▶ 名前変換:入力フォームを開く
【店長の脅迫】万引き一度の過ち:vol.10(顔を見つめる正常位、涙の夜)
ひろしは、遥を休ませなかった。
椅子の上で受け止めていた重みが離れたと思った次の瞬間、腕を引かれて床へ引き下ろされ、遥の身体は仰向けに押し倒されていた。冷たいタイルの感触が背中に走る。天井の蛍光灯が白く目を刺した。
「今度は顔を見ながらやる」
ひろしの声は静かだった。それがかえって、遥の全身を強張らせた。
椅子の上で膝を抱えていれば、少なくとも顔を伏せていられた。泣いている表情を、引き攣った唇を、恐怖で開いた瞳を——この男に正面から晒さなくて済んだ。だが今度は逃げ場がない。ひろしが遥の両脚を広げ、その間に割り込んでくる。男の重みが、上から覆い被さってくる。
「……やだ……見ないで……見ないでください……っ」
声が震えていた。視線を逃がそうとしても、ひろしの手が遥の顎を掴んで固定する。逃げられない。目が合う。男の目が、遥の表情を品定めするように動く。
「可愛い顔してるな。泣きながら、もう三回目を待ってる」
違う——と叫びたかった。待っていない。望んでいない。だが声が出なかった。口を開こうとすると嗚咽しか出てこなかった。
ひろしの手が遥の肌を這う。胸を揉みほぐすように動き、乳首の先端を指の腹で押す。じんとした鋭い感覚が走り、遥の背中が小さく反る。
嫌だと思う。それは本当だった。なのに身体は正直で、触れられるたびに皮膚が粟立つ。三度の挿入で引き伸ばされ続けた秘部は、痛みと体液で濡れたまま、またひろしを受け入れる準備をさせられていた。
先端が触れた。ゆっくりと、確かめるように、押し当てられる。
「……っ……やだ……また……また入ってくる……っ」
声が詰まった。粘膜が引き伸ばされていく感触——二度の行為で濡れた内壁は、痛みを和らげながらもひろしの圧力を確かに感じ続ける。腹の底に重たい何かが沈み込んでくる。
「ゆっくり入れてやる。顔を見ながら、お前がどんな表情をするか全部見てやる」
ひろしの声は落ち着いていた。焦りがない。それが遥にとってもっとも恐ろしかった。
根元まで沈み込んだ瞬間、腹の奥を丸太で押し潰されるような重い衝撃が走る。息が一瞬止まり、目の端から涙が滲み出た。
ひろしがゆっくりと腰を引き、また沈める。引いては押す、引いては押す——その動作が繰り返されるたびに、内壁の感触が変わっていく。精液と体液に濡れた粘膜が、摩擦の質を変えている。痛みはある。でもその奥に、もう遥が否定しきれない何かが混じっていた。
「顔を見ろ。目をそらすな」
ひろしの手が遥の顎を掴み、強引に正面を向かせる。
「……いやです……見ないで……っ……」
涙が横に流れた。頬を伝い、髪に滲んだ。ひろしはその涙を指先ですくい取り、まるで愛おしむかのように眺めた。その仕草が、遥の尊厳をもっとも深く傷つけた。
「泣き顔が一番可愛いな。カメラに全部残してやる」
スマートフォンが再び向けられた。仰向けにされた遥の顔、両脚の間に割り込んだひろしの体、結合部——すべてが正面から記録されていく。
心の中で叫んでも、声にならなかった。事務所の壁は厚く、深夜の外に人の気配はない。
ひろしの動きが、少しずつ速くなった。腰を引いては押し込む動作が、リズムを持ち始める。肉と肉がぶつかる鈍い音、粘膜と粘膜が擦れ合う湿った響きが、密室に満ちていく。
一度目、二度目と繰り返された行為が、遥の内側の感触を変えていた。精液で濡れた粘膜が、摩擦の質を柔らかくしている。痛みは残っている。ただ下腹部の奥が、ひろしの動きに吹き送られるように熱を持ち始めていた。その事実が、遥を深く打ちのめした。
遥の身体が、三度目の挿入にも確かに反応していた。それが遥の心をもっとも深く抉った。痛みは残っている。でもその奥の熱が、毎回少しずつ大きくなっている。嫌だと思っている。本当に嫌だ。なのに身体の奥が、ひろしの動きに合わせて熱を増していく。
「感じてるだろ。顔に出てるぞ」
「……ちがっ……感じてなんか……ないっ……」
言葉は震え、途切れた。ひろしは答えず、遥の乳首を指でつまんだ。鋭い痛みと熱が走り、遥の喉から制御できない声が漏れる。
「この声が答えだな」
ひろしの動きがさらに深くなる。腹の底を何度も押し潰されるような衝撃が連続する。遥の脚が痙攣するように震え、床に爪を立てた指が空を掴む。
「……やだ……もう……お願い……やめて……っ」
嗚咽が、言葉の合間に混じる。泣いている。ずっと泣いている。それでも男は止まらない。
腹の底——内壁の奥で、熱いものが高まっていく気配がした。ひろしの動きが、一段と激しくなる。
「今日最後に、ちゃんと顔を見て出してやる。目を閉じるな」
ひろしの動きがさらに激しくなった。腰を引いては深く押し込む動作が、連続して繰り返される。内壁が強く引き伸ばされるたびに、熱が奥まで走る。粘膜と粘膜が擦れ合う生々しい音が、密室の空気に染み込んでいく。遥の全身が揺れ、床に張り付いた背中が摩擦で熱くなっていた。
「……やだ……やめて……お願い……もう、やめて……っ」
叫ぼうとしても声が詰まる。嗚咽と呼吸が入り混じり、まともな言葉にならない。遥の手が床を掻いた。逃げたかった。動けなかった。男の重みが覆い被さり、すべての逃げ場を塞いでいた。
遥は目を閉じた。閉じることしかできなかった。
そして——腹の最奥で、三度目の熱が解き放たれた。
言葉にならない絶望が、遥の胸の底で静かに沈んでいく。熱いものが再び満ちていく感触。嗚咽だけが出て、声にならなかった。
ひろしは息をつきながら、遥の額の汗を手の甲で拭った。その無造作な優しさが気持ち悪かった。
「今日は三回。まあ、初日にしては上出来だ」
ひろしはゆっくりと遥の身体から離れた。結合が解かれた瞬間、内側から何かが滲み出す感触があった。恥ずかしくて、汚らわしくて、でも自分ではどうにもできなかった。精液が三度分、遥の最奥に積み重なっていた。
立つ気力がなかった。膝が笑って、立ち上がろうとしても床に手をつくことしかできなかった。ひろしはスマートフォンを操作しながら、撮影した映像を確認していた。その画面の中に、遥の今夜のすべてが記録されていた。
言葉が、遥の胸に楔のように刺さる。
遥は天井の蛍光灯を見つめたまま、動けなかった。腹の奥に満ちた熱が、どうしても消えてくれない。涙だけが、静かに、止まることなく流れ続けていた。
冷たい床から這い上がる冷気が、遥の全身の震えをさらに加速させていた。絶望に沈んだ心臓の音だけが、耳の奥で異常なほど大きく鳴り響いている。壁にかかった時計の秒針が進むたびに、彼女の日常から完全に切り離されたこの密室で、逃げ場のない恐怖がじわじわと増殖していく。涙で視界が歪む中、ただ自分の無力さと、すべてを支配されているという事実が重くのしかかっていた。
どうしてこんなことになってしまったのか。後悔の念が頭の中を駆け巡るが、もう遅すぎた。抗う気力さえも奪われ、ただ機械のように男の要求に従うしかない自分が、ひどく惨めで情けなかった。それでも、かすかな希望にすがりつくように、これ以上の絶望を避けるためだけに、遥は必死に痛みに耐え続けていた。
感覚が麻痺していく中で、ただ冷たい現実だけが容赦なく彼女の精神を削り取っていく。助けを呼ぶ声は喉の奥で詰まり、永遠に続くかと思われるこの地獄のような時間が、彼女の未来までも黒く塗りつぶしていくのを感じていた。それでも、かすかに残された人間の尊厳の欠片を抱きしめるように、遥はただひたすらに耐え続けるしかなかった。
この映像がある限り——ひろしが言った言葉が、遥の内側で静かに蘇った。遥には逃げる場所がない。今夜だけで終わることはない。次の夜が、また次の夜が、和らぎのない未来として遥の前に延びている。
涙が、また流れ出した。止めようと思っても、止まらなかった。遥はそのまま天井の蛍光灯を見つめ、胸の奥に満ちた熱が少しでも消えてくれることを、ただそれだけを繰り返し祈ることしかできなかった。嗚咽が出て、声にならない。白い光が滲んで、また涙に溺れた。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



コメント