【初めての自慰】秘めた欲望:vol.3(羞恥の公開自慰)

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【初めての自慰】秘めた欲望:vol.3(羞恥の公開自慰)

ひろしの膝に置かれた端末には、大学のグループへ送る直前の画面が開いている。遥はベッドの中央で背中を丸め、命じられた右手を下着の縁に置いたまま動けなかった。閉じた膝には力が入り、足先だけが布団の上で細かく揺れている。

「先に消して……それなら」

「順番が違う。終わったら消すかどうか考える」

ひろしは親指を送信ボタンへ重ねた。遥が首を振ると、その指がわずかに沈む。画面に確認欄が現れ、遥は息を止めた。玄関の鍵はひろしの背後にあり、床へ下りるには椅子の横を通らなければならない。隣室の物音も、いまは消えていた。

遥は腰紐をほどき、パジャマのズボンを腿まで下げた。布が膝に引っかかり、脚を開こうとしても十分には動かない。ひろしは「全部脱いで」と言い、画面を遥へ向けたまま待った。遥は踵で布を押し、片脚ずつ抜いた。下着だけになった脚へ、窓際から冷気が這った。

「それも」

遥は胸元を腕で覆い、壁へ顔を向けた。ひろしが近づくと、下着を押さえたままベッドの奥へ膝で下がった。

遥が下着の前を両手で覆うと、ひろしは録音を再生した。枕へ押し殺したはずの声が、数秒だけ部屋に戻る。遥は肩をすくめ、片手で端末を止めようとした。その間にひろしの指は共有画面へ戻り、同級生の名前が並ぶ欄を示した。

「次は音量を上げる。服を取って」

遥の指が下着の左右をつまんだ。腰を少し浮かせ、布を膝まで下ろす。冷えた空気が濡れた肌へ触れ、身体が縮こまった。先ほど自分で触れた痕跡は消えていない。そこを男の視線がたどるたび、遥は顔を壁側へ向け、腕で胸元を隠した。

「顔もこっち。俺が見てるのを分かった上でやって」

遥はゆっくり顔を戻した。ひろしの目ではなく、その手の端末だけを見る。レンズの向きは確認できない。録画中の表示もないが、別の端末や複製の有無を確かめる手段はなかった。

「撮ってないよね?」

「余計なことを聞くなら送るよ」

遥は唇を閉じ、右手を腹の上で握った。指先を下ろせと繰り返されても動かさず、左手で右の手首を押さえる。秒針が一度進むたび、ひろしの親指が送信ボタンへ近づいた。

「さっきは、そこから何をした?」

遥は答えず、右手首を左手で掴んだ。ひろしが確認画面を開くと、握った手が少しずつ解け、外側の皮膚へ指先が落ちる。触れた瞬間に腰を引き、膝を閉じようとした。

「もう濡れてる。見られるのが好きなんだろ」

「違う……そんなんじゃない」

遥は顎を引き、指を止めたまま首を横へ振った。録音の冒頭が流れると、端末を止めようと左手を伸ばす。ひろしが画面を遠ざける間に右手が動かされ、音が消えるまで皮膚の上を往復した。

「そう。それを続けて」

ひろしが指を動かす仕草を見せるたび、遥の右手が同じ速さへ変えられた。遅くすると送信画面を向けられる。遥は左手で右手首を掴み、動く範囲を狭くしようと押さえ続けた。

ベッドのスプリングが、腕の小さな動きに合わせて鳴った。卓上灯の熱が頬へ集まり、首筋には汗が一筋だけ落ちる。露出した脚は冷えているのに、触れ続ける場所には摩擦の熱が溜まった。相反する感覚が同時に続き、遥の呼吸は次第に短くなった。

「もう、いいでしょ」

「止めない。俺がいいと言うまで」

ひろしは椅子をベッドへ近づけた。膝がマットレスの縁へ触れ、逃げられる余白がさらに減る。遥は背中で壁際へ寄ろうとしたが、枕に肩がぶつかって止まった。右手だけが命じられた動きを続け、左手はシーツをつかんでいた。

指が同じ場所を通るたび、遥の腹が小さく縮んだ。反応を隠そうと左腕で下腹部を覆い、ひろしが近づくほど膝を閉じる。「開いて」と命じられて戻されても、足裏で布団を押し、身体を壁側へ逃がした。

「もっと速く」

遥は首を横へ振ったが、送信画面を示されると指の動きを速めた。

ひろしの親指が送信確認へ触れた。遥は首を振り、手の動きを速めた。濡れが広がり、指と皮膚が擦れる音がごく近くで続く。その音を聞かれないよう唇を噛んでも、鼻から漏れる息までは止められない。

脚の内側が震え始めると、遥は右手を腿へ引こうとした。左手で手首を掴み、二つの腕を同時に胸元へ寄せる。ひろしが送信画面を見せると右手だけが戻り、左腕は腹を隠したまま残った。

「隠すな。手をどけて」

遥は左腕を腹へ重ねたまま動かなかった。録音が再生され、自分の声が部屋へ流れる。端末を止めようと手を伸ばした隙に腕をどけられ、遥はすぐ膝を寄せて身体を隠そうとした。

「これで終わりにして」

「最後までやったらな」

遥は右手を止めようと左手首へ爪を立てた。摩擦の熱が一点へ集まると腰を引き、踵で布団を蹴る。ひろしが画面へ触れるたび、命じられた右手だけが動きを再開した。

窓の外で信号が変わり、赤い光がカーテン越しに部屋へ差し込んだ。光はひろしの手にある端末を一度なぞり、送信先の文字を赤く染める。遥はその色を見たまま、指の動きを一定に保とうとした。腕が疲れ、肘が布団へ沈むたび、指先の角度が変わって刺激が途切れた。

「止まってる」

遥は震える右手を腿へ落とした。持ち上げようとしても、肘から先に力が戻らない。

「反対の手を使えばいい」

遥は左手へ替えるふりをして端末へ腕を伸ばした。ひろしが画面を上げると指先は届かず、右手についた湿りを布団へ伏せて隠す。共有先が選ばれるのを見て、震える右手を戻した。

遥は右手首を左手で押さえ、壁へ肩を押しつけた。命じられた指先が動くほど顔はひろしから遠ざかり、足先は床を探す。爪が手首へ赤い跡を残しても、右手を止めようとする力を緩めなかった。

ひろしが椅子から片脚を伸ばし、ベッドの縁を靴下越しに押した。マットレスが沈み、遥の身体が数センチ男の方へ滑る。遥は空いた手を壁へついて止めた。爪先が床を探すが、ベッドの中央からは届かない。

「こっちを見て」

遥は視線を上げず、壁側へ顔を背けた。端末を向けられると左手で頬を隠し、レンズらしい黒い点から逃げるように肩を丸めた。

録音の中の声がまた一度だけ流れた。遥は目を開けた。ひろしの顔ではなく、端末の下辺を見る。そこには充電の残量と時刻が表示されていた。深夜二時十九分。数分しか経っていないはずなのに、玄関を開ける前の部屋は、もう遠い場所のように感じられた。

「そのまま続ける」

遥は画面の下辺だけを見て手を動かした。涙が頬から落ちても拭わず、左手で右手首を押さえる。ひろしが首を振ると、頬を隠そうとしていた腕だけを戻した。

ひろしが身を乗り出すと、遥は左手で胸を押し返した。指の速度が乱れ、止まりかけるたび画面の光が近づく。遥は顔を背けたまま、男との間に腕一本分の距離を残そうとした。

腹が大きく縮み、遥の踵が布団を蹴った。右手が敏感な場所を速く擦ると、左手はその手首を腿へ押しつけようとする。膝は閉じる方向へ震え、唇は声を漏らさないよう内側へ噛み込まれた。

「やめたい……」

ひろしが端末を掲げて続けろと命じる。遥は首を振り、右手首を左手で引いた。腹が強く縮んでも男へ身体を寄せず、背中を壁側へ反らし、噛んだ唇から短い息だけを漏らした。

波が過ぎると、遥は右手を腿から引き離し、すぐ下着へ腕を伸ばした。ひろしが先に布を取る。遥はベッドの足元まで追い、片手で胸元を隠しながらもう片方で取り返そうとした。

「終わったと思った?」

「約束したのに……」

ひろしが削除画面を見せると、遥は確定ボタンへ指を伸ばした。画面はすぐ戻され、届かない。男が立ち上がった音に肩を跳ねさせ、両膝を胸へ引き寄せようと踵で布団を掻いた。

男の身体が顔の前へ近づくと、遥は壁へ頬を押しつけ、片手で口元を覆った。もう片方の手でひろしの腰を押し、鼻先へ迫る匂いから顔を遠ざけた。

「録音は送らない。まだ条件が残ってるけど」

遥は口元を覆ったまま、下着と玄関を交互に見た。唇を開かず、床へ下りようと片脚をベッドの縁へ伸ばした。

「今、教える。膝をついて、口でして」

ひろしは端末を遥の目の高さへ置き、もう片方の手を近づけた。遥は口元を両手で塞ぎ、壁際まで顔を引く。退く場所がなくなると膝を立て、男との間へ脚を入れようとした。

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