【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:vol.6(姿見の前の身体)

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【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:vol.6(姿見の前の身体)

「自分の身体を、見ながらがいいです」

そう言ってから、遥は自分でも驚いていた。見られることが、あれほど恥ずかしかったのに。けれど、それと同じくらい、知りたかった。桐生の指が触れていた場所が、どんな形をしているのか。自分の身体が、二十七年間、どんな姿でそこにあったのか。

桐生は指を抜き、遥の手を取ってベッドから下ろした。寝室の壁際に、背の高い姿見が立てかけてあった。着替えのときに使うだけの、飾り気のない鏡だった。桐生はその前に一人掛けの椅子を引き寄せ、遥をそこに座らせた。

朝、ネクタイを締めるときにこの鏡を使うのだろう、と遥は思った。毎朝、会議室で見るあの紺のネクタイも、この鏡の前で結ばれている。その鏡に、今から自分の裸が映る。そう思っただけで、足の裏が床に貼りついたように動けなくなった。

鏡の中に、裸の女が座っていた。間接照明が、白い肩と胸の膨らみを淡く照らしている。頬は赤く、唇は濡れて少し腫れていた。首筋に、桐生の唇の跡が薄く残っていた。遥は鏡の中の自分と目が合い、反射的に胸を腕で隠した。

隠すな、と桐生は言わなかった。代わりに、遥の後ろに膝をつき、肩越しに鏡を覗き込んだ。見たいと言ったのは君だ、とだけ言った。遥は、腕をゆっくりと下ろした。鏡の中で、胸の先端が硬く尖っているのが見えた。さっき舐められたせいで、まだ少し濡れて光っていた。

脚を開いてみろ、と桐生が言った。遥は椅子の肘掛けに手を置き、閉じていた膝を少しずつ開いていった。鏡の中で、白い太ももが左右に分かれていく。その奥に、薄い茂みと、その下の柔らかな場所が現れた。遥は息を呑んだ。

椅子の座面が、太ももの裏にひやりと冷たかった。鏡までの距離は、二歩もなかった。近すぎる、と遥は思った。もう少し離れていれば、ぼんやりとしか見えなかったはずなのに。この距離では、肌の細かな粟立ちまで、はっきりと見えてしまう。

自分の身体なのに、まともに見たのは初めてだった。お風呂でちらりと目に入ることはあっても、こんなふうに明るい場所で、正面から見たことはない。思っていたよりも、色が濃かった。そして、濡れていた。入口のまわりが、照明の光を受けて、てらてらと光っている。

「こんな……ふうに、なってるんですか」

桐生は、遥の膝の内側に手を添え、さらに少し開かせた。それから、もう片方の手を前に回し、指で入口の両側をそっと広げた。鏡の中で、閉じていた花びらのような襞が、左右に開かれる。その奥の、薄紅色の内側までが、照明の下に晒された。

遥は横を向こうとした。けれど、目だけが鏡から離れなかった。開かれた場所の奥で、入口がひくひくと動いていた。自分で動かしているつもりはなかった。それなのに、見られていると思うたびに、そこが勝手に縮んでは緩んだ。

ここが入口だ、と桐生は指先でそこを示した。さっき指が入ったところ。そこから少し上、と指が移動する。ここが、いちばん感じるところ。指先が、小さな突起の上で止まった。鏡の中で、包皮に半分隠れていたそれが、指に押されて顔を出した。

遥は、それを初めて見た。一人のとき、何度も触れようとした場所。触れると怖くなって、すぐに手を引いてしまった場所。それが、こんなに小さくて、こんなに赤く腫れているなんて、知らなかった。桐生の指が、そこをそっと撫でた。

鏡の中の女の腰が、びくりと跳ねた。遥は、自分の腰が跳ねたことを、鏡で見て知った。感覚と映像が、ほんの一瞬ずれて届く。そのずれが、ひどく恥ずかしかった。感じた自分を、もう一度外から見せつけられているようだった。

桐生の指が、突起の上で小さな円を描き始めた。鏡の中で、指の動きに合わせて、突起が押されては顔を出す。その下の入口から、透明なものがとろりと溢れ出すのが見えた。溢れたものは、脚の付け根を伝って、椅子の座面へ落ちていった。

「や、見えちゃう……全部、見えちゃってます」

見たいと言ったのは君だ、と桐生がもう一度言った。耳元で、低く。遥は首を振った。見たかった。けれど、見えすぎていた。自分の身体が、上司の指で、こんなにも素直に濡れていく様子が、ひとつ残らず目の前に映っていた。

指が入口に戻り、中指がゆっくりと沈んでいった。鏡の中で、桐生の指が自分の中へ呑み込まれていく。第一関節、第二関節。指の根元まで消えたとき、遥は自分の中の感触と、鏡の中の光景が、ぴたりと重なるのを感じた。あの中に、今、指がある。

指が中で曲げられると、鏡の中の女の下腹が、わずかに波打った。外からでも、中で何かが動いているのが分かる。遥はその光景から目を離せなかった。さっきベッドの上で、ただ感じるだけだったものが、今は目に見える形をしていた。

桐生の親指が、外の突起を同時に撫で始めた。中と外を同時に責められて、鏡の中の女の顔が、少しずつ崩れていった。眉が寄り、唇が開き、目が潤んでいく。遥は、それが自分の顔だと分かっていながら、知らない女を見ているような気がした。

会社の化粧室の鏡で、毎朝見ている顔だった。口紅を直し、髪をまとめ、隙のない表情を作る顔。その同じ顔が、今は唇を半開きにして、目を潤ませている。会社の誰も、この顔を知らない。遥自身でさえ、今夜まで知らなかった。

その顔が、あと少しで頂上に届くというところで、桐生は指の動きを緩めた。止めはしなかった。ただ、ゆっくりにした。鏡の中の女が、物足りなそうに腰を揺らすのが見えた。遥はそれを見て、耳まで真っ赤になった。今のは、自分だった。

鏡は嘘をつかなかった。遥がどれだけ澄ました顔を作ろうとしても、腰は勝手に指を追いかけ、入口は勝手にひくついた。言葉で隠せることは、身体では隠せない。遥はそのことを、生まれて初めて、自分の目で確かめていた。

桐生が、鏡越しに遥の目を見た。どうしたい、と彼は聞いた。見るのをやめるか。それとも、見たまま続けるか。遥は鏡の中の自分を見つめた。濡れて開いた脚の間と、上司の指と、崩れかけた自分の顔。全部が、そこにあった。

「見たまま、続けてください」

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