【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:vol.7(開いていく入口)

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【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:vol.7(開いていく入口)

桐生は遥の後ろに膝をついたまま、中指をゆっくりと引き抜いた。鏡の中で、濡れた指が入口から現れる。照明を受けて、指の根元まで光っていた。遥はそれを見て、思わず膝を閉じかけた。桐生の手が、膝の内側をそっと押さえた。

二本にする、と桐生が言った。鏡から目を離すな。人差し指が中指に添えられ、二本揃った指先が入口に当てられた。鏡の中で、二本の指の太さが、入口の小ささと並んでいた。遥は、あれが入るのかと思った。一本でさえ、あんなにきつかったのに。

指先が、入口を押し始めた。鏡の中で、薄紅色の縁が、指の形に合わせてじわりと広がっていく。遥は息を止めた。引き伸ばされる感覚が、入口から背筋へ這い上がってきた。痛いのではない。ただ、自分の身体が、外から押し開かれていく。その光景から目が離せなかった。

息を吐け、と桐生が言った。遥が長く息を吐くと、鏡の中の入口が、ふっと緩んだ。その瞬間、二本の指先が、つるりと中へ沈んだ。遥は小さく声を上げた。鏡の中で、入口の縁が指の付け根を締めつけるように、きゅっとすぼまるのが見えた。

「あ……入って、く……」

指が、少しずつ奥へ進んでいった。第一関節。第二関節。鏡の中で、二本の指が遥の中へ消えていくたびに、入口の縁が引き込まれるように動く。遥は自分の身体が、こんなふうに何かを呑み込んでいくのを、生まれて初めて見ていた。

根元まで収まると、桐生は指を止めた。鏡の中の遥の脚の間から、桐生の手の甲だけが見えていた。中では、二本の指が遥の内側をいっぱいに満たしている。遥は自分の下腹に手を当てた。外から触っても、中の指の形は分からない。けれど、鏡は全部を映していた。

中の指が、わずかに曲げられた。鏡の中では何も変わって見えないのに、遥の内側では、指の腹が壁をそっと押していた。見えるものと、感じるものが違う。そのずれに、遥は身体の奥がむずむずと疼くのを感じた。外から見える自分と、中で起きていることの両方を、今夜は知ることができる。

これを、開いていく、と桐生が言った。今夜のうちに、もう一本ぶん。ゆっくり、君の目の前で。二本の指が、中でわずかに左右へ開かれた。鏡の中で、入口の縁が、内側から押されて丸く広がる。その奥に、濡れた内側の色が、ほんの少しだけ覗いた。

「中が……見えてます……」

遥の声は、ほとんど囁きだった。恥ずかしい、という言葉では足りなかった。自分の身体の内側を、自分の目で覗き込んでいる。上司の指で開かれて。それなのに、開かれた入口からは、また新しい熱がとろりと溢れ出していた。

桐生は指を開いては閉じ、また開いた。そのたびに、入口の輪が少しずつ柔らかくなっていくのが、鏡越しにも分かった。最初はすぐに元の形へ戻ろうとしていた縁が、だんだんと指の動きに素直についてくるようになる。遥の身体が、開かれることを覚え始めていた。

くちゅ、くちゅ、と指が開くたびに音が立った。鏡の中で、指の付け根に白く泡立ったものがまとわりついているのが見えた。自分の中から出てきたものだった。遥はそれを見て、恥ずかしさに震えながらも、目を逸らすことができなかった。

親指が、外の突起に戻ってきた。中の二本を開いたまま、突起をゆっくりと撫でる。鏡の中の女が、甘く喉を鳴らした。広げられる圧迫感と、突起の熱が、一つに溶け合っていく。遥は自分の顔が蕩けていくのを、鏡の中で見ていた。

イくときは、目を開けていろ、と桐生が言った。自分の顔を見ていろ。遥は頷いた。頷きながら、もう瞼が落ちそうだった。親指の動きが速くなり、中の指が奥の壁をそっと押す。遥は鏡の縁を見つめ、必死に目を開けていた。

波が来た。鏡の中で、女の腰が跳ね、太ももが震え、入口が二本の指をきつく締めつけた。眉がぎゅっと寄り、口が大きく開き、目の焦点がふっと遠のく。遥はその顔を、目を開けたまま見ていた。自分がイく顔を、初めて見た。

中の指を、何度も何度も締めつけていた。鏡の中で、入口の縁が指の根元をきゅうきゅうと締め上げる様子が、はっきりと映っていた。感じていることが、そのまま形になって見えている。隠しようがなかった。隠したいとも、もう思わなかった。

波が引いても、遥は鏡から目を離さなかった。鏡の中の女は、汗で額に髪を貼りつかせ、ぼんやりとこちらを見ていた。だらしない顔だった。けれど、少しも嫌ではなかった。むしろ、ようやく本当の自分に会えたような気がした。

桐生が、中の指をそっと抜いた。鏡の中で、さっきまで指を呑み込んでいた入口が、ゆっくりと閉じていく。完全には閉じきらず、わずかに口を開けたまま、ひくひくと動いていた。最初に見たときよりも、ずっと柔らかそうな形になっていた。

桐生の手が、遥の肩にそっと置かれた。鏡の中で、二人の顔が並んでいた。汗ばんだ自分の顔と、その後ろで静かにこちらを見ている上司の顔。会社では決して並ぶことのない距離だった。遥は鏡の中の桐生に向かって、小さく息を吐いた。

開いてきた、と桐生が言った。今夜、ここで最後までしてもいい。もう、身体はかなり準備ができている。けれど、場所は君が決めろ。ベッドに戻ってもいい。遥は鏡の中の自分の、開いたままの入口を見つめた。

ベッドの上で、天井を見ながら初めてを迎える自分を想像した。それも、きっと悪くない。けれど、そうしたら、一番大事な瞬間を、自分の目で見ることはできない。桐生のものが、この入口を押し広げて入ってくるところを。自分の身体が、それを受け入れるところを。

二十七年間、一度も見たことがなかった自分の身体。今夜、初めて見た。指を受け入れる入口を。イくときの顔を。それなら、最後まで見ていたかった。誰かに奪われるのではなく、自分の目で見届けて、自分で渡したかった。

遥は鏡の中の桐生と目を合わせた。それから、椅子の肘掛けを握る手に、ぎゅっと力を込めた。鏡の中の女が、こちらをまっすぐに見返していた。もう、顔を隠そうとはしていなかった。

「ここで、初めてを見ていたいです」

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