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【処女喪失・撮影】嫌と言えない遥が、カタログ撮影の代役で初めてを撮られる:END(見返しながらの初めて)
「撮ってる湊さんを、撮りたい」
湊は一瞬きょとんとして、それから笑った。カメラマンが撮られる側になることは、滅多にない、と彼は言った。自分のカメラを手に取り、遥に向ける。遥も、手の中の小さなカメラを、湊へ向けた。
二つのレンズが、向かい合った。遥の画面の中に、カメラを構える湊が映っていた。片目でファインダーを覗き、もう片方の目は閉じている。昼間、何度も見た姿だった。けれど、その姿を自分が撮るのは、初めてだった。
撮影のたびに、遥は小物を運びながら、この姿を遠くから見ていた。カメラマンという人たちは、自分とは違う世界にいるのだと思っていた。その人が今、遥の小さなレンズの中にいる。遥のほうを向いて、遥だけを撮っている。
湊のレンズが、遥の顔から胸へ、胸から脚の間へと降りていった。遥のレンズも、湊の顔から胸へ、そして避妊具に包まれたものへと降りていく。撮り合っている。互いの身体を、互いのレンズで。遥は、そのことに頭がくらくらした。
「湊さんも……恥ずかしい、ですか」
少し、と湊は答えた。画面の中の湊の頬が、わずかに赤くなっていた。いつも撮る側の人が、撮られて照れている。遥はそれを見て、胸の奥が温かくなった。自分だけが晒されているのではない。この人も、同じ場所に立っている。
湊が膝で進み、遥の脚の間に身体を寄せた。互いにカメラを構えたまま。遥の画面の中で、湊のものが入口へ近づいてくる。湊の画面の中では、遥の入口が、それを待っているはずだった。
先端が、入口に触れた。遥の画面が、大きく揺れた。手が震えて、うまく構えられない。湊のカメラは、少しも揺れていなかった。プロの手だ、と遥は思った。その手が、今、自分の入口に先端を当てている。
揺れる画面の中で、湊の顔がぶれて、また戻ってくる。遥は脇を締め、肘をシーツについて、カメラを安定させようとした。うまく撮りたい、と思った。この人の、この顔を、ちゃんと残したかった。
遥は両手でカメラを握り直し、湊の顔を撮った。画面の中の湊は、ファインダー越しに遥の脚の間を見つめていた。真剣な目だった。仕事のときと同じ、何一つ見逃さない目。その目が、今は遥の身体だけに向けられていた。
脚の間から、熱が溢れた。湊の画面には、きっとそれが映っている。遥の画面には、それを見つめる湊の目が映っている。二つの映像が合わされば、今夜の全部になる。遥はそう思いながら、録画の赤いランプを確かめた。
湊がカメラを少し下げ、遥の顔を見た。どうしたい、と聞く。このまま、二人で撮り合いながら入れるか。それとも、一度ここまでの映像を見返してから。見返せば、自分がどんなふうに濡れて、どんな顔をしていたのか分かる。
遥は、手の中の小さなカメラを見下ろした。この中には、湊が撮られて照れる顔が入っている。湊のカメラには、遥の全部が入っている。どちらも、今夜しか撮れない映像だった。遥は湊の目を見て、答えを選んだ。
▶ 別の道へ飛ぶなら
→ 「湊さんも、撮ってください」
(このまま読み進めてもOK)
「撮ったものを、見ながら」
湊は少し意外そうな顔をしてから、先端を入口から離した。遥は手の中の小さなカメラを操作し、録画を一度止めた。再生のボタンを押す。小さな画面に、さっきまでの映像が流れ始めた。
画面の中で、湊がシャツを脱いでいた。遥が撮った映像だった。ぶれて、傾いて、それでも湊の照れた顔がちゃんと映っている。遥は湊の胸に背中を預け、二人で並んでその画面を覗き込んだ。湊が、自分の顔を見て小さく唸った。
映像が進むと、遥が自分の脚の間を撮った場面になった。画面いっぱいに、濡れて光る場所が映っていた。遥は思わず顔を背けた。後ろから、湊の腕が遥の身体を抱いた。見ないのか、と聞かれた。遥は少し迷ってから、また画面に目を戻した。
「……私、こんなに、濡れてたんですね」
濡れていた、と湊は耳元で言った。最初に会った朝から、ずっと。湊の手が、遥の脚の間に伸びた。画面の中の濡れた場所と、今の濡れた場所を、指がなぞる。映像の中の自分と、今の自分が、同じように溢れていた。
湊は遥を横向きに寝かせ、自分もその後ろに横たわった。遥の背中に、湊の胸が重なる。遥はカメラを顔の前に掲げたまま、映像を流し続けた。画面の中で、湊の指が、遥の入口をなぞっていた。
後ろから、湊の膝が遥の脚を少し持ち上げた。開いた脚の間に、先端が当てられる。画面の中の過去の自分と、今の自分が、同じ場所に触れられていた。遥は画面から目を離さずに、小さく頷いた。
先端が、後ろから入口を押した。遥は息を止めた。画面の中では、まだ指だけが入口をなぞっている。けれど今、本物の先端が、それよりずっと太く押し広げている。映像と現実がずれて、遥の頭がくらくらした。
先端が輪をくぐった。遥はカメラを握りしめ、声を殺した。湊は横向きのまま、ゆっくりと奥へ進んでいく。抱きしめられているせいで、身体のどこにも力が入らなかった。やがて、先端が奥の壁に当たって止まった。
湊が、遥のうなじに唇を当てた。いいか、と囁かれる。画面の中では、さっきの湊が、照れた顔でこちらを見ていた。遥はその顔に向かって、ゆっくりと頷いた。湊の腰が沈み、奥で何かが裂けた。遥は画面を見つめたまま、涙をこぼした。
全部、入っていた。横向きに抱きしめられたまま、湊のものが遥の奥まで届いていた。痛みが引くまで、湊は動かずに遥の髪に顔を埋めていた。遥の手の中で、映像だけが進んでいった。
やがて湊がゆっくりと動き始めた。横向きの浅い往復が、痛みの残る中を優しく擦る。湊の指が前に回り、粒をそっと撫でた。画面の中で、過去の遥がイきかけていた。今の遥も、同じ場所へ向かっていた。
「画面の私と、一緒に、イっちゃう……っ」
画面の中の遥が腰を跳ねさせたのと、ほとんど同じ瞬間に、遥もイった。湊を中で強く締めつけ、カメラを胸に抱いて。湊が後ろから遥を抱きしめ、奥に押しつけたまま身を震わせた。
再生が終わり、画面が黒くなった。遥はもう一度、録画のボタンを押した。今の自分を、残しておきたかった。湊に抱かれたまま、汗に濡れて笑っている顔を。カメラを自分に向けて、遥は小さく息を吐いた。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
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