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【攻め・謝罪】「誠意は?」と聞かれた営業の遥が、取引先の社長に自分から跨る:vol.4(灯りを落とした展示場)
本社一階の展示場は、営業時間を過ぎると、足元の間接灯だけを残して暗くなる。黒崎は入口のシャッターを最後まで下ろし、内側から鍵をかけた。これで、朝まで誰も入らない。広いフロアに並んだ家具の影が、薄明かりの中で、知らない部屋のように見えた。
寝室の区画に、大きな展示ベッドがあった。白いリネンがかかり、枕元に値札が立っている。遥はその値札を抜き取り、サイドテーブルの引き出しにしまった。今夜だけは、売り物ではない。黒崎が、それを見て小さく笑った。
「ちゃんと、持ってきてますから」
遥はハンドバッグを開け、小さな四角い袋を取り出した。黒崎は、もう驚かなかった。営業は準備がすべてだったな、と言う。遥は頷き、黒崎の胸のボタンに指をかけた。シャツを脱がせ、ベルトを外し、スラックスを床に落とす。
自分の服も脱いだ。着てきた服を、今度は黒崎の手で脱がせてもらい、足元に落とす。下着も、自分で外した。展示場の冷えた空気が、裸の肌を撫でた。間接灯の光が、下から遥の身体を照らしていた。
遥は黒崎の前に膝をつき、袋の端を歯で切った。上を向いて張りつめたものに、薄い膜を当てる。先の空気を指でつまんで抜き、根元へ向かって転がしていく。黒崎は展示ベッドの柱に手をかけ、遥の手元を見下ろしていた。
「明日からこのベッド、売りにくくなりますね」
着け終えて見上げると、黒崎が額を押さえていた。それを言うな、と言う。遥は声を出して笑った。笑いながら立ち上がり、黒崎の手を引いて、展示場の中を歩き出した。裸足の足の裏に、タイルの冷たさが心地よかった。
リビングの区画を抜けると、正面にショーウィンドウがあった。昼間は、通りを歩く人に新作のソファを見せるための大きなガラスだった。今は外のシャッターが下りていて、ガラスには展示場の薄明かりと、裸で手をつないだ二人の姿が映っていた。
遥はガラスの前で立ち止まった。映っている自分を、しばらく眺める。胸の先が尖り、太ももの内側が濡れて光っていた。隣に、白髪交じりの男が、硬く張ったものを薄い膜に包んで立っている。取引先の社長だった。遥は、その組み合わせが可笑しくて、ひどくいやらしいと思った。
黒崎が、後ろから遥の肩に手を置いた。ガラスの中で、黒崎の顔が遥の肩越しにのぞく。ここで見ていると、と黒崎が言った。おまえは、どんな顔をしてるか全部分かるな。遥はガラス越しに黒崎を見つめ返し、唇の端を上げた。
「社長の顔も、全部見えてますよ」
黒崎の手が、肩から胸へ降りてきた。遥はその手を止めなかった。けれど、自分から導きもしなかった。ここから先をどこでするかは、まだ決めていなかった。ショーウィンドウのガラスか、あの白い展示ベッドか。遥はガラスの中の自分に問いかけるように、目を細めた。
▶ 別の道へ飛ぶなら
→ 「展示ベッドに、寝てください」
(このまま読み進めてもOK)
「ショーウィンドウの前で」
遥はそう言って、黒崎の手を胸から外し、ガラスのほうへ向き直った。両手のひらを、ひやりとしたガラスにぴたりと当てる。ガラスの向こうは、下りたシャッターの銀色だった。その手前に、裸の自分が映っている。
まだ入れないでくださいね、と遥は振り返らずに言った。黒崎の気配が、すぐ背中にあった。ガラスの中で、黒崎が少し困った顔をするのが見えた。それから、黒崎は遥の腰に両手を置いた。置いただけで、何もしなかった。
遥は腰を後ろへ突き出した。薄い膜に包まれた硬いものが、尻の割れ目に触れる。遥はそれを挟み込むようにして、腰をゆっくりと上下させた。熱い幹が、尻の谷間を擦り上げていく。ガラスの中で、黒崎の顎がぐっと引き締まった。
「入れたいですか、社長」
ガラス越しに聞くと、黒崎が低く唸った。答えは、言葉ではなかった。腰を掴む手に、力がこもった。遥はその手の上に自分の手を重ね、ゆっくりと引き剥がした。まだです、と言う。ガラスの中の黒崎が、天井を仰いだ。
遥は腰の角度を少し変えた。今度は、尻ではなく、脚のあいだに滑り込ませる。太ももを閉じて挟むと、硬いものの背が、濡れた割れ目に沿ってぴたりと当たった。遥はそのまま、腰を前後に揺らし始めた。
入っていないのに、擦れるたびに声が出た。幹の背が、小さな突起の下をかすめていく。膜越しでも、その熱ははっきりと分かった。遥は自分の動きで、自分を追い詰めていた。ガラスに当てた手のひらが、汗で少しずつ滑り始めた。
ガラスの中で、黒崎の手が遥の胸へ伸びた。今度は、遥も止めなかった。大きな手のひらが胸を下から包み、たこのある指が先をつまむ。遥の背中が反り、尻が黒崎の下腹に強く押しつけられた。挟んだ太ももの間で、幹がびくりと跳ねた。
「あ……っ、今の、ずるい」
ずるいのはどっちだ、と黒崎が耳元で言った。その声が、いつもの商談の声よりずっと低く、掠れていた。遥はガラスに額を押しつけ、笑いとも喘ぎともつかない息を漏らした。吐いた息で、ガラスの表面がふわりと白くなった。
腰を揺らすたびに、濡れた音が展示場に響いた。黒崎の幹は、遥の溢れたもので、根元までぬらぬらと光っていた。ガラスの中の自分は、もう取引先に謝りに来た営業の顔をしていなかった。欲しいものを前にして、焦らしている女の顔だった。
けれど、焦らされているのは、自分も同じだった。脚のあいだが疼いて、もう擦れるだけでは足りない。遥は動きを止め、太ももを少しだけ開いた。硬いものの先が、濡れた入り口に、偶然のように触れた。二人とも、息を止めた。
遥は少しだけ腰を沈めた。先が、入り口をほんのわずかに押し開く。それだけで、遥の膝が震えた。黒崎は動かなかった。動けば入る距離で、遥が決めるのを、腰を掴んだまま待っていた。遥はガラスの中の黒崎を見つめた。
このまま、ガラスに手をついて、後ろから貫かせるか。それとも、黒崎をあの緑のソファに座らせて、背中を向けて跨るか。どちらでも、最後に腰を沈めるのは自分だと、遥は決めていた。遥はゆっくりと口を開いた。
ここまで読んでくれてありがとう
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