【新歓の罠】サークル罰ゲーム:vol.2(居酒屋個室の罰ゲーム)

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【新歓の罠】サークル罰ゲーム:vol.2(居酒屋個室の罰ゲーム)

桜の花が散り始める四月の宵。
都内の大学近くの居酒屋の一角、奥まった薄暗い個室で、大学の文芸サークルの新歓コンパが続いていた。
笑い声とアルコールのむせ返るような香りが混ざり合い、密室の空気はじっとりと湿っていた。
だが、その空気の奥に、遥はどこか粘つくような、不穏な視線と悪意を感じていた。

薄いふすま一枚を隔てたすぐ隣の席からは、無関係な社会人のグループだろうか、大声で笑う声やグラスを打ち鳴らす乾杯の音が、ひっきりなしに漏れ聞こえてくる。
居酒屋という公共の場。
誰もが酒を楽しみ、日常のストレスを晴らす平和な空間。
しかし、この密室の中だけは、明らかに異質な狂気が満ち始めていた。

「よし、それじゃあそろそろ……新歓恒例の『ゲーム』、やろうか」

サークルの中心人物であるひろしが立ち上がり、声を張り上げた。
その言葉に、周りの男たちがニヤニヤと薄気味悪い笑いを浮かべながら同調する。

「ゲ、ゲーム……ですか?」
遥が震える声で尋ねる。

「ああ。負けたやつは罰ゲームだ。サークルの伝統だからな。断るのはナシだぜ?」
ひろしの目は、逃げ道を塞ぐように遥を射抜いていた。

スマートフォンを使ったルーレットアプリがテーの中央に置かれる。
ピタリと止まった針が指し示したのは、残酷なまでに正確に、遥と多香子の名前だった。

「じゃあ、罰ゲームな。負けたのは……遥ちゃんと多香子ちゃんだね」
ひろしが不敵な笑みを浮かべて言った。

「ルーレット回して負けたんだから、ちゃんと従えよ? ここ、そういうサークルだからさ」

周囲の男たち、そして数人の上級生女子も、何も言わずにヘラヘラと笑っている。
誰も止めようとしない。
むしろ、この下劣なショーが始まるのを歓迎しているようだった。

「じゃあ、とりあえず上の服、脱いでもらおうか」

最初は冗談だと思った。
だが、ひろしの目は全く笑っていなかった。
多香子が恐怖で顔を引きつらせ、震えながらブラウスのボタンに指をかけたのを見て、遥の身体は強張った。
周囲の男たちが一斉にスマートフォンを構え、カメラのレンズをこちらへ向ける。
部屋の中にある空気が、一瞬にして鉛のように重く、粘度を増した。

「あ……えっと……ここは……居酒屋ですよ……? 誰か来たら……っ」

遥が涙目で周囲を見回し、必死に抵抗の言葉を紡ぎ出す。
壁の向こうからは、相変わらず「あはは! それマジでウケる!」という、女性客の明るい笑い声が聞こえている。
こんな場所で服を脱ぐなど、正気の沙汰ではない。

しかし、ひろしは鼻で笑いながら、遥の肩にポンと手を置いた。

「大丈夫、ここはだれも来ないから。店員も呼ばなきゃ絶対に来ない個室だし、隣の声が聞こえるってことは、こっちの声も周りの騒音で誤魔化せるってことだ。ほら、早く脱げよ」

「やらなきゃ、どうなるか分かってるよね?」
「空気読めよ。ここで白けさせたら、誰もあんたたちと口きかなくなるよ?」

背後から耳元でささやかれた上級生女子の言葉は、まるで冷たい毒のように遥の心に染み込んだ。
女子校育ちで、集団から孤立することをもっとも恐れる彼女たちにとって、その言葉は絶対的な呪縛だった。
逃げ道はない。

遥も、多香子と同じように、氷のように冷たくなった手を震わせながらブラウスのボタンに指をかけた。
ぷち、と小さな音がしてボタンが外れる。
無数のカメラのレンズと、飢えた獣のような男たちの視線を全身に浴びながら、一枚、また一枚と外していく。
静かに、だが確実に露わになる白い肌。
清楚なブラウスが肩から滑り落ち、まだ誰の目にも触れたことのない純白のブラジャーが露出する。
下着の上からでもはっきりとわかる、未成熟ながらも柔らかな胸の起伏。
完全に裸にされるわけではない。
しかし、逆に「下着姿」という生々しい状態が、服を着た男たちの視線をより一層粘つくものに変えていた。

ブラウスが完全に脱がされた瞬間、隣の部屋の喧騒とは対照的な、息を呑むような静寂がこの個室だけに流れた。
ごくり、と誰かが唾を飲み込む音が、やけに大きく響いた。

「可愛いな……遥ちゃん。肌、真っ白じゃん」

ひろしの声が低く、どこか熱を帯びて響く。
遥は何も言えず、胸の前で腕を交差させてうつむいたまま、激しく肩を震わせていた。
顔面から火が出るほど恥ずかしく、今すぐこの場から消えてしまいたかった。

「ねえ、遥ちゃん。……オナニーって、したことある?」

唐突な、そしてあまりにも下品な問いかけに、遥の身体が跳ねた。
まるで心の柔らかい部分を土足で踏みにじられるような質問。

「……な、ないです……っ」

遥は蚊の鳴くような、消え入りそうな声で答えた。
それは真実だった。
自分の身体に触れることさえ、どこかいけないことのように思えて、これまで避けて生きてきたのだから。

その答えを聞いた瞬間、部屋の温度がさらに一段、異常な熱気を帯びた気がした。

「そっか……じゃあ、ここで、初めて、試してみようか」

「……え?」

遥が顔を上げた瞬間、ひろしの大きな手が遥の肩を掴み、無理やり座布団の上に押し倒した。

男たちの視線が、遥と多香子の下着姿を舐め回す。
脚をすくませ、身をよじってスカートの裾を押さえようとする遥だったが、背後から別の男に腕を押さえ込まれ、無理やりM字に脚を開かされてしまった。
薄い布地一枚を隔てただけの無防備な股間が、男たちの目の前に晒される。

カメラのフラッシュが連続して焚かれ、無慈悲に記録されていく。
隣の部屋からは「それじゃあ、次行ってみよう!」という陽気な声が聞こえるのに、この部屋では自分たちが獣のように辱められている。
その異常なギャップが、遥の精神を削り取っていく。

「恥ずかしいかもしれないけど、声、ちゃんと出してね。じゃないと罰ゲーム終わらないから」

ひろしがポケットから小さなボトルを取り出し、遥の震える指先に、冷たくて粘つく潤滑ゼリーをたっぷりと塗りつけた。
粘性のある液体が指に絡みつく不強い刺激に、遥は短く息を呑む。

「ほら、自分で……下着の上からでいいから、あてがって擦ってみて」

遥の唇が震える。
涙がこぼれ落ちる。
だが、背後で腕を押さえつける男の力と、周囲を取り囲む無数のレンズの暴力的な圧力には、逆らうことができなかった。

恐怖と羞恥で感覚が麻痺しそうになる中、遥の震える指先が、ゆっくりと自分の股間へと下ろされていく。
自分の指が、初めて触れるその部分。
誰にも見せたことのない、誰にも触らせたことのない、純潔な蕾の上の、下着の布地。

そこに、ゼリーで濡れた遥の指が、下着越しに押し当てられた。

「……う……ぁ……っ」

かすかな悲鳴のような声が漏れる。
強い刺激などまったくない。
あるのはただ、公衆の面前で自分の最も恥じらうべき場所を触らされているという、圧倒的な絶望と屈辱だけだった。
異物感に筋肉が硬直する。

しかし、遥の体質は残酷だった。
恐怖と極度の羞恥心が臨界点を超えたことで、自律神経が暴走を始め、脳の自己防衛本能が「これ以上の摩擦で身体が傷つかないように」と、強制的に下着の奥を濡らし始めていたのだ。
布地越しに触れる指先が、じんわりと温かく湿っていくのが自分でもわかった。

隣からは、同じように強制された多香子の、くぐもった泣き声と吐息が聞こえてくる。
多香子は遥以上に過敏な身体を持っており、下着の上から撫でられているだけで、すでに脳が逃れられない刺激へと強制変換され、甘い声を漏らし始めていた。
部屋は異様な熱気に包まれ、まるで密林の奥地のように湿っていた。

遥は、自分の呼吸が恐怖でどんどん浅く、乱れていくのを感じた。
先輩たちの視線の中で、無理やり指を前後に動かすよう指示される。
やめたい。手が震えてうまく動かせない。
けれど、止めようとすると「ほら、もっとちゃんと擦れよ」と怒号が飛び、強引に指を押し付けられる。
指が動くたびに、布地と肉がこすれるいやらしい水音が、隣の部屋の笑い声の合間を縫うようにして響いた。

「自分で自分のこと触るのって、変な気分でしょ?」

ひろしが耳元に顔を近づけて、悪魔のように囁いた。

「でも、それが……君の“初めて”なんだよ。公共の場で、男に囲まれてオナニーしたこと。しっかり覚えとけよ」

涙が幾筋も、遥の頬をつたって顎から滴り落ちる。
恥ずかしい。痛い。苦しい。
こんなこと、誰かに見つかったら生きていけない。

でも、恐怖に支配されたその指は、もはや止まることを許されなかった。
見知らぬ男たちの欲望とカメラのレンズの前、そして薄い壁一枚を隔てただけの日常のすぐ隣で。
女性の純白の自尊心は、音を立てて粉々に砕け散っていった。

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