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【店長の脅迫】万引き一度の過ち:vol.8(後ろから、屈辱のお願い)
ひろしがゆっくりと顔を上げた。
遥の内腿に残った体温が、急に冷える。
さっきまで舌先と無骨な指が這い回っていた場所に、今は空気だけが触れている。
その落差が、不思議なほど遥の意識を引き戻した。
涙と汗で滲んだ視界の中に、ひろしの顔が映る。
感情の読めない目。乱れた様子もなく、ただ遥を見ている。
「どんな体位で入れてほしい?」
静かだった。
怒鳴っているわけでも、急いているわけでもない。
まるで注文を聞く店員のような、平坦な声だった。
どちらを選んでも同じだと、遥にはわかっていた。
それでもひろしは「選ばせる」。
強制と選択の間に、言葉では埋まらない深い溝がある。
その溝の中に突き落とされ続けることの残酷さが、じわりと遥の胸に広がった。
「後ろか? 正面か?
ちゃんと選んで、頼んでみろ」
長い沈黙が落ちた。
空調の微かな音だけが、事務所を満たしている。
遥は膝の上に視線を落としたまま、動けなかった。
どこかで声を出してしまえば、それで決まってしまう。
そうわかっているのに、声は震えながら漏れた。
「……後ろから、お願いします……」
ひろしは頷いた。表情を変えずに。
「じゃあ四つん這いになって。
自分でお尻を開いて、中をカメラに見せながらお願いしてごらん」
遥の全身が震えた。
手足が、喉が、胸の奥が、全部まとめて激しく揺れる。
屈辱とはこういうことだと、理性の残骸がかろうじて教えてくれた。
それでも足は動いた。
頭が命じていないのに、身体が床に手をつく。膝をつく。
四つん這いになった遥の背中が、蛍光灯の白い光の下に浮かぶ。
隠れたかった。どこかに消えてしまいたかった。
だがこの密室には、逃げる場所が一寸もなかった。
「足をもっと広げて。腰を高く上げて」
ひろしはスマホを構え直しながら言う。
遥はじりじりと膝を開く。お尻が高く持ち上がっていく。
背後から全てを見られているという実感が、皮膚の裏から湧き上がってくる。
背骨が、見えない視線にさらされているような感覚。
「自分の手で、お尻を開いて。中をよく見せなさい」
遥は両腕を後ろに回した。
指先が、自分の体の丸みに触れる。
やわらかな肉を左右から指でつかみ、ゆっくりと引き開く。
皮膚が伸び、谷間の奥が割れていく感触が、指先から脳へと届いた。
それだけで遥の喉の奥から、声にならない何かが迫り上がってくる。
羞恥で息が止まりそうになった。
照明が、そこをはっきりと照らしていた。
隠れる影が一つもない。
男の視線と、カメラのレンズが、等しく遥の奥を捉え続けている。
「もっと。奥まで、しっかり開いて」
ひろしはしゃがみ込む。スマホのレンズが、秘裂のすぐ側まで近づいてくる気配がした。
その気配だけで、遥の脚が引きつりそうになる。
それでも手を離せない。離せば、また命じられる。
指に力を込める。
肉が引き広げられ、谷間の奥がじわりと開いていく。
自分の指でそこを開くという行為の意味が、じわじわと遥の頭の中で形になっていく。
形になるほど、羞恥がひとまわり大きくなった。
「もっと広げて。きれいに全部見せて」
遥は顎を震わせながら、さらに指に力を込めた。
皮膚が引き伸ばされる感触。
空気が、今まで光に触れたことのない粘膜に触れている。
その事実を認識するだけで、
という感覚が全身を貫いた。
脳が羞恥を処理しきれず、ただ眩暈のような痺れだけが残る。
内腿に何かが伝う感触がした。
体の奥から滲み出た熱い滲みが、細く流れ落ちる。
それに気づいた瞬間、遥の顔に血が集まった。
恐怖なのか、屈辱なのか、自分でも整理がつかなかった。
ただ、そこが確かに濡れているという事実が、遥をさらに深く羞恥の底へ沈めた。
こんな状況でこうなることの意味が、怖かった。
「ほら、中も指で開いてごらん。
どこに入れてほしいのか、ちゃんとカメラに見せて」
遥の指が、震えながら秘部のひだに触れた。
そっと左右に広げると、照明の白さが内側まで入り込んでくるのを感じた。
視覚では確かめられなかった。目を閉じることしかできない。
それでも感触で、全てが晒されているとわかった。
「やだ……やだ……」
声に出てはいなかった。喉の奥で、そう叫ぶだけだった。
「その格好のまま、頼んでみろ。
どこに、どんなふうに入れてほしいか。
恥ずかしい言葉で、ちゃんとお願いしてごらん」
遥は目をきつく閉じた。
まぶたの裏が赤く染まっている。
ひろしの視線とレンズが、同時に全てを見ている。
逃げ場など、どこにもない。
四つん這いのまま、花唇を開ききった格好で、遥は長い沈黙に耐えた。
言葉を探しているわけではなかった。
ただ、声を出す瞬間が来ることへの恐怖が、一秒ごとに積み重なっていた。
その言葉を口にしてしまえば、もう後戻りできない何かが決まる。
そう感じていた。
息を吸う。細く、長く吸う。
そして、声を絞り出した。
「……後ろから……、ひろしさん……もう、やだ……痛いのは、いや……お願いします……見ないでください……私……許してくださいから……どうか、もう……許してください……」
声の終わりが、消えるように細くなった。
涙が床に落ちた。
内腿を伝う熱さと、冷たい事務所の空気の対比が、妙にくっきりと感じられた。
泣いていることも、濡れていることも、全部ひろしに見えている。
見えているのに、どちらも止められない。
それだけが、今の遥の全てだった。
ひろしはすぐには動かなかった。
その光景を、時間をかけてカメラに収め続けた。
「もう一度。
今度は、ちゃんと言い直してごらん。
最初から、全部」
遥は唇の端を震わせた。
もう声に感情を乗せる力が残っていなかった。
諦めだけが、言葉の代わりに出てくる。
「……お願いです……もう、ひろしさん……これ以上は、許してください……私、もう痛いから……どうか……どうか、奥まで、全部、見ないでください……」
言い終えた瞬間、また涙がぽたりと落ちた。
秘部を伝う熱さは止まらない。
恥ずかしさで顔が燃えるのに、花唇を開ききった格好だけは崩せなかった。
「いい子だ。
お前が口にしたその言葉、全部、この動画に残ってるからな」
その言葉が、遥の内側でゆっくりと広がった。
拒めないまま強いられた言葉が、記録として永遠に残る。
映像という証拠と一緒に、取り消せない形で。
その事実の重さが、今さらのように遥の胸に落ちてくる。
冷たい床から這い上がる冷気が、遥の全身の震えをさらに加速させていた。絶望に沈んだ心臓の音だけが、耳の奥で異常なほど大きく鳴り響いている。壁にかかった時計の秒針が進むたびに、彼女の日常から完全に切り離されたこの密室で、逃げ場のない恐怖がじわじわと増殖していく。涙で視界が歪む中、ただ自分の無力さと、すべてを支配されているという事実が重くのしかかっていた。
どうしてこんなことになってしまったのか。後悔の念が頭の中を駆け巡るが、もう遅すぎた。抗う気力さえも奪われ、ただ機械のように男の要求に従うしかない自分が、ひどく惨めで情けなかった。それでも、かすかな希望にすがりつくように、これ以上の絶望を避けるためだけに、遥は必死に痛みに耐え続けていた。
感覚が麻痺していく中で、ただ冷たい現実だけが容赦なく彼女の精神を削り取っていく。助けを呼ぶ声は喉の奥で詰まり、永遠に続くかと思われるこの地獄のような時間が、彼女の未来までも黒く塗りつぶしていくのを感じていた。それでも、かすかに残された人間の尊厳の欠片を抱きしめるように、遥はただひたすらに耐え続けるしかなかった。
ひろしが立ち上がる音がした。
スマホを持ち直す気配がした。
遥は全身を強張らせた。
震えが止まらない。指先から膝の裏まで、細かく揺れ続けている。
足元の床が冷たいのに、内腿だけが熱い。
その対比が、今この瞬間の現実を、ひどくくっきりと遥に突きつけた。
遥にはもう、何も言えなかった。
お尻を高く突き出したまま、秘部を指で開いたまま、
男の視線とカメラの前にすべてを晒しきって、
ただ、次に何が来るのかを待ち続けるしかなかった――。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



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