【絶頂脱出】十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥:vol.6(互いを舐める)

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【絶頂脱出】十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥:vol.6(互いを舐める)

「一緒に……舐め合いながらが、いいです」

言ってから、遥は自分の口を押さえた。そんな言葉を口にしたのは、生まれて初めてだった。元彼に頼まれても、恥ずかしくて一度もしたことがない。それを、今日会ったばかりの人に、自分から頼んでいる。黒瀬は少しだけ驚いた顔をして、それから、穏やかに笑った。

いいのか、と黒瀬は聞いた。お互いに、全部見えるし、全部触れる。声も、我慢できなくなる。遥は頷いた。この部屋には、もう声の計測器はない。我慢しなくていい。それなら、自分も黒瀬に触れたかった。九回、一方的にイかされてきた身体で、初めて、誰かに触れたかった。

五つの部屋のどこにも、触れ返せる相手はいなかった。椅子も、電マも、張り型も、機械も、遥がどれほど乱れても、何も感じない。最後の部屋で、ようやく、感じてくれる相手がいる。遥はそれを、確かめたかった。

黒瀬はベッドに仰向けに横たわった。それから、遥の手を取って、自分の上に導いた。遥は黒瀬の身体をまたいで、膝をついた。ただし、向きは逆だった。遥の顔の前に、黒瀬の腰がある。そして、遥の腰は、黒瀬の顔の真上にあった。

自分の脚の間が、黒瀬の顔のすぐ上にある。遥はそれに気づいて、思わず腰を浮かせた。真下から、全部見られている。濡れて開いた入口も、腫れた突起も、太ももを伝う溢れたものも。黒瀬の息が、そこにかかった。遥の腰が、ひくりと震えた。

「やっぱり、恥ずかしい……っ」

自分から言ったんだろう、と黒瀬が下から言った。その声が、脚の間に直接響いた。黒瀬の手が、遥の太ももを両側から掴み、ゆっくりと腰を引き下ろした。濡れた入口が、黒瀬の唇に触れた。遥の口から、短い声が漏れた。

黒瀬の舌が、入口をゆっくりとなぞった。下から上へ。溢れたものをすくい取るように。遥は黒瀬の太ももに両手をついて、身体を支えた。支えていないと、崩れ落ちてしまいそうだった。舌が突起に届き、そこで小さく円を描いた。

目の前に、黒瀬のものがあった。三つ目の部屋の張り型と、同じ形をしていた。反りも、太さも。けれど、張り型よりもずっと熱そうで、先端が、かすかに脈打っていた。遥は、それをじっと見つめた。あの張り型は、この人の形をもとに作ったのだろうか。

「……これ、張り型と、同じ……」

あれは、自分の型を取って作った、と黒瀬は舌を止めずに言った。遥の首筋まで、さっと赤く染まった。三つ目の部屋で、自分が跨って、腰を振って、記録を超えた張り型。あれは、この人のものだった。知らないうちに、遥はもう、この人の形を、身体の奥で覚えていた。

遥は、黒瀬のものにそっと手を伸ばした。指先が触れると、それはびくりと跳ねた。熱かった。張り型の、ひやりとしたシリコンとは違う。指を巻きつけると、手のひらの中で、どくどくと脈打っているのが分かった。遥は息を呑んだ。

部屋の柔らかい照明が、それを横から照らしていた。張り詰めた皮膚に、細い血管が浮いている。遥はこんなに近くで、男のものを見たことがなかった。いつも暗い部屋で、目を閉じていた。

おそるおそる、顔を近づけた。先端に、唇が触れた。少しだけ塩辛い味がした。黒瀬の腰が、小さく浮いた。脚の間で動いていた舌が、一瞬だけ止まった。遥は、自分が触れたことで、黒瀬が反応したのだと分かった。その事実が、遥の胸を熱くした。

唇を開いて、先端を含んだ。口の中が、熱いものでいっぱいになった。遥は舌を動かそうとして、どうすればいいのか分からないことに気づいた。経験がほとんどなかった。けれど、黒瀬の舌が、遥の突起の上で、ゆっくりと動き方を教えるように円を描いた。

遥は、その動きをまねた。口の中の先端に、舌でゆっくりと円を描く。黒瀬の腰が、また浮いた。黒瀬の舌が、突起を下から上へ弾いた。遥はそれもまねた。先端の裏を、舌で下から上へ。黒瀬が、遥の脚の間で、低く呻いた。その振動が、突起に伝わった。

教わっている、と遥は思った。言葉ではなく、自分の身体にされていることで。脚の間で感じたことを、そのまま口で返す。返せば、また新しいことをされる。二人のあいだで、見えない会話が続いていた。

「ん、ん……っ」

声が、口の中のものに吸い込まれた。黒瀬の舌が速くなる。遥の舌も、それにつられて速くなった。互いに、相手がしているのと同じことを、相手にしていた。黒瀬が突起を吸うと、遥も先端を吸った。黒瀬が入口に舌を差し込むと、遥は先端をもっと深く咥えた。

舐められながら、舐めている。脚の間の快感と、口の中の熱が、身体の真ん中で一つに繋がっていく。遥は、どちらに集中すればいいのか分からなくなった。集中できないまま、両方の感覚に溺れていった。腰が勝手に、黒瀬の顔に押しつけられていた。

黒瀬の指が、入口に沈んだ。舌は突起に残したまま、二本の指が、奥のあの場所を押し上げた。遥の身体が跳ね、口から黒瀬のものが外れかけた。遥はそれを手で押さえて、また唇で包み直した。離したくなかった。

波が、近づいてきた。遥は黒瀬のものを咥えたまま、腰を震わせた。イきそうだった。けれど、自分だけ先にイくのは嫌だった。遥は口の動きを速めた。黒瀬も一緒に。そう思って、舌を必死に動かした。黒瀬の太ももが、遥の手の下で強張った。

黒瀬の指と舌が、ふっと止まった。遥は口から先端を離して、振り返った。黒瀬は、遥の脚の間から少しだけ顔を離して、荒い息をついていた。このままだと、自分が先にもたない、と黒瀬はかすれた声で言った。遥の口の中が、熱すぎる。

「……私も、もう、すぐでした」

黒瀬は、遥の太ももに唇を押しつけた。それから、ゆっくりと、また舌を伸ばした。今度は、遥がイくまで止めない、と黒瀬は言った。遥はもう一度、黒瀬のものを唇で包んだ。舐めるだけでは足りない。遥の身体は、もう次のことを考え始めていた。

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