▶ 名前変換:入力フォームを開く
【新歓の罠】サークル罰ゲーム:vol.3(肩紐をずらすよう強要)
高級マンションの広いリビングには、間接照明の薄明かりだけが落ちていた。
洒落たジャズのBGMは、まるで何事も起きていないかのように心地よく流れていたが、その部屋の中心でひざまずかされている遥の耳には、自分の激しい心音しか聞こえていなかった。
「ねぇ、遥ちゃん……ちょっとだけ。その肩紐、見せてみて?」
サークルの中心であるひろしの声は穏やかで、表面上は優しさすら含んでいた。
けれどその瞳の奥にある粘着質な欲望は、はっきりとした輪郭を持って遥の肌を舐め回していた。
遥は反射的に腕をぎゅっと胸元に抱きしめ、首を激しく横に振った。
ブラウスを脱がされ、純白のブラジャー姿になった彼女の白く細い肩に、薄く震えが走っている。
「……嫌です……恥ずかしい……です……」
ようやく絞り出した言葉は、か細く、震えていた。
けれどそれは、無慈悲な男たちの心にはまったく届かなかった。
「空気を読め」「サークルの伝統だ」という見えない鎖が、遥の抵抗の意思を真綿で首を絞めるように奪っていく。
「大丈夫、そんなに気にしなくていいから。ね? ほんのちょっとでいいんだよ」
ひろしがにじり寄り、その大きな手が遥の肩にそっと触れた。
男の体温。
これまで家族以外の男性に触れられたことのなかった遥にとって、それは火傷しそうなほどの異物感と恐怖を伴っていた。
筋肉が硬直し、呼吸が止まる。
遥は、ゆっくりと、震える指先で自分の肩紐に手をかけた。
これ以上抵抗すれば、無理やり剥ぎ取られるかもしれない。
それならば、せめて自分の意思で――そんな絶望的な妥協が、彼女の理性を蝕んでいた。
――するり。
コットン生地の白いブラジャーの肩紐が、指に引っ張られて露わになる。
滑らかな鎖骨、透けるような肌、首筋に浮かぶ一筋の汗。
全てが、周囲を取り囲む男たちの視線を一気に集めた。
遥の顔は火の出るように赤く染まり、目元には絶望的な涙の痕がにじんでいた。
「うわ……やば……エロ……」
「これ、動画で回しとけよ」
誰かの、低く漏れた声。
その一言が、遥の羞恥をさらに燃え上がらせる。
恥ずかしい、恥ずかしい、消えてしまいたい。
もう、どうにかなってしまいそうだった。
「ピースして」
ひろしの言葉に、遥は一瞬だけ躊躇した。
だが、結局は逆らうことなどできず、小さく震える指でピースを作り、顔を逸らしたまま静かにポーズをとった。
。
カシャ。
スマホの無機質なシャッター音が、静寂の部屋に暴力的に響く。
肩紐をずらされ、下着姿で引きつった笑顔のピース。
――それが、逃れられない屈辱の証拠として記録されていく。
「かわいいね、遥ちゃん。もっとリラックスして?」
そう言いながら、ひろしの指先が、遥の裸の肩から二の腕へと滑り降りた。
肌に残る、男のざらついた温度。
それは、恐怖でもあり、混乱でもあり――けれど、遥の華奢な身体の奥底に、自分でも説明のつかない微かな吐き気を伴う強い恐怖を呼び起こしていた。
「……やっぱり、肌きれいだね。透けて見えそう」
その言葉に、遥の喉がひくりと鳴った。
何かが、自分の中の大切なものが壊れていく音がする。
羞恥が、常識が、感情の防波堤が、ゆっくりと崩れ落ちていく。
「まだ、上着脱がせただけなのに、こんなにドキドキしてるんだ? 心臓の音、ここまで聞こえるよ」
ひろしが耳元で囁いたその声に、遥の膝が力なく震えた。
そして――限界を超えた涙が一粒、頬を伝って落ちた。
涙は、ブラジャーに包まれた白い胸元に落ちて、儚く染みを作った。
その雫さえも、ひろしの目には「処女をいたぶる最高の演出」として映っていた。
「ねぇ、遥ちゃん……もう少し、その紐、下げてみよっか」
穏やかな声。
けれど、その甘さの裏には明確な絶対的な支配があった。
遥は震える指で、ブラジャーの肩紐をさらに押し下げた。
彼女の上半身は、白く柔らかなブラだけが辛うじて胸の先端を隠している、極めて無防備な状態になった。
男たちの眼差しが、まるで舐めるように遥の胸元を這う。
「やば……マジで透けてるな、これ……」
下着越しに見える、遥の小さな膨らみ。
薄い生地の隙間から浮かび上がる淡い桃色の気配が、照明に照らされてゆらめく。
遥は両腕で胸を隠そうとしたが、ひろしの手がすかさずそれを遮った。
「ダメだよ、そんなに隠しちゃ。せっかくの綺麗な身体が見えないでしょ?」
ひろしは笑いながら、遥の腕を強引に横へと開かせた。
そして、彼の手が、直接遥の肩紐に触れた。
「……っ……や、やめ……」
遥の唇が、小さく震える。
否定の言葉が、口から出てこない。
出せない。
指先が、肩紐をするりと滑らせる。
片方の肩から、完全にブラジャーの紐が外れた。
その瞬間、遥の柔らかな胸が、重力に従ってわずかに弾んだ。
布地の端から、隠されていた純潔な起伏が今にもこぼれ落ちそうになる。
「……綺麗すぎだろ……」
息を呑む声。
誰かの喉が鳴る音。
空気が異常なほど重く、濃密になっていく。
遥は、涙をこぼしながらも、もう何も言えなかった。
ただ羞恥の炎に全身を焼かれながら、その場に立ち尽くすことしかできない。
だけどそのとき――
「……もう、やめない?」
隣で震えていた多香子が、そっと立ち上がった。
小さく、それでもはっきりとした、親友を守るための勇気を振り絞った声だった。
場が、一瞬だけ静まり返る。
「なんで? まだ何もしてないじゃん」
ひろしがあくまで優しく、でも苛立ちを孕んだ挑発的な笑みで返す。
「遥……泣いてるじゃん。こんなの、おかしいよ」
多香子の声に、遥が顔を上げた。
目と目が合う。
そのとき、遥の瞳に浮かんでいたのは――ただの羞恥や恐怖だけではなかった。
その奥に、ほんの微かに、毒のように回り始めた理解不能な熱が宿っていた。
それは、強い刺激というにはあまりにも未成熟で、けれど、確かに何かが芽吹こうとしている異常な兆候だった。
「ねぇ、多香子ちゃんも一緒に脱ご?」
ひろしが、まるで親切な提案でもするかのように、ふわりと誘う。
「友達が一人で恥ずかしい思いしてるんだよ? 二人で並んで脱いだら、怖くないでしょ?」
その言葉は、多香子の良心と友情に付け込む、極めて卑劣な罠だった。
周囲の男たちも、ひろしに同調するようにニヤニヤと笑いながら多香子を見つめている。
『一人だけ助かろうとするのか?』『友達を見捨てるのか?』
言葉には出さないが、その重圧は確かに部屋の空気を支配していた。
遥の隣に立つ多香子の表情が、絶望に曇る。
彼女の細い肩が、恐怖で小刻みに震えていた。
多香子は何度も口を開きかけ、そして何も言えずに閉じる。
助けたい。でも、自分もあんな風に辱められるのは怖い。
その板挟みの中で、女性の心は無残に引き裂かれていた。
「……わたしは……」
言葉を詰まらせたその顔に、遥が静かに呟いた。
「……大丈夫だよ、多香子……一緒なら、怖くない……から……」
それは、極限の恐怖と羞恥で精神が麻痺し始めた、壊れた人形のような言葉だった。
自分を納得させるための防衛本能か。
それとも、終わりのない凌辱への完全な服従の始まりだったのか。
遥自身にも、自分が何を言っているのかもうわからなくなっていた。
わからない。
けれど、その瞬間、多香子の震える指先がゆっくりと、自らのカーディガンのボタンへと触れた。
「多香子……!」
遥が小さく声を上げるが、多香子は首を横に振り、涙をこぼしながら一つ、また一つとボタンを外し始めた。
逃げ場のない密室で、純真な二人が、命令によって尊厳を奪われようとしていた。
彼女たちを取り囲む男たちの、唾を飲み込む音と、スマホのシャッター音だけが、絶望のBGMのように鳴り響いていた。
涙と震えの中でも、二人は何度も帰してほしいと訴え、撮影の中止と映像の削除を求め続ける。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



コメント