前後の往復を少しずつ速くし、少しずつ深くした。速くするほど、熱い波は大きくなる。深くするほど、男のものが奥の壁を強く押し上げる。遥の身体は、もうその感覚を求めることしか考えていなかった。
「……あ、だめ、声が」と、遥は掠れた声で囁いた。喉の奥で押し殺していた息が、もう抑えきれずに溢れそうになっている。手で口を塞ぐことはできない。遥は唇をさらに強く噛み、血の味がするほど噛みしめた。痛みで声を殺そうとした。けれど、唇の痛みさえも、下腹の熱に呑み込まれていくようだった。
「二分」。数字を告げる男の声が、わずかに掠れていた。中の男のものが、さっきよりも太くなっているのが分かる。擦れる奥の一点から、男の脈が小刻みに伝わり、遥の下腹にまで響いてきた。その脈が、少しずつ速く、強くなっていく。遥は、男が限界に近づいていることを、自分の内側の肉で感じ取っていた。前後に擦る遥の腰に合わせて、男の脈が跳ねている。
数字を告げられても、遥はもう、それが何の数字なのか分からなくなっていた。時間のことを考える余裕など、どこにもなかった。擦るたびに溜まっていく熱と、中で太くなっていく男のものと、喉の奥で押し殺している自分の声。そのすべてが、ひとつの場所へ向かって流れ込んでいく。遥は男の上で、自分の身体がどこまで昇っていくのかを、ただ見届けることしかできなかった。
遥の下腹の奥でも、何かが限界に近づいていた。擦るたびに溜まっていく熱が、もう行き場を失って、身体の芯で渦を巻いている。太ももの痙攣が止まらない。縛られた手首の中で、指先が強く握りしめられる。遥は自分の身体が、どこか知らない場所へ向かって、急速に昇っていくのを感じていた。それを止める術は、もう何もなかった。
「出すぞ」と、堂島が低く言った。前へ滑らせていた遥の腰が、その一言で、ほんのわずかにためらった。中に。その意味を考えるよりも先に、身体が答えを出していた。遥は止まらなかった。むしろ、前へ滑らせる腰を、さらに深く男の下腹へ押しつけた。「……はい」と小さく答えた声は、自分のものとは思えないほど甘かった。男のものが、遥の奥で、最後の脈を打とうとしていた。
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