【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:END(焦らされた初めて)

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【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:END(焦らされた初めて)

「部長の、全部をください」

桐生は遥の額に一度だけ唇を当てた。それから、腰をゆっくりと前へ進めた。先端が、入口を押し広げ始める。指二本とは比べものにならない圧迫感だった。遥は桐生の背中に回した腕に力を込め、息を吐こうとして、うまく吐けなかった。

吐け、と桐生が耳元で言った。俺に合わせろ。桐生が長く息を吐く。その音に合わせて、遥も息を吐いた。吐ききった瞬間、入口がふっと緩み、先端が中へ沈んだ。丸い形が、入口の輪をくぐり抜けた感触が、はっきりと分かった。

「……っ、あ……」

痛い、というより、熱かった。入口が限界まで引き伸ばされ、焼けるような感覚が広がった。桐生は先端だけを沈めたまま、動きを止めた。大丈夫か、と聞かれ、遥は頷いた。頷いたけれど、目の端から涙がにじんでいた。

焦らされ続けた一週間が、遥の身体を助けていた。溢れたもので、入口も中も、すっかり濡れそぼっている。桐生が少しずつ腰を進めると、そのたびに中が押し広げられ、また少し奥へ道ができた。指で慣らされた場所までは、思っていたよりもすんなりと進んだ。

そして、あの場所に辿り着いた。指で何度も確かめられた、まだ誰も通っていない場所。桐生のものの先が、そこに当たって止まった。遥の全身が強張った。身体の奥のいちばん深い扉に、硬いものが押し当てられている。

桐生は、そこで長く待った。遥の呼吸が整うのを。強張った身体が、また少しずつほどけるのを。遥の髪を撫で、頬に、瞼に、唇に、静かにキスを落としていく。急かす気配は、少しもなかった。遥は桐生の顔を見上げ、小さく頷いた。

桐生の腰が、ぐっと沈んだ。何かが、身体の奥で裂けるような感覚があった。鋭い痛みが走り、遥は桐生の肩に爪を立てた。声にならない声が喉から漏れた。けれど、痛みは一瞬だった。気づいたときには、桐生のものが、遥の奥まで届いていた。

「入って……ますか」

全部入った、と桐生が言った。遥は信じられない思いで、自分の下腹に手を当てた。外から触っても分からない。けれど、中には確かに、桐生のものがあった。脈打つ熱が、身体の芯にまっすぐ埋まっている。二十七年間、誰も入れなかった場所に。

じんじんとした痛みが、奥から波のように広がっていた。それなのに、不思議と嫌ではなかった。満ちている、と遥は思った。ずっと空っぽだった場所が、今、隙間なく埋められている。涙がこぼれたけれど、それが痛みの涙なのか、別の何かの涙なのか、自分でも分からなかった。

桐生は根元まで沈めたまま、しばらく動かなかった。遥の中が、桐生の形に慣れていくのを待っていた。脈打つたびに、中がそれに応えるように締まった。締まるたびに、痛みが少しずつ遠のいていく。代わりに、鈍く重い熱が、奥からじわじわと湧き上がってきた。

動くぞ、と桐生が言った。遥が頷くと、桐生はゆっくりと腰を引いた。中から引き出されていく感触に、遥は息を呑んだ。半分ほど抜けたところで、また沈める。さっきよりも、ずっと滑らかだった。奥に届いた瞬間、遥の腰が小さく跳ねた。

痛みは、まだ残っていた。けれど、その上に、別の感覚が重なり始めていた。奥を押される重さ。中の壁をこすられる熱さ。指では届かなかった場所が、桐生のもので一度に満たされていく。焦らされ続けた身体が、ようやく欲しかったものを与えられて、震えていた。

桐生の手が、二人の繋がった場所の上へ伸びた。親指が、突起を探り当てる。奥を押されるのと同時に、外の粒をこすられる。遥の喉から、甘い声が溢れた。痛みの名残が、快感の波に押し流されていく。一週間待たされた熱が、一気に頂上へ向かって駆け上がっていった。

「部長、私……っ、初めてなのに、もう……」

いい、と桐生が言った。そのまま。焦らされ続けた夜に何度も聞いた、まだだ、という言葉は、もうどこにもなかった。親指の動きが速くなり、腰の動きが深くなる。遥は桐生の背中にしがみつき、目を開けたまま、波に呑まれた。

中で、桐生のものを強く締めつけていた。痙攣が、入口から奥へ、何度も波打った。指でも舌でも機械でもなく、桐生のものを中に入れたままイっている。そのことが、遥の頭の中を真っ白にした。桐生が低く呻き、遥の首筋に顔を埋めた。

遥の締めつけに引きずられるように、桐生の動きが速くなった。何度か深く突き上げたあと、桐生の腰が遥に押しつけられたまま止まった。中で、硬いものが大きく脈打つのが分かった。薄い膜越しに、熱いものが注がれる気配がした。桐生の荒い息が、遥の耳元にかかっていた。

重なったまま、どちらも身じろぎしなかった。桐生の重みが、遥の身体の上にあった。汗ばんだ胸と胸が貼りつき、互いの鼓動が重なって打っていた。遥は桐生の背中に回した腕を、ほどこうとしなかった。ほどいたら、何かが終わってしまう気がした。

やがて桐生がゆっくりと腰を引いた。抜けていく感触に、遥は小さく声を漏らした。中が、急に空っぽになった。桐生は避妊具を外し、それからシーツに目を落とした。白いシーツに、薄い赤がにじんでいた。遥もそれを見た。恥ずかしくて、けれど、目を逸らさなかった。

桐生は何も言わずに、温かいタオルを持ってきた。遥の脚の間を、丁寧に拭っていく。痛むか、と聞かれ、遥は少しだけ、と答えた。それから、もう一つ付け足した。少しだけで、あとは全部、嬉しかったです。桐生は手を止め、遥の顔を見て、それから珍しく目を逸らした。

月曜の朝、遥はいつもどおりに出社した。脚の間には、まだ鈍い痛みが残っていた。部長室のドアをノックし、週報を手渡す。桐生は受け取って、いつもどおりに目を通した。それから顔を上げずに、この数字の根拠は、と聞いた。

遥は、いつもどおりに答えた。声は少しも震えなかった。けれど、報告を終えて部屋を出るとき、桐生が小さな声で言った。今週の土曜も、空いている。遥は振り返らずに、はい、と答えた。廊下を歩きながら、スーツの下で、また身体が熱くなっていくのを感じていた。

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